上原 輝映 院長の独自取材記事
品川御殿山クレイン歯科
(品川区/品川駅)
最終更新日:2026/07/06
御殿山のオフィスビル1階にある「品川御殿山クレイン歯科」。品川駅や大崎駅など複数の駅から徒歩圏内に位置し、品川駅と五反田駅からは無料シャトルバスも利用できる通いやすい環境が魅力だ。2018年の入職以来、院長として診療を担い、2026年からはクリニック運営も引き継いだ上原輝映院長。歯内療法を得意とし、精密な根管治療や歯周病治療、削りすぎない保存的なアプローチを通じて、できる限り天然歯を残すことをめざす歯科保存治療に力を注いでいる。歯科医師をはじめ、歯科衛生士や歯科助手などスタッフは全員女性。洗練された空間と女性ならではのきめ細かい対応で、居心地の良さを大切にしている。明るい笑顔が印象的な上原院長に、クリニックの特徴や診療方針、今後のさらなる飛躍に向けた思いについて話を聞いた。
(取材日2026年6月12日)
天然歯を長く残すことをめざす歯科保存治療に注力
クリニックをご継承されたと伺いました。これまでのご経歴と経緯について教えてください。

日本大学歯学部卒業後、日本大学歯学部付属歯科病院の歯内療法科に入局し、約5年間勤務しました。大学病院で診療に携わる一方、複数のクリニックで非常勤として臨床経験を重ねる中、患者さん一人ひとりと継続的に関わりながら診療できることにやりがいを感じ、最後まで責任を持って診ることのできる診療を志すようになりました。そこで、同期から当院の法人理事長を紹介してもらい、2018年に入職。院長職を経て、今年の6月に当院を継承しました。2025年から継承のお話は頂いていましたが、規模の大きいクリニックですから歯科医師と経営者という両方の立場を担うことへの迷いもあり、1年間熟考しました。しかし、患者さんがまだそれほど多くなかった頃から当院の成長を見守ってきたことや、信頼できるスタッフに恵まれていたことが後押しとなり継承を決意しました。
クリニックの特徴についてお聞かせください。
私も常勤の歯科医師も歯内療法科の出身で、根管治療を中心に「できるだけ天然歯を長く残すための歯科保存治療」に力を入れています。また、私を含め2人の歯科医師が常勤しており、スタッフ全員が女性であることも当院の特徴です。患者さんとのコミュニケーションを大切にしており、やわらかく丁寧な対応を心がけていますね。女性患者さんのニーズに寄り添うことはもちろん、どなたにも安心して通っていただけるよう、和やかで落ち着いた雰囲気づくりに努めています。また、当院にはトリートメントコーディネーターが、歯科医師と患者さんの架け橋となる存在として、治療方針から詰め物、かぶせ物の種類などの情報提供をしながら、疑問や質問に答えています。
どのような患者さんが多くいらっしゃいますか?

以前はビジネスパーソンが中心でしたが、近年は通院患者さんのお子さんや高齢の方も増えています。表通りはオフィス街の印象がある一方、裏手には住宅街が広がっており、周辺住民の方や40〜50代を中心に女性の受診も多いですね。近頃は「歯ぎしり」や「食いしばり」に悩む方も増え、咬筋の張りを訴える患者さんが目立ちます。この分野の勉強会も増えており、筋肉の凝りや顎関節まで含めて診る必要性を感じています。全顎的治療は、口腔外科や補綴、歯内療法などすべての領域で専門的な手技と知識が求められるため、自分がそこに到達できるよう努力を重ねている真っ最中です。
精密根管治療を柱に質の高い補綴物にもこだわる
ご専門の歯科保存治療について詳しく教えてください。

抜歯や削りすぎを避け、できるだけ歯を残すことをめざす治療です。もちろん、抜歯が必要な歯を無理に残すことはありません。しかし、「抜歯ですね」と簡単に結論を出すのではなく、例えば親知らずを活用できる場合には歯牙移植を検討するなど、今ある歯を生かす方法を模索します。「他院で抜歯が必要と言われたが、できれば歯を残したい」と相談に来られる患者さんに対しては、可能な限り長く使えるように、より良い修復方法を提案します。具体的には、マイクロスコープやラバーダム防湿を活用した精密な根管治療や、歯周組織再生療法など、経験に基づいた技術と設備に裏打ちされたさまざまな療法から、お一人お一人の状態に合わせて適切な手段を選択します。そうした際には、患者さんにその必要性をしっかりとご理解いただけるまで丁寧に説明した上で対応します。
歯内保存療法で大事にされていることは何でしょう?
治療したものをいかに長く持たせ、機能させるかは非常に重要だと考えています。例えば根管治療後の補綴の質は、治療全体の完成度に直結します。当院では技工所にもこだわり、適合の良い補綴物を製作できる技工士に依頼しています。見た目も自然で審美性が高く、調整がほとんど不要な精度の高い技工物の提供をめざせる点は、患者さんにも知っていただきたいところです。以前、大学時代の恩師から「きれいなのは当たり前。治療介入によって汚い状態になるのはナンセンス」と教わったことも大きな支えになっています。自分の治療で見た目を悪くすることはあってはならず、患者さんが前向きになれるような見た目の回復も重要だと考えています。高齢の方でもやはり見た目が整うことで、表情が明るくなることも少なくありません。そうした患者さんの期待に応えることができるクリニックでありたいと思います。
設備面でのこだわりを教えてください。

クリニックの継承を機に、歯科用CTやエックス線をリニューアルしました。これによって、複雑な根管の形態や病巣の大きさ、神経の位置、顎の構造などを立体的に細かく把握できる体制がより充実しました。また、マイクロスコープも新しく導入したので、歯科医師一人に対して1台になります。マイクロスコープを用いることで、肉眼では見えないところまで見ることにつながり、より良い治療が見込めます。複雑な根管に対して細かい処置を行う際には、段違いの精度が期待できます。また、自費の根管治療に対するアプローチとして、治療内容を録画してお見せできるシステムを準備中です。自費の根管治療に関しては、時間と回数、患者さんがリアルにどのような治療をされているのかがわかる形にしたいですね。
治療を通して学び、患者と対等に向き合う姿勢を大切に
先生が歯科医師を志したきっかけは?

幼少期から医療職を志し、成長し学びを重ねる中でもその思いは揺らぐことなく、周囲も驚くほどでした。医局の選択時は、周囲の影響を受けて歯内療法を選んだように思います。根管治療は難しく苦手にすら感じていましたが、ひたすら治療に向き合ううちに、3年ほどたった頃から「もっとうまくなりたい」とのめり込み、治療が楽しくなっていきました。もともと手先は器用なほうで、細かな処置が求められる歯内療法は自分に合っていたのかもしれません。指導医からの「補綴治療は物を見るが、保存治療は人を見る」という言葉は、今も診療の指針となっています。
診療の際に心がけていることを教えてください。
患者さんと対等に向き合う姿勢を大切にしています。診療前後のごあいさつは当然のこととして、治療を通して私自身も学ばせていただいているという思いから、「よろしくお願いします」という気持ちで日々の診療に臨んでいます。また、知識や技術のアップデートも常に意識しており、そこに終わりはなく、知らないことで対応できない場面があることにも気づかされます。抜歯が必要とされた歯でも、残すためにできることがあるかもしれません。そうした患者さんの利益につなげるため、日々研鑽を重ねています。これは歯科衛生士や歯科助手、トリートメントコーディネーターも同様で、チーム全体で取り組んでいます。
今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

私の専門である根管治療では、自由診療を含めた精密根管治療を確立し、今後も当院の柱としていきたいと考えています。根管治療は非常に好きな分野ですが、さまざまな領域にも関心があり、包括的な全顎治療の実践を目標としています。また、スタッフもそれぞれ課題意識を持ち、より良い診療を提供したいという思いで患者さんと向き合っており、学ぶ意欲の高い環境だと感じています。その環境を整えることも私の役割ですね。当院に通われている患者さんの歯科に対する意識はさまざまですが、中にはお口の状態が整うことで得られるであろうメリットをご存じない方もいらっしゃいます。そうした方々にも意識を高めていただけるよう、少しでもお手伝いしていきたいと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/41万8000円~、マウスピース型装置を用いた矯正/33万円~、ホワイトニング/1万6500円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

