佐藤 陽一郎 院長の独自取材記事
所沢さとう耳鼻咽喉科
(所沢市/所沢駅)
最終更新日:2026/07/08
所沢駅直結の商業施設グランエミオ所沢の1階に、2026年5月「所沢さとう耳鼻咽喉科」が開業した。オフホワイトと明るい木目調を基調にした院内は天井が高く、ゆったりとした待合スペースに温かみが漂う。所沢が地元の佐藤陽一郎院長は、頭頸部外科を専門としながら、20年以上にわたり耳鼻咽喉科全般の診療を続けてきた。頭頸部は食べる・話す・においを感じるなど生活の質に深く関わる領域であり、その専門知識を早期発見や術後のフォローアップに生かしつつ、耳・鼻・喉の幅広い症状に対応する。「何か不安なことがあれば、まず気軽に来てください」と穏やかに語る佐藤院長に、専門領域や地元所沢での診療への想いを聞いた。
(取材日2026年6月3日)
地元所沢で耳鼻咽喉科・頭頸部外科を開業
先生が医師をめざし、耳鼻咽喉科に進まれた経緯を教えてください。

父が耳鼻咽喉科の医師でしたので、医療は幼い頃から身近な世界でした。医師を志したのは、人のためになることを積み重ねていくことが、結果として自分自身の人生の豊かさにもつながると考えたからです。そうした思いから、自然と医師の道をめざすようになりました。愛知医科大学を卒業した後、東京逓信病院で2年間にわたり外科の研修を経験しています。そこで外科手術やがん治療への関心がいっそう深まり、将来の進路を考える中で、がんの治療にも手術にも携わることができる耳鼻咽喉科に進むことにしました。その後、慶應義塾大学で頭頸部外科に取り組む先輩たちの仕事ぶりにふれたことが大きな転機になりました。学問的な興味に加えて、患者さんの人生に深く向き合うその姿勢に惹かれ、自分の性格や強みも生かせる領域だと感じたことが、耳鼻咽喉科、そして頭頸部腫瘍を専門に選んだ理由です。
地元である所沢での開業を決めた理由をお聞かせください。
生まれ育った所沢に貢献したいという想いは、ずっと持ち続けていました。それと同時に、長く第一線で医療を提供し続けるためには、どこかのタイミングで開業したいとも考えていて、自分の力をしっかり発揮できる段階で新たなスタートを切り、地域に根差した診療を長く続けていくことが理想でした。父も耳鼻咽喉科の開業医でしたので継ぐ道もありました。父のことは尊敬していますし、大好きですので迷いましたが、一から自分の手でクリニックをつくりたいという想いも強くありました。所沢駅は西武新宿線と西武池袋線の両方が利用でき、通勤や通学で多くの方が行き交う場所ですから、地域の皆さんの健康を支えていくのに良い場所だと感じています。
クリニックの空間づくりや設備面でこだわった点を教えてください。

所沢駅直結の商業施設の中にありますので、天候に左右されず通いやすいのは大きな利点だと思っています。院内はオフホワイトと明るい木目調をベースに、ぬくもりのある雰囲気を意識しました。天井が高く待合スペースにもゆとりがありますので、お待ちいただく間も少しでもリラックスして過ごしていただけたらうれしいですね。設備面では、新規開業ということもあり、新しい検査・診断機器を導入しました。超音波検査装置や内視鏡をはじめ、患者さんの状態を適切に把握するための道具が一通りそろっています。ただ、いい道具があっても使いこなせなければ意味がありませんから、これまで積み重ねてきた経験を生かしながら、地域の皆さんの診療にしっかり役立てていきたいと思っています。
頭頸部外科の専門性も生かし、幅広い耳鼻咽喉科診療を
ご専門の頭頸部外科とは、どのような領域なのでしょうか。

頭頸部というのは、食べる、飲み込む、話す、においを感じるといった、日々の生活に欠かせない機能が集まっている場所です。見た目にも関わりますから、人の生活の質に深く結びついた領域といって差し支えないでしょう。そこに腫瘍ができた場合、治療の必要性と、治療によって失われるかもしれない機能とのバランスを取ることが大きな課題となります。時には、「治らなくてもいいから、大切にしたいものがある」とおっしゃる患者さんもいらっしゃいます。一方で、つらい現状の改善をめざすために治療する方向で一致する場面もあり、十分な説明やヒアリングによってご本人ときちんと擦り合わせることが重要になる点が、この領域ならではのやりがいでもあります。
専門性はクリニックでの診療にどのように生かされていますか?
頭頸部の腫瘍は治療後に合併症や後遺症が残ることがありますので、術後の経過観察や再発の確認といったフォローアップは当院で担っていけると考えています。基幹病院で治療を終えた方の経過を地域で見守る役割ですね。逆に、早い段階で異変に気づき、必要な方を適切な医療機関につなぐことも大切な役目です。超音波検査装置や、生検、異物除去が可能である処置用の内視鏡など、診断に必要な機器はそろえていますし、説明や処置に時間を要する方のための専門の外来枠も設けました。そしてもう一つお伝えしたいのは、私は頭頸部腫瘍を専門としながらも、20年以上にわたり耳鼻咽喉科全般の診療を続けてきたということです。専門領域だけでなく、耳・鼻・喉の幅広い症状に満遍なく対応できることは当院の強みだと思っています。
日々の診療では、どのような症状で来院される方が多いですか?

赤ちゃんから高齢の方まで、本当に幅広い年齢層の方に来ていただいています。今のところ多いのは、喉の痛みや鼻水、花粉症といった急性の症状ですね。アレルギー検査のニーズも高く、最短で当日中に結果がわかるタイプの検査は小さなお子さんにも対応できるため、保護者の方からのご希望が目立ちますね。舌下免疫療法を検討される方も増えてきました。そのほか、甲状腺の超音波検査や細胞診による腫瘍の診断、めまいの診療、睡眠時無呼吸症候群の検査などに対応しています。喉に刺さった魚の骨なども院内で除去が図れますので、さまざまなお困りの場面でお役に立てるのではないかと思います。
「不安も症状の1つ」、気さくな雰囲気で安心を
患者さんとの接し方で心がけていることを教えてください。

専門用語はなるべく使わず、わかりやすい言葉でお伝えすることを大切にしています。例えば内視鏡の画像を患者さんと一緒にモニターで見ながら説明すると、ご自身の状態を目で確認できますので、納得した上で治療に進んでいただきやすくなります。患者さんが納得されていない段階で治療を進めることはしたくないですし、そこは、たとえ忙しくとも怠ることなく続けていきたいと思っています。もう一つ意識しているのは、患者さんそれぞれの様子や雰囲気などに合わせた対応です。基本的に不安で来られていますし真剣に応えるまでですが、明るく気さくに話したほうが良い方など、コミュニケーションは人それぞれなるべく合わせようとしています。皆さんにとって相談しやすい医師だと思ってもらえたらと思っていますので、我慢せず、構えずに相談していただけたらうれしいです。
今後の目標や、めざすクリニックの姿についてお聞かせください。
ホームページにも「地域に安心の医療を提供する」といった理念を掲げていますが、理念をきれいごとで終わらせずに実践し続けることを大切にしていきたいです。今一緒に働いてくれているスタッフはとても良い人たちで、みんな同じ方向を向いて一生懸命取り組んでくれていますので、本当に感謝しています。スタッフが充実感や満足感をもって働けることは、患者さんの受診満足度にもつながると思っていますので、チームの雰囲気等はこれからも大事にしていきたいですね。自分含めスタッフ一同で掲げた理念を大切に、地域の皆さんの健康に少しでも貢献できたらうれしいです。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

何か不安なことがあれば、まずは気軽にご来院ください。話し相手に会いに来るようなお気持ちで大丈夫です。私は、不安に思うこと自体が1つの症状だと考えています。「こんなことで受診しても良いのかな」と迷われる方もいらっしゃると思いますが、治療の必要性があるかどうかを判断するのは専門家の役目です。結果的に何もなければ、安心につながりますよね。耳鼻咽喉科のあらゆる症状の診療の入り口になれるクリニックでありながら、当院で完結できることも少なくありません。耳・鼻・喉のことに限らず、気になることがあればまず意見を聞きに来てみてください。耳鼻咽喉科の医師としてできることは今回お話しした以外にもまだまだたくさんありますから、幅広くお役に立てればうれしいです。

