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日暮 太朗 院長の独自取材記事

ふじみ野泌尿器科

(ふじみ野市/ふじみ野駅)

最終更新日:2026/07/16

日暮太朗院長 ふじみ野泌尿器科 main

川越街道沿いの住宅地に2026年に開院した「ふじみ野泌尿器科」。幼少期から大学に入学するまでふじみ野で育った日暮太朗院長は、大学病院や基幹病院で腹腔鏡手術や経尿道的手術に力を注ぎ、「地域医療に貢献したい」との思いから、生まれ育った地で開業した。クリニックは、かつて父親が歯科医院を営んでいた場所。「慣れ親しんだ場所で、地域の皆さまの健康を支えられることに喜びと責任を感じています」と日暮院長。泌尿器科特有の受診しにくさを解消したいと、落ち着ける空間づくりにこだわるとともに、CTや造影検査設備、手術室を備え、検査から日帰り手術まで一貫して対応できる体制を整えた。質問一つ一つに真摯に向き合う誠実な人柄が印象的な日暮院長に、地元への思いと診療の特徴について聞いた。

(取材日2026年6月22日)

育った地元で、気軽に相談しやすい泌尿器科をめざす

こちらの場所で開業された経緯をお聞かせください。

日暮太朗院長 ふじみ野泌尿器科1

大学病院や基幹病院で腹腔鏡手術や経尿道的手術を中心に、できるだけ患者さんの体への負担を抑える低侵襲な治療に数多く携わってきました。若い頃は、「生涯現役で手術を続けたい」と思っていたのですが、経験を重ねる中で、自分が育った埼玉県で地域医療に携わりたいという気持ちが少しずつ大きくなってきました。自分のキャリアや生き方を見つめ直す機会が増えてきた頃に、この場所で長年歯科医院を営んでいた父が閉院を考えていると聞き、その話をきっかけに「この場所で地域医療を引き継ぎ、自分にできる形で恩返ししたい」という思いが強まり、開業を決意しました。子どもの頃は空き地が広がっていたところも、今は住宅が増えて様変わりしましたが、地元に対する愛着は変わりません。開業するなら生まれ育ったこの地以外の考えはありませんでした。

どのようなクリニックをめざしていらっしゃいますか?

この地域にお住まいの皆さんを中心に、安心して何でも相談できる「地域の泌尿器科の窓口」となるクリニックをめざしています。そのため、検査から治療まで一貫して対応できる体制を整えたいと考えました。院内にCTやエックス線、超音波などの検査機器に加え、クリニックでは珍しい専用の手術室も設け、造影検査の設備も導入しました。このようにクリニックである程度の検査や治療をカバーできれば、地域の基幹病院はより専門的な治療に集中できるはずで、うまく連携することで地域医療全体の質の向上にも役立てたらと考えています。クリニックには15台分の駐車場を備えており、周辺地域からもお越しいただきやすい環境を整えています。地域に根差した「かかりつけ医」でありながら、専門的な泌尿器科診療を身近に受けられるクリニックをめざしています。

外観や院内の雰囲気がとても印象的ですね。

日暮太朗院長 ふじみ野泌尿器科2

外観や院内は、医療機関特有の緊張感を和らげることを意識し、落ち着きと温かみのある空間づくりにこだわっています。白を基調とした壁と、木目調のインテリアで統一し、待合スペースの一部を吹き抜けにしたので開放感もあります。壁側にはカウンタータイプの席も設け、お仕事の合間の方などが待ち時間に作業したりもできるようにしています。実際に「居心地が良かった」と言ってくださる方もいて、たいへんうれしい思いです。また、ホームページには症状や病名から情報を調べられるページを用意しました。気になることがあったときに目を通していただければ、不安の軽減にもつながると思います。ウェブから受診予約ができ、事前問診も利用いただけるなど、利便性の向上も図っています。

充実した検査・治療で、多様な世代の悩みに向き合う

患者さんの年代層などはいかがでしょうか。

日暮太朗院長 ふじみ野泌尿器科3

幅広い年代の患者さんに来院していただけるクリニックにしたいと思っていましたが、一般的には泌尿器科の患者さんは高齢の方が多い傾向である中、想定以上にお子さんや働き世代の受診も多いです。大学病院や地域の基幹病院よりも身近な場所として気軽に受診しやすいと感じてくださり、当院に足を運んでくださっているように思います。私がこれまで培ってきた経験を地元の皆さんに還元したいという思いで開業したので、幅広い年代の方に来ていただけるのはとてもうれしいですね。

具体的にはどのようなお悩みでの来院が多いですか?

お子さんでは、おねしょや包皮の炎症でのご相談が多くあります。おねしょは尿検査や超音波検査で体に問題がないかを確認することはもちろん、生活習慣やご家庭での様子も丁寧にうかがい、一人ひとりに合わせた診療を心がけています。働き世代では、女性の膀胱炎や男性の尿管結石などが多く、仕事帰りの夕方に駆けつけて来られる方もよくいらっしゃいます。「数日様子を見ても改善しない」と来院される方もいらっしゃいますが、気になる症状があれば早めに受診していただくことが大切です。また、健康診断で尿潜血やPSAの異常などを指摘され受診される方も多いです。ご高齢の方では、前立腺肥大症や過活動膀胱などによる排尿のお悩みが多くみられます。こうした症状の背景に、がんなど治療が必要な病気が隠れていることもあります。「年齢のせいだから」と我慢せず、お困りのことがある場合は早めにご相談いただきたいと思います。

検査・治療の体制や日帰り手術についても教えてください。

日暮太朗院長 ふじみ野泌尿器科4

当院ではCTやエックス線、膀胱鏡などの画像検査がすぐにできるため、例えば結石が疑われる患者さんが来られた際も、その場で結石の位置を確認してご説明できます。受診したその日に原因がわかることは、患者さんの安心につながると感じています。造影検査にも対応しており、血尿の原因検査や泌尿器がんの精密検査、尿管の狭窄などが疑われる場合にも、詳しい評価を行うことが可能です。さらに手術室では前立腺肥大症や膀胱結石、膀胱がんなどの日帰り手術が可能です。診察から検査、手術、手術後の経過観察まで一貫して診療を担当し、患者さん一人ひとりの病状、ご年齢、生活背景などから治療方針を決定しています。治療にはさまざまな選択肢があり、必ずしも手術が最善とは限りません。それぞれのメリット・デメリットを十分にご説明し、最適な治療をご提案することを大切にしています。

地域医療という言葉の重みを実感する日々にやりがいを

患者さんと接する際に心がけていることはありますか?

日暮太朗院長 ふじみ野泌尿器科5

泌尿器科は慢性的な疾患で長く通院される方も多い診療科です。だからこそ、一人ひとりとの信頼関係を丁寧に築いていきたいと思っています。検査や処置の際には事前にしっかりご説明し、ご納得いただいてから進めるように心がけています。頻尿の定義などはインターネットでも調べられますが、定義に当てはまらないから受診しないというのではなく、ご自身の「何かおかしい」といった感覚を大切にしてください。頻尿や尿の出にくさの背景に、膀胱がんや前立腺がんといった見逃してはいけない病気が隠れていることもあります。検査して何もなければ安心できるかと思いますので、変化を感じた時が受診のタイミングだと考えて、早めにご相談いただければと思います。

先生が医療の道をめざされたきっかけや、ご趣味についても教えてください。

父が歯科医師で、医療の世界は小さい頃から身近な存在でした。ただ最初は「父親と同じ道は嫌だ」という気持ちもあり、高校での進路は文系を選択しました。その後、将来を真剣に考え始めた時、地域の皆さんのために働く父の姿に尊敬を抱くようになり、自分も医療を通じて困っている人の役に立ちたいと考えて医師をめざしました。趣味は研修医時代に先輩に誘われて始めたランニングで、走りながら考え事をして、頭の中を整理することがリフレッシュになっています。また、子どもが生まれて自分が思った以上に子煩悩だと気づきました(笑)。休日は子どもと過ごす時間を何より大切にしています。

最後に、地域の皆さんへメッセージをお願いいたします。

日暮太朗院長 ふじみ野泌尿器科6

自分の地元で開業し、来てくださる患者さん一人ひとりと向き合う中で、「地域に根差した医療」という言葉の重みを日々実感しています。いろいろなクリニックがある中で当院を選んで来てくださること自体、本当にありがたいことであり、ここに来て良かったと思っていただけるように向き合っています。もし何か体のことで気になることがあれば、泌尿器科の症状でなくても構いませんので、ご相談いただければと思います。診察の結果、別の診療科が適していれば医療機関をご紹介もできます。気軽に足を運んでいただける身近なクリニックをめざしていますので、皆さまどうぞよろしくお願いいたします。