親松 宏 院長の独自取材記事
おやまつクリニック
(新潟市中央区/白山駅)
最終更新日:2026/07/15
JR越後線の白山駅から徒歩1分に位置する「おやまつクリニック」は、2026年3月に開業した形成外科・皮膚科・美容皮膚科・美容外科のクリニックだ。院長の親松宏先生は、新潟大学卒業後、形成外科医師として20年以上にわたり先天性の疾患から外傷、再建手術まで多彩な症例を手がけ、開業を見据えて皮膚科での研鑽も重ねてきた。和モダン風の落ち着いた院内には畳敷きの小上がりがあり、患者が一室で処置まで完結できるよう医師自らが各部屋を回る動線が組まれている。保険診療を軸に自費診療にも対応し、一般皮膚科から日帰り手術まで幅広くカバーする体制だ。「患者さんの悩みをできるだけ早く解決してあげたい」と穏やかに語る親松院長に、診療への思いを聞いた。
(取材日2026年6月18日)
入院体験を原点に、形成外科医師として研鑽を重ねて
先生が医師をめざされたきっかけを教えてください。

幼い頃、腎臓の病気を患っていまして、小学校の長期休みの度に入院生活を送っていました。そのときに担当してくださった小児科の先生の姿を間近で見て、医師という仕事に自然と憧れを抱くようになりました。それが原点ですね。身内には医師が一人もおらず、医療とは無縁の環境で育ったのですが、自分の中で気持ちは固まっていきました。大学の授業や病院実習で全科を回る中で形成外科と出合い、赤ちゃんから高齢の方まで幅広い年齢を対象にできること、幼少期から工作など手を動かすことが好きで外科に魅力を感じたこと、患者さんの見た目と機能を改善につなげ日常生活をより良く過ごせることを目標とする形成外科の魅力から、形成外科への道を選択しました。
開業までにはどのような道のりがありましたか。
2003年に新潟大学医学部を卒業し、形成外科の道に進みました。神戸や函館にある病院でそれぞれ1年間ずつ研鑽を積み、その後は新潟大学医歯学総合病院で長く勤務しました。大学病院では形成外科領域の診療に幅広く従事し、赤ちゃんの手足の変形や口唇裂・口蓋裂、耳の形成が不十分な小耳症といった先天的な疾患から、やけどや顔の骨折などの外傷、糖尿病性潰瘍や褥瘡といった治りにくい創傷の治療、眼瞼下垂や逆さまつげの治療、血管腫・血管奇形の治療、悪性腫瘍切除術後の再建手術など、形成外科領域に関して幅広く手がけてきました。やがて、より多くの患者さんに寄り添い理想の診療を実現したいという思いが芽生え、開業を見据えて新潟県内で多くの症例を扱う皮膚科クリニックに移り、皮膚科や美容の分野でも研鑽を積みました。その準備期間を経て、2026年3月にこのクリニックを開業しました。
クリニックづくりではどのようなことを大切にされましたか。

今までの勤務先での経験から「ここがこうだったら良いのに」と感じていたことや他のクリニックの診療スタイルを参考にしながら、一つ一つ形にしていき、今のクリニックの姿になりました。まず大切にしたのが、患者さんに移動の負担をかけないこと。診察室7部屋と手術室1室を設け、患者さんは一室で診察から処置まで完結できる造りにしました。私が各部屋を回って診察・処置をします。内装は和モダンを意識して落ち着いた雰囲気を感じてもらえるように、待合スペースには畳敷きの小上がりも設けて、赤ちゃん連れの方にも安心して過ごしていただけるようにしています。立地選びでは、新潟の車社会という地域性を考えて駐車場を確保できること、また手術後に運転が難しい場合がありますので、公共交通機関も利用しやすいことを優先事項として開業場所を選びました。
一般皮膚科から日帰り手術まで、幅広い悩みに応える
現在はどのような患者さんが来院されていますか。

30代以上の方が中心に来られますが、お子さんから90代の方までの年齢層の方も来院されます。症状としては、湿疹や虫刺され、かゆみ、アトピー性皮膚炎、ニキビなど一般的な皮膚トラブルでの受診が多いですね。ほくろや皮膚のできものを取りたいという方も多く、形成外科的な手術を希望される方にも対応しています。当院は保険診療を軸に、保険では対応しきれない部分や、患者さんからの要望があれば自費診療のオプションを用意するという考え方です。レーザー治療やヒアルロン酸注入、ボツリヌストキシン注射、しみのケアなども含め、形成外科と皮膚科の両方の知見を生かしながら、外科的な処置からお薬による治療まで幅広く対応できるのが当院の特徴です。
中でも特に力を入れていきたい診療はありますか。
特に力を入れていきたいのは手術です。まぶた周りでは、眼瞼下垂や逆さまつげに対する手術を手がけています。皮膚腫瘍の切除術や傷痕の修正手術も得意としており、できるだけ傷痕を目立たなくすることを常に心がけています。手術はすべて日帰りです。ほくろ・粉瘤・脂肪腫などの皮膚腫瘍切除や陥入爪手術は受診当日に行うことも可能です。形成外科医師として設備にはこだわり、防音の手術室に手術用顕微鏡と先進の電気メスを導入しました。目元のような繊細な部位の手術では顕微鏡が欠かせません。美容の診察室にはしみ用レーザーなどの機器のほか、3D肌解析装置も備え、術後に休めるリカバリールームも設けています。
患者さんと向き合う上で大切にされていることはありますか。

患者さんの悩みをできるだけ早く解決してあげたい、というのが私の基本にあります。その場ですぐに解決が難しい場合でも、安心して帰っていただきたいという思いは常にあります。小手術やレーザー治療、注入による施術などはその日のうちに対応できますので、何度も通っていただく負担を減らせるのがクリニックならではの良さですね。患者さんと接する際は、年齢や性別に関わらず、どなたにも同じように丁寧に向き合うことを心がけています。通院を重ねる中で関係を築きたいですね。お顔に触れる前に必ず一声おかけしますし、デリケートな部位の診察では無理強いはしません。患者さんとの対話を大切にしながら、その方に合ったやり方を一緒に考えるようにしています。
チームで支える診療で、気軽に頼れるクリニックへ
スタッフの皆さんについてお聞かせください。

看護師がパートと常勤を合わせて4人、事務スタッフが常勤で3人という体制です。看護師が先にヒアリングを行い、来院の理由や症状を聞き取った上で、私が診察に入るという連携の仕組みです。現在は事務スタッフを医療クラークとしてティーチング中です。開業にあたって皮膚科・形成外科経験の少ない新しいスタッフを一から育てる形でのスタートでしたので、開業前に約1ヵ月の準備期間を設け、勉強会などをしっかり行いました。今後はスタッフの勉強とモチベーションアップのために他院見学や研究会への参加などを考えています。ありがたいことに、最近では私が細かく指示しなくてもスタッフが自発的に動いてくれる場面が増えてきました。日々の中で意見を出し合いながら、改善すべき点があれば、一つ一つ整えています。
地域の中でどのようなクリニックでありたいとお考えですか。
地域の皆さんにとってどんな小さな悩みでも気軽に相談できる場所でありたいです。来てくださる患者さんはもちろん、一緒に働いてくれているスタッフ、そして地域のみんなにとって「ここがあって良かった」と思ってもらえるクリニックづくりが私の目標です。これまでの経験を生かして、一般的な皮膚の悩みから手術を要するものまで幅広く受け止められる体制を整えています。もし当院で対応が難しい場合には、新潟大学医歯学総合病院をはじめ近隣の病院にご紹介できる体制も確保していますので、まずは窓口として頼っていただければと思います。チームとともに成長しながら、地域に根差した診療を丁寧に積み重ねていきたいですね。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

「この症状はどこに行ったら良いんだろう」と迷うことがあるかもしれません。皮膚科なのか、外科なのか、整形外科なのか、ご自身では判断がつかないことは珍しくないんです。そんなときは気軽にご相談いただきたいですね。お話を聞かせていただいた上で、何かしらの道しるべはお示しできると思います。形成外科と皮膚科の両面から診ることができますので、お子さんの皮膚のトラブルでも、気になるほくろやできものでも、長年悩んでいる傷痕のことでも、どんな小さなことでも構いません。遠慮なく相談していただき「来て良かった」と感じてもらえる場所でありたいです。
自由診療費用の目安
自由診療とは巻き爪(ワイヤー法):6600円
他院抜糸(1針):770円
ピアス(ピアッサー使用):3850円
ボディピアス(ニードル使用):1万3200円
Qスイッチルビーレーザー(しみ直径1mmあたり):1100円
ボツリヌストキシン注射:1万3200円
ヒアルロン酸注入:5万5000円

