香野 友帆 院長の独自取材記事
新宿四谷腎・泌尿器クリニック
(新宿区/四谷三丁目駅)
最終更新日:2026/10/30
四谷三丁目駅や信濃町駅から徒歩圏内の「新宿四谷腎・泌尿器クリニック」。大学病院や地域の基幹病院、クリニックで長く泌尿器科の研鑽を重ねてきた香野友帆(こうの・ゆほ)先生が院長を務める。大学卒業後から25年以上も四谷で暮らし、「四谷の人や街に恩返しができれば」と2026年に開業。女性の日本泌尿器科学会泌尿器科専門医として、年齢や性別に関係なく誰にとっても相談しやすい環境を整える同院。「病気だろうか、受診しても大丈夫だろうかと悩まず、まずは気軽に受診してください」と優しく話す香野院長に、同院の特色や診療方針を詳しく聞いた。
(取材日2026年8月31日)
誰もが不安や悩みを打ち明けられる場所をめざして
四谷で開業された経緯をお聞かせください。

私は慶應義塾大学病院の泌尿器科の医局に入局して以来、独身時代から子育て期を含め25年以上をこの四谷で過ごしてきました。3人の子どもたちも育て、地域の方々にたくさん助けていただき感謝しています。当院は、長年この地域の皆さんに親しまれ私自身も勤務していた「ふたばクリニック泌尿器科」を承継する形で、同じ場所で独立開業しました。これまで通ってくださっていた患者さんにも安心して通院を続けていただきたい。そして、お世話になったこの街に少しでも恩返しができればという思いが大きかったんです。近くには複数の基幹病院があり、必要に応じて地域連携を取っています。
患者さんと接する上で、大切にされていることは何でしょうか?
年齢や性別関係なく、どなたにもお越しいただけるよう、親しみやすい雰囲気を大切にしています。もともとざっくばらんな性格なので、患者さんから話しやすいと言っていただけることが多いです。泌尿器科は「こんなことで行っていいのかな」「何でもなかったら恥ずかしい」と思われやすい診療科ですが、診察や検査をして「大丈夫ですよ」「問題ありません」とお伝えすることも医師の大切な仕事です。病気かどうかわからなくても、何か気になることがあれば、遠慮なく相談していただければと思います。特に性感染症など、人には相談しづらいデリケートな悩みも、安心してお話しいただきたいです。継続して診療することで、ちょっとした変化に気づけることもあります。かかりつけ医として、患者さん一人ひとりと信頼していただける関係を築いていきたいと思っています。
泌尿器科の受診をためらう方もいるかと思いますが、実際にはいかがですか?

私が女性医師ということもあり、女性の患者さんは気軽に受診していただきやすいと感じています。一方で最近は、男性の患者さんからも「話しやすい」と言っていただく機会が増えています。特に性感染症や性に関するお悩みなど、デリケートな内容ほど相談しやすいと感じていただけるのかもしれません。また、私自身が3人の子どもを育ててきたこともあり、若い患者さんから「親世代なので話しやすい」と言っていただくことがあります。お子さんを連れて受診される親御さんとも自然にお話しできることが多いですね。どのようなご相談であっても、患者さんのお気持ちに寄り添いながらお話を伺うことを大切にしています。40代、50代の方のフェムケアや更年期、性に関するご相談にも親身に対応しています。継続して同じ医師が診察できることも患者さんの安心につながるのではないかと考えています。
各種検査で迅速な診断を。性感染症などの治療にも注力
どんな症状に対する検査ができますか?

泌尿器科を受診するきっかけで多いのは血尿です。その場合はがんの可能性を調べるため、腎臓がんが疑われるなら超音波検査、膀胱がんなら膀胱鏡、前立腺がんの場合は採血による腫瘍マーカーと、院内で幅広い検査ができます。結石が疑われる場合は、同じフロアのクリニックとの連携でCT検査も可能で、早ければ受診当日に撮影から結果説明まで行えます。頻尿や前立腺肥大が気になる方には尿流測定装置を用いて、排尿の勢いや1回の量をグラフで可視化しご説明しています。検査は普通のトイレで行えるので身構えるようなこともありません。発熱を伴う尿路感染症では院内の採血機器で炎症反応を約10分で確認し、その場で点滴を始められます。頻尿に対する膀胱へのボツリヌス毒素製剤注射も保険診療で対応しています。
性感染症の診療について教えてください。
当院では性感染症の診療に力を入れており、淋菌やクラミジアをはじめ、マイコプラズマ、ウレアプラズマ、尖圭コンジローマなど幅広く対応しています。マイコプラズマ・ジェニタリウムは保険診療ですが、マイコプラズマやウレアプラズマは自由診療です。中でも淋菌やクラミジアは身近な感染症ですが、自覚症状がないまま進行するケースも。放置すると不妊の原因になることもあるため、定期的な検査が大切です。少し大げさに感じるかもしれませんが、パートナーが変わった際には、一度検査を受けておくと安心です。また、近年は尖圭コンジローマの患者さんも増えている印象です。尖圭コンジローマは、ウイルスの型は異なりますが、子宮頸がんと同じHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染で起こります。ご自身とパートナーの健康を守るためにも、予防や早期発見を意識していただきたいです。誰にでも起こり得るため、気になることがあれば早めにご相談ください。
性や体について、患者さんに伝えたいことはありますか?

今はインターネットやSNSで簡単に情報を得られる時代ですが、性や体に関する情報には誤ったものも少なくありません。年齢や性別を問わず、自分の体について正しい知識を持ってほしいと思っています。特に、性器を清潔に保つことは、日頃から意識していただきたいことの一つです。例えば、男の子の包皮のケアや女性のデリケートゾーンの清潔の保ち方など、適切なケアを知っておくことが大切です。実際に、性器のかゆみや炎症、感染症などについて相談を受けることも少なくありません。泌尿器科の専門医として、また3人の子どもを育ててきた母親としての経験も交えながら、相談に応じています。気になることがあれば、ご本人はもちろん、保護者の方も気軽に相談していただきたいですね。
泌尿器科の治療にとらわれず、幅広い困り事に対応
泌尿器科を専門に選ばれたきっかけを教えてください。

父が泌尿器科の医師で、高校時代は同級生から「お父さんは泌尿器科の医師でしょう。こういう相談はどうなのかな」と聞かれることがよくあり、私が連絡役になっていたんです。やりとりを重ねるうちに私も自然と知識がつき、人体って面白いなと感じるようになりました。父が読んでいた専門書も家にたくさんあり、家庭での会話も自然と泌尿器に関わる話題が多かったので、知らず知らずのうちに関心が育っていたのだと思います。医局の選択では、幼少期からなじみがあったことに加え、性格的にも合っていると感じてこの道を選びました。
美容分野の施術にも取り組まれている理由を教えてください。
泌尿器科では、恥ずかしいからと受診前にVIOゾーンの自己処理をして肌を傷めた方や、陰毛に汚れが付着して膀胱炎を繰り返している方などに出会うことがあります。その対処に泌尿器科でも取り組みたいと考え、VIO脱毛を始めたのがきっかけでした。華やかな美容クリニックには足を運びにくいと感じる40代、50代の方にも、泌尿器科なら安心して相談していただけるのではと思っています。また将来の生活を見据え、脱毛を希望される方にも対応しています。自由診療なので、事前に料金の面でもきちんとご相談をして進めています。
地域の方へのメッセージと、今後の展望をお願いします。

当院は、誰もが気軽に受診できる泌尿器科をめざしています。年齢も性別も症状も問いません。病気かどうかわからなくても、気になることがあれば遠慮なく相談にいらしてください。「こんなことで来てもいいのかな」と迷うことはありません。検査や診断で安心とわかればそれが一番ですし、治療が必要なら早く始められます。今後の展望としては、仕事が落ち着いたら地域の学校を回って、性教育についてお話しする機会をつくれたらと思っています。診療する中で、正しい性の知識を得られる場が不足していると感じていますし、泌尿器科の専門家だからこそ伝えられることがあるはずです。お世話になった地域への恩返しとして、ぜひ実現させたいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはVIOレーザー脱毛/1回:女性2万5000円、男性3万5000円※都度払い

