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関本 匡 院長の独自取材記事

せきもと内科クリニック

(千葉市中央区/大森台駅)

最終更新日:2026/07/10

関本匡院長 せきもと内科クリニック main

千葉駅より車で約15分、公園や植物園が点在する緑豊かな町に、2026年5月「せきもと内科クリニック」は開業した。院長の関本匡(せきもと・ただし)先生は、千葉大学大学院修了後、大学病院や一般病院で15年にわたり肝臓を中心とした消化器の専門診療を重ねてきた。その先生が開業にあたって選んだのは、専門に特化する道ではなく、地域に寄り添う幅広い内科診療だった。院内は明るく温かみのある空間で、初めて訪れる人もリラックスできるような雰囲気が漂う。取材前に自ら丁寧に院内を案内してくれた関本先生は、一つ一つの質問に誠実に向き合う穏やかな人柄が印象的だ。「話を聞いてほしいという患者さんの気持ちを大事にしたい」と語る先生に、開業の経緯とこれからの診療への思いを聞いた。

(取材日2026年6月15日)

肝臓の専門家だからこそ届けられる、かかりつけ医療

まずは、開業に至るまでの経緯をお聞かせください。

関本匡院長 せきもと内科クリニック1

大学病院を経て、一般病院を2ヵ所、それぞれ5年ほど経験してきました。消化器の中でも肝臓を中心に専門的な診療を重ねる中で、自分なりに一定の手応えを感じるようになりました。一方で、外勤先で一般内科の診療にも携わる中で、「もっと幅広く相談できる医師を求めている方が多い」と感じていました。特定の病気だけでなく、日々の体調や将来の健康について気軽に相談できる存在を必要としている方が多いと実感し、地域の方々の健康を長く支える医療を実現したいと考えたことが、開業のきっかけです。このエリアは、千葉大学に在籍していた頃からなじみがあり、落ち着いた住環境が魅力でした。一方で、新たに開業する医療機関はそれほど多くない地域でもあります。だからこそ、「いざというときに気軽に頼れる存在」として、地域の皆さんのお役に立てると考え、この場所を選びました。

医師の道に進まれたきっかけや、ご専門について教えていただけますか?

周囲に医療関係者がいたわけではありませんが、中学生の頃には医師になりたいと話していたようです。自分ではあまり覚えていないんですけどね。もともとスポーツをしていたこともあり、最初はスポーツ医学に興味がありました。ただ、初期研修で担当した消化器内科の診療を通じて、この分野を学びたいと思うようになりました。その中でも肝臓を専門に選んだ理由は、「まだわからないことが多い分野だったから」です。だからこそ、もっと知りたい、もっと深く学びたいと思いました。そこから約15年、肝臓を中心に診療を続け、今では日々の診療に対応できる力が身についたと感じています。振り返ると、“わからない”に向き合い続けてきたことが、今の自分の土台になっていると思います。

開業されて間もないですが、来院される患者さんの傾向はいかがでしょう?

関本匡院長 せきもと内科クリニック2

開業前は、ご高齢の方が中心になるのかなと想像していたのですが、実際には60歳くらいまでの方が6〜7割と、働き世代の患者さんが多い印象です。ホームページを見て来院してくださる方もいらっしゃいます。症状としては、風邪などの一般的な体調不良が半分くらいで、おなかの痛みや胃もたれといった消化器の不調が3〜4割ほどです。そのほか、息苦しさやしびれなど、「原因がはっきりしない」と感じて来られる方もいらっしゃいます。どのような症状でも共通して大切にしているのは、まずしっかりお話を伺うことです。その上で、その方に合った対応を一緒に考えていくようにしています。「この症状で受診していいのかな……」と迷う段階でも、気軽に来ていただけたらうれしいですね。

小さなサインを見逃さない、脂肪肝からの気づき

脂肪肝はどのようなきっかけで見つかることが多いのですか?

関本匡院長 せきもと内科クリニック3

脂肪肝は、基本的に自覚症状がほとんどありません。少し疲れやすいと感じることがあっても、それが肝臓の影響かどうかはなかなかわからないんです。多くの場合は、健康診断や人間ドックで初めて指摘されます。ただ実際には、指摘されても受診されない方が少なくありません。「いつも高いと言われるから大丈夫かな?」と後回しにしてしまうケースです。症状がないまま放置すると、何年もたってから肝硬変と診断されることもあります。あのとき相談していれば……ということになってしまうのはとてももったいないので、気になった段階で一度相談していただきたいですね。最近は、お酒をあまり飲まない方でも脂肪肝になるケースが増えていますので、思い当たる方はぜひ早めに受診していただければと思います。

生活習慣の改善は、患者さんとどのように進めていくのですか?

大切にしているのは、無理なく続けられることです。例えば、お酒が好きな方にいきなりやめましょうと言っても、すぐには難しいですよね。ご本人もよくないとはわかっていることが多いので、頭ごなしに否定するのではなく、「どうすれば少し減らせるか」を一緒に考えていきます。無理に頑張って続かなくなるよりも、長く続けられることのほうが大切ですから。必要に応じてお薬も使いますが、薬に頼りきるのではなく、生活の中で改善できるところは一緒に見直していきたいと考えています。私自身も食事や運動には気をつけるようにしています。患者さんにお伝えする以上、自分でも実践していないと説得力がないと思っていますので、その点も含めて一緒に取り組んでいけたらうれしいですね。

患者さんとのコミュニケーションで大切にされていることは何ですか?

関本匡院長 せきもと内科クリニック4

まず何より大切にしているのは、患者さんのお話をしっかり聞くことです。症状だけでなく、その背景や生活も含めて理解することが大切だと思っています。実際、話を聞いてほしいという思いで来院される方はとても多いんですよね。だからこそ、そのお気持ちを大事にしたい。お話を途中で遮らず、きちんと受け止めた上で、一緒に考えていくのが私の診療スタイルです。意識しているのは“話の間”ですね。診察室に入って来られたときの雰囲気から、ご自身から話したいタイプなのか、それともこちらから少しずつ引き出したほうがいいのかを感じ取るようにしています。また最近は、インターネットで調べて来られる方も多いため、その情報にもきちんと向き合い、納得いただける説明や今後の方針をお伝えすることも大切にしています。

「ここに来てよかった」と思える診療をめざして

スタッフの皆さんも含めた、クリニック全体の雰囲気づくりについてお聞かせください。

関本匡院長 せきもと内科クリニック5

受付スタッフや看護師も含めて、「誰にでも相談しやすいクリニック」でありたいと考えています。患者さんが最初に接するのは受付ですので、その印象はとても大切です。私には直接聞きづらいことでも、看護師や受付スタッフには話しやすいこともあると思うんですね。ですので、スタッフ全員で患者さんのお話を受け止め、必要な対応につなげていく体制を大切にしています。また、診察の中で詳しい検査や専門的な治療が必要と判断した場合は、早めに近隣の医療機関をご紹介しています。そうした迅速な判断も、安心につながる部分だと考えています。

今後、特に力を入れていきたい分野を教えてください。

内視鏡内科を標榜していますので、内視鏡検査もしっかり行っていきますが、いちばん力を入れたいのは、脂肪肝を入口にした生活習慣病の管理です。これまで消化器、特に肝臓を中心に診てきましたので、その経験を地域の方の健康管理に生かしたいと考えています。脂肪肝の方は、コレステロールや血糖値、血圧にも影響が出ていることが多いんですね。ですので、脂肪肝をきっかけに体全体を見ていくことができます。当院では、超音波検査で肝臓の脂肪量を数値化できる機器を導入していますので、状態の変化を確認しながら進めていけるのも特徴です。脂肪肝の中には将来的に肝硬変へ進行するケースもあるため、そうした方を早い段階で見つけていくことも大切だと考えています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

関本匡院長 せきもと内科クリニック6

健康診断や人間ドックで、肝機能やコレステロール、血糖値などの異常を指摘された方は、症状がなくてもぜひ一度ご相談ください。こうした異常は、自覚症状がないまま進行し、気づいたときには対応が難しくなっていることもあります。早めのチェックが将来の安心につながります。また、「どこに相談すればいいかわからない」というお悩みでも構いません。内科に限らず、気になることがあれば気軽に声をかけていただけたらと思います。お一人お一人のお話に耳を傾けながら、この地域で長く頼っていただける存在でありたいと考えています。