大豆本 圭 院長の独自取材記事
だいずもとクリニック
(高松市/香西駅)
最終更新日:2026/08/03
香川県高松市西宝町に開院した「だいずもとクリニック」。海と山の豊かな自然と都市の利便性が調和する場所で、地域の新しい医療拠点として2026年6月8日にスタートを切った。泌尿器科と内科を標榜し、排尿トラブルから泌尿器がん、生活習慣病、そして男性不妊まで幅広く対応。院長が大切にするのは、病気だけでなく、その先にある患者の暮らしや将来まで見据える姿勢だ。クリニックのコンセプトに掲げるのは、「生まれる力」と「生きる力」を守る医療。先進のデジタルツールを活用して通院負担を軽減しつつ、診察室では患者の言葉の背景にある「本当の悩み」にしっかりと耳を傾ける、真心を込めた医療を提供している。
(取材日2026年6月20日)
安心して足を運べる、温かく信頼される場所へ
ロゴマークやクリニックの理念について教えてください。

「心に寄り添いながら、医療を通じて人と未来をつなぐ」という理念を掲げています。ロゴマークは、私の名字である「だいずもと」から連想した「大豆」と、専門分野である腎臓や精巣のシルエットを重ねてデザインしました。生命を育む「種」と、体を支える「臓器」を重ねることで、体の内側にある不調や悩みに向き合い、その人の生きる力を支えたいという思いを表しています。また、ブルーは誠実さと信頼、グリーンは安心と再生を表し、患者さんと医療者が向き合い、ともに歩んでいく医療への思いを表現しています。疾患だけを診るのではなく、患者さんの心や日々の生活そのものを支える存在でありたい。そんな思いを胸に、この高松の地で温かく信頼されるクリニックをめざしていきたいです。
建物や設備において、特にこだわったポイントはどこでしょうか?
泌尿器科はデリケートなお悩みが多いため、何よりプライバシーに配慮した設計にこだわりました。男性不妊症などの外来では、診療時間外に裏手から入れる専用の入り口と個室を設けています。また、精液検査を行うための専用の採精室もクリニック内に設けました。このように、男性不妊の相談から検査まで院内で対応できる体制を整えています。さらに、予約や受付などをスムーズにするためのアプリを導入し、院内での待ち時間や手続きの負担に配慮。夜間のオンラインカウンセリング体制も整え、働く世代の方や遠方の方も相談しやすい環境づくりに取り組んでいます。
実際の診療の場で、先生が最も心がけていることは何でしょうか?

患者さんの言葉の背景にある「本当の悩み」にしっかりと耳を傾けることです。風邪や生活習慣病などの一般的な内科診療から、なかなか人には相談しづらい排尿のトラブルや男性不妊まで、どんなことでも安心して話せる雰囲気づくりを大切にしています。そのために工夫しているのが、ツールの活用です。事務作業には生成AIなどを積極的に導入して効率化を図っています。そうして生み出した時間を活用し、診察室ではパソコンの画面ばかりを見るのではなく、患者さんの目を見てしっかりと向き合う時間を確保しているのです。お一人お一人の不安に真摯に寄り添うことを常に心がけています。
全身を診る専門性と「命」に伴走する医療
医師をめざし、泌尿器科を専門に選ばれた理由をお聞かせください。

医学部で学んでいた兄の友人から医学の奥深さや面白さを伺ううちに、自然と興味を持つようになったことが、医師をめざすきっかけでした。大学で学ぶ中で泌尿器科に惹かれたのは、局所だけでなく全身を見ながら診療できる点に魅力を感じたからです。泌尿器科は局所的な診療科という印象を持たれるかもしれませんが、実際には排尿トラブルや透析に関わる内科的な管理から、泌尿器がんの外科的治療、術後のフォローまで幅広く関わります。診断から治療、その後の経過まで継続して患者さんを診てきた経験は、内科・泌尿器科の両面から地域の皆さんを支える現在の診療にもつながっています。
先生が現在力を入れている診療や、強みについて教えてください。
日本内分泌学会内分泌代謝科専門医の資格を生かした「高血圧症や糖尿病といった生活習慣病の管理」と、日本泌尿器科学会泌尿器科専門医としての「泌尿器がんの診断・治療」「男性不妊治療」の両輪で診療を行っています。実は、生活習慣病の悪化が、排尿トラブルや泌尿器疾患につながることは少なくありません。全身を診る内科の知見と、腫瘍学の臨床や研究などで培ってきた専門性をかけ合わせ、総合的にサポートできるのが当院の強みです。また、学生時代に打ち込んだラグビーの「One for all, All for one」の精神は、現在のクリニックでのスタッフとのチーム医療にも生きていて、近隣の産婦人科の不妊治療施設とも連携して質の高い医療体制を構築することを意識しています。
診療のコンセプトについても教えてください。

当院は「生まれる力」と「生きる力」を守ることをコンセプトにしています。「生まれる力」は、男性不妊治療の中で、子どもを望むご夫婦と同じ目標に向かって歩んできた経験から生まれた言葉です。治療に真剣に向き合うご夫婦の涙や笑顔を目の当たりにする中で、医療者として心に寄り添い、伴走することの大切さを深く学びました。「生きる力」という考えの原点にあるのは、若くしてがんを患った患者さんを主治医として看取った経験です。懸命な治療にもかかわらず、現在の医療の限界に直面した悔しさから、「将来の命を救うためには基礎研究が不可欠だ」と痛感しました。大学で腫瘍学の基礎研究に没頭し、AI技術の臨床応用に至るまで研究を続けてきた理由も、そこにあります。患者さんが長く健やかに生き抜く土台を守りたいと願っています。
知見をアップデートし、地域へ。健康の最初の窓口に
現在も大学で医療AIなどの研究を続けられているそうですね。

はい。2018年に医学博士を取得した後も、徳島大学泌尿器科の専門研究員および非常勤講師として基礎研究や学生教育に関わっています。近年は腫瘍学に加えて、医療診断や手術支援におけるAI活用の臨床と研究にも深く携わってきました。大学病院などの第一線で培ったこれらの高度な専門知識や先進の医学的アップデートを、今度は「だいずもとクリニック」という身近な場所から、地域の皆さんへしっかりと還元し続けることが重要な使命だと考えています。身近な通いやすさと、アップデートを重ねる専門的な医療を両立させたクリニックとして、常に変化し続けていきたいですね。
男性不妊の啓発や「ブライダルチェック」にも力を入れていますね。
日本全体で少子超高齢化が課題ですが、ここ高松市においても同様です。少子化の背景にある不妊症について、約半数は男性側にも原因があるという事実はまだ十分に認知されていません。私が専門としてきた「男性不妊症」の正しい知識の普及と啓発が、この地域においても不可欠だと強く感じていました。だからこそ、ご夫婦が早い段階でご自身の身体の状態を知るための「ブライダルチェック」の普及拠点としてここを選びました。当院では、検査から治療・手術、フォローまですべて完結できます。幅広い地域から通院していただけるこの場所から、地域の皆さんの新しい命を育むサポートを発信していきたいと考えています。
最後に、地域の患者さんや読者へメッセージをお願いします。

地域の皆さんにとっての「健康の最初の窓口」としての役割をしっかりと果たしていきたいです。日常の不調から高度な専門疾患まで、垣根なくシームレスに対応できる頼れるパートナーでありたいと思っています。泌尿器の症状や男性不妊は、「恥ずかしい」「なかなか人に言えない」と一人で抱え込んでしまう方が決して少なくありません。当院は内科診療も幅広く対応しているため、周囲の目を気にせず受診しやすい環境を整えています。「こんなことで受診してもいいのかな」と迷うような些細なことでもまったく構いません。皆さまの「生まれる力」と「生きる力」を守るため、スタッフ一同真心を込めてサポートいたしますので、どうぞ一人で悩まず、お気軽に安心してご相談にいらしてください。
自由診療費用の目安
自由診療とは精液検査 5500円
STD ライト(淋菌、クラミジアPCR 梅毒) 9900円
STD フル(淋菌、クラミジアPCR 梅毒 HIV) 1万9800円
Full ブライダルチェック(問診、尿検査 血液検査 精液検査 STD検査)2万5000円

