坂本 次郎 院長の独自取材記事
さかもと腎・泌尿器科クリニック
(吹田市/江坂駅)
最終更新日:2026/08/06
北大阪急行電鉄、大阪メトロ御堂筋線の江坂駅から徒歩3分。ビジネスと暮らしが交差するエリアに、2026年5月「さかもと腎・泌尿器科クリニック」が開業した。グレージュや木目調のアクセントを効かせた院内はカフェのように洗練され、天井の高い待合室にはカウンター席も用意。院長の坂本次郎先生は順天堂大学を卒業後、千葉・北陸・大阪と幅広い医療現場で研鑽を積んだ泌尿器科の専門家だ。「この患者さんが自分の大切な友人や家族だったらどうするか」を診療の軸に据え、患者にとっての道しるべであり、人と医療をつなぐ架け橋でありたいと語る。折り目正しく謙虚で、人との縁を大切にする温かさが印象的な坂本院長に、開業の思いや診療への姿勢を聞いた。
(取材日2026年6月30日)
人をつなぐのが好き、その思いから選んだ開業の道
はじめに、開業に至るまでの経緯をお聞かせください。

人と話すのが好きで、患者さんと向き合う時間にやりがいを感じていました。「こういうことで困っている」という声に、「こんな方法がありますよ」「この先生を知っていますよ」と人と人をつなげることが好きなんです。もちろん手術も患者さんのために勉強もして、見学にも行ったりはしましたが、信頼できる先生方と患者さんをつなぐ架け橋の役割が自分には合っていると感じ、開業を選びました。妻の地元が大阪の北摂エリアで、子育て環境を考えてこちらへ移り、金沢大学の教授のご紹介もあり大阪大学泌尿器科に入局させていただきました。開業場所は権威の先生に相談したところ江坂を勧めていただき、自分でも毎日物件を探す中で他科の先生方や地域の方々とのご縁が重なって、この場所にたどり着きました。
医師を志されたきっかけや、泌尿器科を選ばれた理由を教えてください。
母方の祖父が医師で、亡くなった際のお葬式にたくさんの方が来てくださり、それを見て「慕われていたんだな、医師っていいな」と素直に思ったのがきっかけでした。学生時代の臨床実習で帝王切開に立ち会った経験も大きかったですね。不安そうだったお母さんが赤ちゃんの顔を見た瞬間に表情がぱっと変わって、お父さんも感動されていて。その場面に心を動かされました。最終的に泌尿器科を選んだのは、男性の生涯にわたる健康を支える「味方」になれる分野だと感じたからです。順天堂大学を卒業後、亀田総合病院での初期研修を経て金沢大学泌尿器科に入局し、日本泌尿器科学会泌尿器科専門医の資格と医学博士を取得しました。その後、大阪大学泌尿器科に移り、大阪大学医学部附属病院や吹田徳洲会病院、住友病院で研鑽を積んできました。
こだわりを感じるクリニックですが、空間や設備について教えてください。

「クリニックっぽくない空間」をめざしました。グレージュやオフホワイトを基調にした木目調のインテリアは、家内が考えてくれたものです。待合室は天井を高く取り、落ち着けるカウンター席も設けました。カフェのような雰囲気の中でくつろいでいただけたらうれしいですね。診察室にエコーや顕微鏡を備え、膀胱鏡検査や尿流量測定にも対応できる設備を整えています。検査対応の男女専用トイレも設けており、受診される方の負担をできるだけ減らしたいと考えました。診療時間は、午前診を13時まで、午後診を19時まで、土曜日は午前のみ12時まで診療しています。職場のお昼休みや仕事帰りにも立ち寄っていただけるようにという思いからです。インターネット予約にも対応していますので、思い立った時に予約をお取りいただけます。
「家族だったらどうするか」が診療の軸に
開業されてまだ間もないかと思いますが、どのような患者さんが来院されていますか?

泌尿器科というと年配の方が多いイメージかもしれませんが、江坂は若い世代が多い町ということもあり、患者さんは20代から40代の方が中心です。症状としては頻尿や膀胱炎、血尿などが多く、男性更年期の諸症状やED、性感染症のご相談にも対応しています。周りの先生方からのご紹介も多く、難治性の膀胱炎や、前立腺がんの腫瘍マーカーのPSAの数値判断について専門家の視点から意見を求められることもあります。例えば血尿の方には、まずがんがないかどうかを除外し、腎炎が疑われればタンパク尿の有無を確認して腎臓内科へご紹介するなど、適切な方向へ導く役割を担っています。受診してくださったからには、見落としてはならないものはしっかり見つける。そこは泌尿器科専門医として常に意識しています。
患者さんと向き合う上で、大切にされていることを教えてください。
診療の軸は「この患者さんが自分の大切な友人や家族だったらどうするか」。そこは絶対にブレたくないと思っています。治療ではメリットとデメリットをしっかり説明した上で選択肢を提示し、患者さんに納得して選んでいただくことを大切にしています。治るというゴールが同じでも、そこに至るプロセスを大事にしたいんです。検査一つ取っても、なぜ必要なのかを事前にお話しします。人は先が見えないから不安になるもので、少し先の見通しまでお伝えするよう心がけています。また、お話をお伺いし、患者さん一人ひとりに対して説明の仕方や言葉遣いを合わせて説明しています。患者さんが理解し納得できるまでかみ砕いてお話しすることが、道しるべとしての私の務めだと考えています。
相談しにくいお悩みを抱えた方への対応で、心がけていることはありますか。

泌尿器科はデリケートなお悩みが多い診療科ですので、プライバシーへの配慮はとても大切にしています。例えば、男性の患者さんは私が直接お呼びし、女性の患者さんはスタッフがお声がけするようにしています。診察室ではカーテンを閉めて会話が外に漏れないようにし、2階には周囲を気にせずお話しいただける特別室も設けました。性感染症のご相談でも決して責めることはありません。「大変でしたね」とまずお気持ちを受け止め、一緒に対応を考えていきます。私は「男性はもちろんのこと、患者さんの生涯の味方」でありたいと思っています。男性であればEDや男性更年期など相談しづらい悩みにも対応していますし、膀胱炎や頻尿、尿漏れなど女性に多い症状も診ていますので、性別を問わず気になることがあればご相談いただけたらと思います。
「あそこに行けば大丈夫」と頼られる場所へ
先生の診療を支えるスタッフの皆さんについて伺えますか?

スタッフの存在にはとても助けられています。例えば、私が患者さんとのお話を終えたタイミングで次の方を案内してくれたり、必要な準備を整えてくれたりと、診療の流れに合わせて無駄なく動いてくれるんです。受付ではどなたに対しても優しく丁寧に対応してくれていて、初めて来院された方にも安心していただけていると感じます。患者さんのために何ができるかを自然と考えて動いてくれるスタッフがいるからこそ、私は診療に集中することができますし、一人ひとりの患者さんにしっかり時間をかけた説明ができています。開業したばかりですが、受付からお見送りまで、クリニック全体で患者さんを支えていく体制を一緒につくっている手応えを感じています。
これからめざしていきたいクリニック像について教えてください。
「あそこに行けば大丈夫」と思っていただけるクリニックをめざしています。患者さんにとっての道しるべであり、人と医療をつなぐ架け橋でありたいんです。ご紹介先は、技術も人間性も総合的に信頼でき、自分の親の手術でもお願いしたいと思える先生に限るようにしています。そうした信頼関係は、勉強会などで直接お会いしたり周辺の医療機関にごあいさつに回ったりと、顔の見える関係があってこそ成り立つものです。近隣にはさまざまな診療科のクリニックがあり、連携することで地域全体が総合病院のような機能を果たせると感じています。泌尿器科以外のことで「実はこれも困っていて」とおっしゃる方にも、ネットワークを通じて適切な先生へおつなぎしたい。地元に根差した診療を続けていきます。
読者へのメッセージをお願いします。

何か気になることがあれば、泌尿器科かどうかわからなくても構いません。どこを受診すべきか迷っているとき、恥ずかしいと感じることやプライベートなことでも遠慮はいりません。困ったときにはまず選択肢を提示し、「自分の友人や家族だったらどうするか」という思いで丁寧に向き合います。さまざまな医療現場で経験を積んできましたが、どこにいても変わらなかったのは、目の前の患者さんのためにできることを考え続ける姿勢です。その思いを、この江坂の地で大切にしていきます。
自由診療費用の目安
自由診療とはED治療/4200円~

