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森 彰之 院長の独自取材記事

もりクリニック耳鼻咽喉科

(大阪市城東区/JR野江駅)

最終更新日:2026/06/26

森彰之院長 もりクリニック耳鼻咽喉科 main

おおさか東線のJR野江駅と京阪本線の野江駅からそれぞれ徒歩4分。住宅街のクリニックモール3階に、2026年に開業した「もりクリニック耳鼻咽喉科」はある。院長の森彰之先生は、とにかく人が好きだと語る穏やかな人柄の持ち主で、総合病院で赤ちゃんから高齢者まで幅広い年齢層の患者を診てきた。森院長の愛犬をモチーフにした愛らしいクリニックのロゴは、子どもの患者にも親しまれているという。やわらかな関西弁でじっくり話に耳を傾ける森院長は、「病院に楽しい気持ちで来る人はいないからこそ、少しでも安心感を持ってもらいたい」と語る。丁寧な診察と正しい診断を軸に据える森院長に、患者に寄り添う思いや地域医療への姿勢を聞いた。

(取材日2026年6月11日)

「人が好き」を原点に、幅広い経験を携えて地域へ

まずは開業に至るまでの経緯をお聞かせください。

森彰之院長 もりクリニック耳鼻咽喉科1

いつかは自分のクリニックを持ちたいという思いは漠然とありましたが、患者さんに対して一人で責任を持って診察・診断・治療ができるようになるまでは、慎重に経験を積みたいと考えていました。転機になったのは2017年以降、病院で耳鼻咽喉科医師が私一人だけという環境で診療を続けたことです。それまでは複数の医師がいる中での判断でしたが、すべてを一人で担うようになったことで少しずつ手応えを感じるようになりました。2023年頃に「開業しても患者さんにご迷惑をかけない診察ができる」と思えるようになり、具体的な準備を始めました。人口が多く耳鼻咽喉科が求められている地域で開業したいという思いがあり、縁あって城東区のこの場所に出合い、開業に至りました。

医師を志したきっかけや、耳鼻咽喉科を選ばれた理由を教えてください。

もともとは学校の先生になりたい子どもでした。感動を得られるような仕事に就きたいという漠然とした思いがあったのですが、中学2年生の時に交通事故で入院したことが転機になりました。その時の主治医の先生の名前と顔は今でもはっきり覚えています。人の記憶にこれほど残る仕事があるのかと感じ、その日から医師を志しました。耳鼻咽喉科を選んだのは、私がとにかく人が好きだからです。子どもも大人もご高齢の方も、年齢や性別を問わず診られる科を考えた結果でした。勤務医時代にはNICUのある病院で生後間もない赤ちゃんの診察も経験しており、小さなお子さんの診療にも慣れています。めまいの患者さんも数多く診てきましたので、幅広い症状に対応できると思っています。

クリニックの雰囲気や、地域の印象について教えてください。

森彰之院長 もりクリニック耳鼻咽喉科2

開業してみて感じたのは、城東区はお子さんが多く、子育て世代に人気のある地域だということです。当院には、お子さんだけでなく、ご高齢の方、20代から50代の働き世代など幅広い年齢層の方に来ていただいています。当院のロゴは実は私の愛犬をモチーフにしたもので、結果的にお子さんたちにも親しんでもらえているようです。クリニックとしては、どなたでも気軽に相談していただける場所でありたいと考えています。「こんなことで行って良いのかな」と迷われる方も多いのですが、ちょっとした症状でも遠慮なく来ていただきたいですし、耳鼻咽喉科の範囲を超えたご質問にも対応しています。何か気になることがあれば、どうぞ足を運んでいただけるとうれしいです。

丁寧な診察と正しい診断を軸に患者の気持ちに寄り添う

診療で最も大切にされていることは何ですか?

森彰之院長 もりクリニック耳鼻咽喉科3

医師になりたての頃、先輩に「医者として一番大切なことは何だと思う?」と問われたことがあります。寄り添う気持ちや手術の技量と答えたところ、「一番大切なのは正しく診断をつけることだ」と教えられました。正しく診断さえつけば、自分で治療できるものは責任を持って治療し、必要があれば適切な施設に紹介できます。この教えは今も私の診療の軸です。そのために、CT・顕微鏡・ファイバースコープなどの検査機器を導入し、人の目だけでは見えない部分を補っています。検査の際は、なぜ必要なのか、結果が診断にどう関わるのかをご説明し、ご納得いただいてから行うようにしています。わからないことは正直にお伝えすることも、大切にしている姿勢の一つです。

患者さんと接する際に心がけていることはありますか?

診察の際は常に、自分がこの症状だったらどう感じるだろうと考えるようにしています。女性の患者さんなら妻だったら、お子さんなら自分の子どもだったら、ご高齢の方なら自分の親だったらと、身近な存在に置き換えて想像します。病院に楽しい気持ちで来る方はいません。症状をしばらく我慢して、それでも改善しないからこそようやく足を運んでくださるわけです。その背景を理解した上で、少しでも安心した気持ちで帰っていただけるよう心がけています。日々の診療の中で「ありがとうございます」と声をかけていただいたり、患者さんと一緒に喜べたりする瞬間は、私にとって何よりのやりがいです。その喜びを共有できることが、この仕事を続ける原動力になっています。

幅広い診療の中で、特に注力されている分野を教えてください。

森彰之院長 もりクリニック耳鼻咽喉科4

中でもお伝えしたいのが補聴器のご相談です。補聴器は高額にもかかわらず、ご自身に合わないものを購入して使わなくなってしまう方が少なくありません。当院では専門業者と連携し、その方に適した補聴器を適切な価格でご提案するための体制を整えていますので、購入を検討される前に一度ご相談いただければと思います。また、アレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法にも対応しています。子どものうちから始めることで期待できるメリットが大きいとされていますので、鼻水や鼻詰まりが続く場合は早めにご相談ください。さらに、いびきや睡眠中の無呼吸が気になる方には、ご自宅で行える簡易検査やCPAPと呼ばれる治療法もご用意しています。

首から上のことなら何でも、気軽に相談できる場所へ

スタッフの方々にはどのようなことを伝えていますか?

森彰之院長 もりクリニック耳鼻咽喉科5

スタッフの採用で最も重視しているのは「人が好きかどうか」という点です。私自身、人が好きだからこそこの仕事を選びましたし、患者さんに接するスタッフにも同じ思いを持ってほしいと考えています。仕事上の失敗やミスは気にしません。ただ一つ、つらい思いを抱えて来院された患者さんに寄り添えていない態度だけは見過ごせないと伝えています。患者さんはどんな症状であっても、嫌な気持ちを抱えながらクリニックに足を運んでくださっています。だからこそ受付から診察室まで、一貫して優しく丁寧に接するようにと共有しています。敬意を持った言葉遣いを心がけること、それがクリニック全体の雰囲気につながると思いますし、患者さんに少しでも安心していただくための基本だと考えています。

受診を迷われている方も多いと思いますが、どうお考えですか?

率直に申し上げると、首から上の症状であれば何でも相談していただきたいというのが私の思いです。耳や鼻、喉はもちろん、耳の周りの湿疹や口の中の違和感など、皮膚科や歯科と迷うような症状でも構いません。「耳あかだけで来ても良いですか」と聞かれることもありますが、もちろん大丈夫です。当院で対応できればしっかり診ますし、他の科が適している場合はその旨をお伝えします。どこを受診すべきかのご相談にも応じられますので、迷ったらまず足を運んでいただけたらと思います。今後も新しい機器を入れて何かを強化するというよりも、地域の皆さんが困った時に気軽に相談できる場所であり続けたい。日々の診察を通じて信頼を積み重ねていくことが、今の私の目標です。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

森彰之院長 もりクリニック耳鼻咽喉科6

どんなに些細だと思われる症状でも、まずはお話を聞かせてください。丁寧に診察と検査を行い、可能な限り正しい診断を追求して、症状の改善に努めます。一度の診察で判断がつかない場合には再診をお願いし、経過をしっかり確認させていただくこともあります。わからないことは正直にお伝えしますし、必要があれば専門の医療機関をご紹介しますので、安心してご相談いただければと思います。病院に足を運ぶこと自体が気の進まないものだということは、私自身よく理解しています。だからこそ、来てくださった方には少しでも気持ちが軽くなって帰っていただきたい。知りたいことやお困りのことがあれば、遠慮なくご相談ください。お子さんからご年配の方まで、皆さんのお力になれるよう努めてまいります。