泉 諒太 院長の独自取材記事
いずみ内科
(大阪市西区/九条駅)
最終更新日:2026/06/16
阪神なんば線・九条駅の2番出口から徒歩3分、幹線道路に面したメディカルビル2階に「いずみ内科」はある。ウッディな色合いと多くの絵画、グリーンが調和する院内は穏やかな空気に満ち、ロゴには泉諒太院長が愛してやまないセイウチが描かれている。泉院長は京都大学を卒業後、大学で約10年にわたり研究と臨床を重ね、北野病院での勤務を経て2026年に開業。日本糖尿病学会糖尿病専門医・日本内分泌学会内分泌代謝科専門医の資格を有する一方、論文執筆にも取り組む研究者としての顔も持つ。内科・糖尿病内科・内分泌内科に加えて、2児の父としての経験も生かしながら小児科診療にも取り組む。「子どもが大好きなんです」と穏やかにほほ笑む泉院長に、充実した検査体制と対話を軸にした診療への思いを詳しく聞いた。
(取材日2026年6月2日)
研究と臨床を重ねた医師が地域に開くかかりつけ医院
まずは、開院の経緯やこの地域を選ばれた理由をお聞かせください。

もともと開業を志しており、子どもから働き盛りの世代、ご高齢の方まで幅広く診察できる環境を条件に場所を探していました。この地域はアーケードのある商店街が近く、隣には保育園もあり、下町の活気と子育て世代が共存する町です。阪神なんば線の九条駅から徒歩3分で、同じビルに薬局もあるなど利便性にも恵まれています。開院してまだ間もないですが、お子さんから高齢の方まで実際にさまざまな年代の方がいらしてくださっています。近くに内科があまりなかったという声も頂き、地域のお役に立てているのはうれしいですね。「糖尿病も、成長も。家族みんなに寄り添う医療を」を掲げ、どなたにも安心してご相談いただける場でありたいと思っています。
先生が医師をめざされたきっかけや、ご専門について教えてください。
もともと科学が好きで、特に人体の仕組みに興味がありました。自分の体にも直結する分野ですし、知れば知るほど面白い。その延長で自然と医師をめざすようになりました。数ある診療科の中で内科を選んだのは、患者さんの話をじっくり聞けるところに魅力を感じたからです。京都大学を卒業してから大学で約10年間、大学院にも進みながら研究と臨床の両方に携わりました。その後北野病院に移って3年間勤務し、糖尿病を中心に甲状腺や下垂体といった内分泌疾患も多く診てきました。在職中には糖尿病に関する研究に取り組んでおり、現在も論文の執筆に取り組んでいます。まずはクリニックの診療に集中しつつ、学んだことを地域の皆さんに届けていきたいですね。
落ち着いた雰囲気の院内ですが、クリニックづくりのこだわりを教えてください。

「ゆっくりしてもらうこと」をコンセプトに、ただきれいなだけでなく落ち着ける空間をめざしました。内装は家族で相談して決めました。グリーンやウッディな色合いの中で、ほっとしていただけたらうれしいですね。また、クリニックのロゴにはセイウチを使っています。自分の子と水族館へ行くうちに夢中になりまして、牙が強そうに見えて実は穏やかで優しいところが好きなんです。愛されるキャラクターとして親しんでもらいたいという思いを込めました。設備面では院内で一通りの血液検査ができる他、動脈硬化を調べるABI検査やエコー、呼吸機能検査なども備えています。こだわりというなら「できるだけ自分の目で見たい」という気持ちでしょうか。大きな病院での経験がその土台になっています。
早期発見を軸に、糖尿病から小児疾患まで幅広く
ご専門の糖尿病について、気をつけるべきサインを教えてください。

高血糖の初発症状として多いのは、疲れやすい、トイレの回数が増えた、喉がよく渇くといったものです。ただ、こうした自覚症状が出る前から糖尿病は水面下でゆっくり進行していることがあります。ですから症状の有無に関わらず、健康診断を欠かさないことがとても大切です。そこは強調しておきたいポイントですね。一般的な健康診断は自由診療でいつでも受けていただけますし、今後は特定健診にも対応予定です。糖尿病の診療において私が一番大事だと考えているのは「いかに早く見つけるか」ということ。早い段階で気づくことができれば、生活習慣の見直しや治療の選択肢も広がります。ちょっとした体の変化が気になるときはもちろん、特に症状がなくても定期的に検査を受けていただければと思います。
糖尿病の合併症について、詳しくお聞かせいただけますか。
糖尿病を長く患っていると、血管が少しずつ傷んでいきます。動脈硬化のようなイメージですね。血管は全身にありますから、目や腎臓、足先などさまざまな場所に影響が及ぶことがあります。ただ、こうした合併症は初期にはほとんど症状が出ず、気づかないまま進んでしまうのが厄介なところです。だからこそ、合併症は「こちらから見に行く」姿勢が大切だと考えています。糖尿病と診断された方にはまず眼科を受診してもらい、網膜症がないかを確認します。腎臓については、尿の中の微量なタンパクを測定する機器を院内に導入しており、早い段階で異変を捉えられるようにしています。足の痺れやだるさは整形外科的な疾患でも似た症状が出るため、同じフロアの整形外科と連携しながら原因を見極めていく方針です。
糖尿病以外にも、幅広く診療されていますね。

甲状腺や下垂体といった内分泌の疾患は、若い頃に発症することも珍しくありません。当院では内科・糖尿病内科・内分泌内科に加えて小児科も診療しており、お子さんの頃から大人になるまでシームレスに診ていける体制をめざしています。小児科では特に喘息のお子さんが多く、呼吸機能検査でしっかり診断をつけた上で、吸入薬のデバイスも一人ひとりに合ったものを一緒に探っていきます。また、原因のはっきりしない体の不調、いわゆる不定愁訴に悩む方のご相談にも対応しています。いろいろな可能性の中から原因を絞り込み、治療を試していくのは内科の醍醐味(だいごみ)ですね。漢方も積極的に取り入れていきたいと考えていますので、西洋医学だけでは対処しにくい症状にも幅広くお応えできればと思います。
薬を処方するだけじゃない、一人ひとりに寄り添う医療
患者さんと向き合う上で、大切にされていることは何ですか?

もともと患者さん一人ひとりに合わせた診療が好きでして、ゆっくりお話しすることにやりがいを感じます。糖尿病の治療では、その方が大事にしているものとの折り合いをつけることに一番の醍醐味があります。食事を楽しむこと、スポーツを続けること、人によって譲れないものは違いますよね。そこを無理に変えるのではなく、対話を重ねながら「どう人生を組み立てていくか」を一緒に考えるのが私のスタンスです。めざしているのは、お薬を出すだけではない関係です。大きな病院では一人に割ける時間に限りがありましたが、開業して自分でスケジュールを調整できるようになり、じっくり向き合える環境が整いました。その方の暮らしや背景を理解した上で、納得のいく治療を一緒に探していきたいと考えています。
お子さんの診療では、どのようなことを心がけていますか?
私自身も小学生の子どもが2人おりますので、親としての経験は小児科の診療に生きていると思います。子どもと走り回る日常の中での経験が、お子さんや保護者の方と接する際の土台になっていると感じますね。診察ではあくまでお子さんを中心に据えますが、一番心配されているのはお母さんやお父さんです。保護者の方がしっかり納得できるよう、丁寧に説明することを心がけています。もし重い病気が見つかった場合には、一度の受診で終わりにせず、何回か足を運んでいただきながら時間をかけてお話しするつもりです。
最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

当院は病気のときだけでなく、健康診断やワクチン接種など日頃の健康管理でもお役に立ちたいと思っています。「こんなことで相談していいのかな」と迷われる方にこそ、受診していただきたいですね。ちょっとした不調の裏に思わぬ病気が隠れていることもありますし、何もなければそれが一番の安心材料になります。また、小児科の診療も行っておりますので、お子さんの体調で気になることがあればいつでもご相談ください。子どもが好きで小児科に対応していますので、お子さんの来院は大歓迎です。糖尿病や内分泌の専門的な診療から日々の風邪やワクチンまで、子どもからお年寄りまで家族みんなのかかりつけ医でありたいと考えています。どんな小さなことでも、遠慮なく相談してもらえたらうれしいです。
自由診療費用の目安
自由診療とは健康診断/8800円~

