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越田 裕一郎 院長の独自取材記事

はなてん女性クリニック

(大阪市鶴見区/放出駅)

最終更新日:2026/07/02

越田裕一郎院長 はなてん女性クリニック main

学研都市線・放出駅北口から徒歩1分、駅前のメディカルビル2階に「はなてん女性クリニック」はある。2026年5月に開院した同院の院長・越田裕一郎先生は、もともと医療とは異なる仕事に就いていたが、産婦人科医師である父の姿に憧れ、医学部を再受験して医師になった。大阪医科薬科大学卒業後は京都大学医学部附属病院や大阪医療センターなどでがんや手術が必要な患者を数多く診てきた経験を持つ。自然の木のぬくもりを生かした院内は落ち着いた雰囲気で、安心して過ごせる空間が広がっている。「婦人科はどうしてもハードルが高い。だからこそ些細なことでも気軽に相談に来てほしい」と穏やかに語る越田院長に、開院に込めた思いや診療で大切にしていること、今後の展望を聞いた。

(取材日2026年6月12日)

「すてきな仕事だ」と父の背中を追い、産婦人科の道へ

まず、こちらのクリニックについてご紹介ください。

越田裕一郎院長 はなてん女性クリニック1

以前勤めていた大阪府済生会野江病院で5年ほど働く中で、城東区や鶴見区、東大阪市といった近隣地域の患者さんを多く診させていただいていました。その経験を通じて、この辺りには気軽に通える婦人科クリニックが少ないということを実感していたんです。以前から診ていた患者さんにも、これから新たにお悩みを抱える方にも、もっと身近な場所でお力になりたいという思いから、放出駅前での開院を決めました。当院はメディカルビルの2階にあり、エレベーターを上がるとすぐに院内へ入れるようになっています。開院してからは「近くにできてうれしい」というお声をたくさんいただいていて、この場所で開院できて良かったなとあらためて感じているところです。

先生が医師の道に進まれたきっかけを教えてください。

実は私、医師になるのが少し遅かったんです。もともと医療とはまったく関係のない仕事をしていました。そこから医学部を再受験したのですが、きっかけは父の存在でした。父が産婦人科の医師をしていまして、その姿を見て「すごくすてきな仕事だな」と感じたんですね。女性の人生に寄り添い、生まれてから亡くなるまでずっと見守っていく仕事ですから、医学部に入る時から産婦人科に進もうと決めていて、そこに迷いはありませんでした。大阪医科薬科大学を卒業後は京都大学医学部附属病院や大阪医療センター、大阪府済生会野江病院などで研鑽を積み、今年で医師10年目になります。遠回りではありましたが、この道を選んで本当に良かったと思っています。

どのような患者さんが来院されていますか?

越田裕一郎院長 はなてん女性クリニック2

月経困難症や更年期のお悩みで来られる方が多く、妊婦健診や下腹部の痛みで受診される方もいらっしゃいます。そうした方に加えて、明確な症状はないものの「これって更年期かな」「なんとなく体調がすっきりしない」と漠然と悩んでいる患者さんも非常に多いです。そういった方のお役にも立ちたいという思いがあります。医院名を「女性クリニック」としたのも、婦人科はどうしてもハードルが高いと感じる方が多いからなんです。内科に行くべきか婦人科に行くべきか迷うようなときでも、気軽に足を運んでいただけたらと考えました。どんな小さなことでも「悩み相談しに来てね」という気持ちでお待ちしています。

大規模病院で培った判断力で一人ひとりの声に向き合う

大きな病院で診療されていた頃のことを教えてください。

越田裕一郎院長 はなてん女性クリニック3

勤務医時代は、がんの患者さんや手術が必要な患者さんを中心に診ていました。クリニックでは逆に、そうした重い病気を早期に見つけて適切な病院へつなぐことが大切になります。病院でさまざまな患者さんを診てきたからこそ、その判断はしっかりできると思っています。そのために院内には、血液検査で炎症反応の数値や貧血の程度をすぐに確認できる機器を導入しました。例えば下腹部の痛みで受診された方の中には、感染症が進んでいてすぐに点滴治療が必要なケースもあります。婦人科では強い貧血の方にもよくお会いしますので、その日のうちに数値を測って対応を判断しています。エコーもそろえ、妊婦健診にもしっかり対応できるようにしています。

受診に迷う方へ、先生からお伝えしたいことはありますか?

婦人科ってやはり行きづらいところだと思うんです。だからこそ、そのハードルを少しでも下げたいという思いが私にはあります。更年期の症状一つとっても、はっきり病名がつかないような不調を抱えている方がとても多くて、そういったお声を一つ一つ丁寧に拾いながら、お力添えできることを一緒に考えていきたいと思っています。月経困難症のつらさは、ピルやホルモン剤でコントロールが期待できることも多いですし、10代の方のご相談も実はとても多いんです。毎回必ず内診があるわけではありませんので、その点も安心していただければと思います。親御さんが娘さんのことで相談にいらっしゃることもありますので、気になることがあればぜひ声を聞かせてください。

診療で大切にされていることをお聞かせください。

越田裕一郎院長 はなてん女性クリニック4

何より大切にしているのは、患者さんの訴えをしっかり聞くことです。そして、それに対してできることを最大限やっていきたいと常に考えています。私は、一人ひとりに時間をかけて問診するほうなんですよ。丁寧に患者さんと向き合いたいなと、いつも思いながら診察しています。まずは診察室でお悩みやご希望をじっくり伺い、必要に応じて検査を行っていきます。診察の後にはカウンセリングルームで看護師がフォローの説明をすることもありますので、その場で聞きそびれたことがあっても遠慮なくお話しいただけます。何を相談すればいいかわからないという方もいらっしゃると思いますが、こちらからお聞きしていきますので、構えずに来ていただけたらと思います。

予防にも注力し、気軽に頼れる場所をめざして

今後、特に力を入れていきたい分野を教えてください。

越田裕一郎院長 はなてん女性クリニック5

フェムケアと骨盤底筋のトレーニングに関するアドバイスには特に力を入れていきたいと考えています。当院では骨盤底筋のトレーニングチェアを導入しました。出産後に骨盤底筋が弱まると、頻尿や子宮が下がってくるといった症状につながることがあるのですが、ご自身で鍛えるのはなかなか難しいんですね。こうしたお悩みを抱えている方は一定数いらっしゃるにもかかわらず、ご自身でも気づいていないケースが少なくありません。そこに焦点を当てることで、少しずつお悩みの解消につなげていきたいと思っています。予防医療にも注力したいですね。大きな病院での診療を通じて、病気が進行してからでは取り返しがつかないケースも経験してきました。子宮がん検診やワクチンなど、早期発見や予防のための手段があるものは、ぜひ受けていただきたいと思っています。

クリニックの雰囲気づくりで心がけたことはありますか?

患者さんに過ごしやすく、リラックスしていただける空間をつくりたいと考え、内装には自然の木をふんだんに使った温かみのあるデザインを選びました。色や素材は自分で選んだもので、木目を基調にしたのは、院内で過ごす時間が少しでも穏やかなものになればという思いからです。スタッフについても、朗らかで優しい人たちがそろっていると感じています。振り返ってみると、自然と「優しくて朗らかな人」という目線で採用していたような気がしますね。不安を感じながら来院される方にとって、スタッフの雰囲気というのはとても大きいと思いますので、看護師や受付も含めたチーム全体で、患者さんが安心して過ごせる場所をつくっていきたいと考えています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

越田裕一郎院長 はなてん女性クリニック6

些細なことでもいいので、気になることがあれば気軽にご相談いただけたらと思います。婦人科はどうしてもハードルが高いと感じる方が多いのですが、「こんなことで行ってもいいのかな」と迷っているうちに、つらさを我慢するのが当たり前になってしまうことも少なくありません。検診だけという方ももちろん構いませんし、ちょっとした体の変化が気になるというだけでも大丈夫です。予防という意味でも、小さなお悩みのうちに足を運んでいただくことはとても大切だと感じています。産科から更年期のことまで幅広く対応していますので、「なんでも相談に乗りますよ」という気持ちでお待ちしています。地域の女性の皆さんの健康を、これからもお支えしていきたいです。