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林 拓見 院長の独自取材記事

我孫子駅前泌尿器科クリニック

(我孫子市/我孫子駅)

最終更新日:2026/07/16

林拓見院長 我孫子駅前泌尿器科クリニック main

我孫子駅南口から徒歩1分、ビルの5階にある「我孫子駅前泌尿器科クリニック」は、2026年6月に開院した。院長の林拓見先生は、総合病院などでがん診療、感染症治療、排尿にまつわる疾患の治療に携わってきた日本泌尿器科学会泌尿器科専門医。勤務医時代、泌尿器の悩みを気軽に相談できず病状が進行してしまう患者を数多く診てきた経験から、受診のハードルを徹底的に取り除いた、気軽に相談できる泌尿器科クリニックの必要性を実感。なじみ深い我孫子で開業を決意した。バリアフリー設計の院内は車いすやベビーカーでも安心して利用でき、トイレは男女別に設置。青を基調とした落ち着いた空間で、スタッフの明るい笑顔が温かく迎えてくれる。穏やかな語り口で丁寧に話す林院長に、開業の経緯や診療で大切にしていること、地域への思いを聞いた。

(取材日2026年6月19日)

地元の医療に助けられた経験を胸に、我孫子で開業

先生が医師を志し、泌尿器科を専門にされた経緯をお聞かせください。

林拓見院長 我孫子駅前泌尿器科クリニック1

医師を志したのは、子どもの頃からけがや発熱の度に近隣の先生に助けてもらい、医療への感謝が芽生えたからです。忘れられないのは、大学センター試験の前日に発熱した時のこと。閉院時間を過ぎていたにもかかわらず、地域の内科の先生が「来ていいですよ」と受け入れてくださり、おかげで試験を乗り越えられました。泌尿器科を選んだのは、臨床研修でさまざまな診療科を回る中で、薬の治療も手術も一貫して担い、一人の患者さんにしっかり向き合うスタイルに惹かれたからです。尿の悩みは毎日のことですから、それを改善できれば日々の生活がより豊かになる。そこにやりがいを感じ、この道を歩んできました。

ここ我孫子で泌尿器科クリニックを開業された理由を教えてください。

病院勤務の頃、泌尿器の症状を気軽に相談できないまま、がんが進行した状態で見つかるケースを数多く目の当たりにしました。「病院の泌尿器科はハードルが高い」という声を患者さんから直接伺っていて、もっと相談しやすい場所をつくる必要があると考えていたんです。この地域には東京慈恵会医科大学附属柏病院や我孫子東邦病院など手術実績の多い病院がある一方、ちょっとした悩みを気軽に相談できたり、手術後のアフターフォローに対応したりする泌尿器科クリニックは少なく、地域医療の観点で課題があると知りました。幼少期を我孫子で過ごして、いつかこの地に戻って働きたいと希望していましたので、排尿にまつわる悩みや不安を気軽に相談できる窓口となろう、そう考えて開業を決意しました。

院内づくりで特にこだわった点を教えてください。

林拓見院長 我孫子駅前泌尿器科クリニック2

誰もが気兼ねなく受診できる泌尿器科にしたいという強い思いがありましたので、車いすだから受診できない、ベビーカーがあるから難しい、恥ずかしい思いをしたくない、そういうことは絶対になくしたかったんです。院内は段差をなくし、待合室や廊下は車いすでもゆったり移動できる広さにしました。泌尿器科ではトイレでの検査が欠かせませんので、どなたでも利用できる車いす対応のトイレを整備し、トイレ自体も男女別にしてプライバシーに配慮しています。院内全体は青を基調にした落ち着いた色合いで統一しました。どの世代の方でも穏やかに過ごしていただけるようにと思ってのことです。クリニックのロゴマークにはオオバンという我孫子市の鳥をモチーフにしています。穏やかに診療していきたいという気持ちと、開業の信念を忘れないようにという願いも込めています。

排尿の悩みの裏に潜む病気を見逃さない専門家の目

クリニックではどのような検査や診療が受けられますか?

林拓見院長 我孫子駅前泌尿器科クリニック3

泌尿器科に関連する疾患であれば、幅広く対応できる体制を整えています。検査としては腹部超音波検査のほか、膀胱鏡検査も院内で行えるようにしました。がんの有無を調べるための検査に加え、手術後に再発がないかを定期的に確認するフォローアップにも対応します。症状としては、頻尿や尿が出にくいといった日々の排尿の悩みから、尿路結石、感染症まで幅広く診ています。年齢を重ねると排尿で悩む人は増えますし、「年のせいだから仕方ない」と我慢されている方も多数を占めます。治療で改善できる可能性がありますし、その裏に別の病気が隠れていないかをチェックすることは大切です。働き盛りの世代が多い地域なので、性感染症の検査にも対応します。

病院で積まれたご経験は、クリニックでの診療にどう生きていますか?

病院時代にはロボット手術を含むがん診療に携わり、発見が遅れて重症化したケースを数多く経験してきました。その経験があるからこそ、些細な症状で来院された方にも、影に隠れたがんがないかを常に意識しながら診療にあたっています。例えば前立腺がんの指標となるPSAという血液検査の値は、前立腺の大きさなどによって個人差があり、数値だけでは判断しきれない面があります。専門家として、精密検査や病院への紹介が必要なタイミングを適切に見極められることは当院の強みだと考えています。自治体によっては前立腺がんの検診が今後縮小される可能性もあると聞いていますので、クリニックでの早期発見の重要性がさらに高まります。手術が必要な場合には、近隣の病院と連携して紹介する体制も整えています。

患者さんと接する際に心がけていることを教えてください。

林拓見院長 我孫子駅前泌尿器科クリニック4

まずしっかり話を聞くことを大切にしています。泌尿器科では、伝えたい本題をなかなか最初から言い出せない方が多いんです。例えば性感染症が心配でも、「なんとなくできものがあって」という言い方にとどめて、本当に聞きたいことまでたどり着けないケースもあります。ですから、お話を伺いながら言葉の端々から「こういうことが心配なのかな」と感じ取れるよう意識し、その上で追加の質問や説明をするようにしています。不安を抱えて来院される方がほとんどですから、診察が終わるときにはその不安を少しでも和らげたい。仮にすぐ症状を解消できない場合でも、考えられる可能性をお伝えして、患者さんご自身がきちんと理解し納得できるような説明を心がけています。

治療できる病気だからこそ、抱え込まず相談してほしい

診療を支えるスタッフの皆さんについてもお聞かせください。

林拓見院長 我孫子駅前泌尿器科クリニック5

当院では女性スタッフが対応にあたっており、女性の患者さんの検査時には必ず女性スタッフが立ち会う体制を整えています。私はどうしても診察室の中でしか患者さんとお会いできないことが多いです。待合室や処置室では、診察のときとは違った表情やお気持ちが出てくることがあります。そこから得られるヒントは少なくありません。また、私には言いづらくても女性スタッフになら打ち明けられるということもあるんです。そうした声をすくい取り、チーム全体で共有して診療につなげることをスタッフ一同で大切にしています。来院されたときに笑顔で明るくお迎えし、少しでも安心していただけるような雰囲気づくりにも力を入れています。

感染症の診療について、地域の方に伝えたいことはありますか?

性感染症はどうしても相談しにくく、一人で抱え込んでしまいやすい病気です。ただ、しっかり治療に取り組めば改善が期待できるものがほとんどなんです。放置してしまうと周囲に感染を広げてしまい、それによって生活そのものが大きく変わってしまうこともあります。症状が軽いからと様子を見ているうちに、気づかないまま大切な人に感染させてしまう可能性もあります。駅前という立地もあり、感染症の悩みを抱えた方が想像していたよりも多くいらっしゃいました。高齢の方だけでなく、若い世代の方々の受け皿にもなりたいと考えていますので、少しでも気になることがあれば相談していただければと思います。

最後に、地域の皆さんへのメッセージをお願いします。

林拓見院長 我孫子駅前泌尿器科クリニック6

年齢を重ねると他の臓器は健康であっても、実は尿の悩みがあって、生活の質を低下させていて困っている方が少なくありません。そうした方に対しては、かかりつけ医としての立ち位置で、内科的な対応も含めて包括的にお支えしていきたいと考えています。私はこの我孫子で育ち、地元の医療に助けてもらいながら、いつかこの地域に戻って働きたいという気持ちをずっと持ち続けてきたんです。泌尿器科に関連することであれば、「ここに相談に行けば大丈夫だな」と安心して日々を過ごしていただけるような、そんなクリニックをめざしています。この地域にしっかり溶け込みながら、皆さんの泌尿器科の悩みに寄り添っていける存在でありたいと思っています。