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片岡 康志 院長の独自取材記事

片岡眼科

(都城市/西都城駅)

最終更新日:2026/07/15

片岡康志院長 片岡眼科 main

2026年3月、都城市の桜の名所・母智丘公園へと続く桜並木沿いに、シンプルでモダンなたたずまいの「片岡眼科」が開業した。院長を務めるのは、これまで数々の眼科病院、クリニックで研鑽を積んできた片岡康志先生。とりわけ白内障手術・硝子体手術の経験が豊富なエキスパートだ。富山県出身の片岡院長がこの地で開業したのは、かつて都城市内の眼科病院で自身がレーシック手術を受け、求めに応じて同院に長年勤務した縁から。独立開業後は「丁寧な診察・わかりやすい説明、的確で確実な診断・治療」をめざし、真摯な姿勢で医療を提供している。同院のロゴマークのモチーフは桜、中央に光を表す球体が描かれている。そこには「患者さまに寄り添いながら、光を届ける眼科」をめざす思いが込められている。片岡院長に、診療にかける想いを聞いた。

(取材日2026年5月19日)

豊富な経験と高い専門性が強みの真新しいクリニック

このエリアで開院されて間もないですが、印象はいかがでしょうか。

片岡康志院長 片岡眼科1

横市地区のこの場所に偶然空きがあり、他の眼科も近くにはなく、交通の便も良かったので開業を決めました。患者さんは幅広い年齢層の方々です。以前勤務していた都城市内の眼科病院は、医師の数も多い大きな組織でした。当時私が担当していたのは、主に高齢の患者さんに多い病気の診療でしたので、例えばコンタクトレンズの処方などは若い医師が対応し、私が携わることはほぼありませんでした。しかし、開業したら、小さいお子さんの診察から若い人のコンタクトレンズ処方まで、すべて自分で診ています。これまでのキャリアの中でそのような診療や治療を何度も経験してきているので、今その頃の経験が生きているということを実感しています。

もともと長野の病院で眼科医長をしておられた先生が、宮崎の眼科に来られた経緯は?

実は私自身が以前、都城市内の「宮田眼科病院」でレーシック手術を受けたのです。当時は長野県内の病院に勤務していたのですが、そこに出入りしている医療機器関係の業者の方が眼科医に詳しく、その方に相談したところ、宮田院長を紹介してくださいました。そこで夏休みを利用して、宮田院長のもとを訪れ、実際に手術を受けたのです。そのご縁がきっかけとなり、後に同院に勤務することになりました。

明るくすてきな建物ですが、どのようなテーマやこだわりがありますか?

片岡康志院長 片岡眼科2

正直、明確なテーマがあったわけではないのですが(笑)、都城に自宅を建てた際にお世話になった建築会社にお任せしました。スタッフの方々がとても良く対応してくれたので「クリニックを建てる時も、ぜひお任せしたい」と思ったのです。設計面でのリクエストは、手術室を広く確保することと、動線をしっかり整えること。また、駐車場は29台ほど設けていますが、1台ごとのスペースが狭くならないようにしてもらい、車寄せも設置してもらいました。

治療による変化が患者の表情に現れることが手応え

先生が眼科医をめざしたのは、どのようなきっかけからですか。

片岡康志院長 片岡眼科3

本当は県外の大学の工学部に進学したいと考えていたのですが、家の事情もあり地元の大学を受験することになりました。当時は医師になりたいとは思っていなかったのですが、地元の医学部にたまたま合格し、医学の道に進むことになったのです。友人からの誘いもあって眼科を選びましたが、眼科は実際に携わってみると、本当に面白い分野だと感じました。手術によって変化が望めれば、患者さんご自身がすぐに実感できるので、リアクションが目に見えるんです。そこにとてもやりがいを感じますね。こうして眼科の世界にのめり込んでいったのは、実は医師になってからです。「自分が治療できるものは治療してあげたい」という思いが強くなりました。

勤務医時代は、どのように研鑽を積まれたのですか?

長野の病院では、ほぼ1人で幅広い診療を担っていました。その後に移った都城市の眼科病院では、当時は白内障や角膜などの「目の前のほう」を診る先生と、網膜などの「目の後ろのほう」を診る先生など、専門別に分かれていました。しかし、私はその両方に関わり、どちらも診ていく立場で専門分野を深め、技術を磨きました。16年半ほど在籍し、最終的には副院長を務めました。その後は個人医院に副院長として勤務しましたが、再び1人でほぼすべての症例を診なければなりませんでした。専門以外も診る必要があったので、大変な面もありましたが、面白さもありました。眼科病院で専門分野を突き詰めた経験を持って、再び幅広く診る立場になったので、以前より診療レベルが上がったことを実感できました。

先生のご専門、得意とされるところを教えてください。

片岡康志院長 片岡眼科4

私の専門は、白内障と網膜硝子体の疾患です。患者さんで一番多いのはやはり白内障で、高齢になると本当に多くの方にみられます。病気というよりも、目の老化現象ですから。白内障かな? と思う最初のサインは「見えにくい」「かすむ」「まぶしい」といった症状で、目の中のレンズが濁ることで、濁ったレンズ越しに物を見ている状態になるのです。白内障の治療も、簡単なものから非常に難しいものまで幅広いですが、私は病院勤務時代、難症例といわれる手術に数多く携わってきました。そうした経験から、厳しい症例にも対応できると自負しています。

緑内障についてはどうですか?

緑内障は、いかに早く見つけて、悪化を止めるために治療できるかが重要です。症状を自覚した時にはかなり進行していて、初期のわずかな変化には、ほとんど気づけません。だからこそ検診が大事です。日本人の40歳以上のおよそ20人に1人が緑内障といわれています。歯科医院に行くのと同様に、眼科も定期検診が必要です。何も異常がなければ年に1回で十分ですし、まったく危険性がなければ2〜3年に1回でもいいかもしれません。とにかく定期的に診てもらうことが大事です。

誠心誠意患者と向き合う、真摯な診療

診察で心がけているのはどのようなことですか?

片岡康志院長 片岡眼科5

「ちゃんと見て、ちゃんと診断して、ちゃんと説明する。そして、ちゃんと治す。」当たり前のことを気をつけて行う、それに尽きます。勤務医時代は本当に患者さんが多く、一人ひとりに当てられる時間がわずかでした。もっと話をしたいと思ってもできないこともありました。当院はオープンしたばかりで、今はまだそこまで患者さんの数が多くないため、詳しくお話をすることができます。また、手術に関しては、症状が軽すぎる状態で無理に勧めることはしません。ご本人が不自由を感じているなら治療を検討しますが、不自由を感じていないならその必要はありません。軽い症状でもすぐに手術を勧められた経験のある方もいらっしゃるかもしれませんが、私は絶対にそういうことはしたくありません。「困っている人を治療してあげる、困っていないなら必要ない」その姿勢で真摯にやり続けます。もちろん、早急に対応が必要な場合は、緊急手術も行います。

手術の設備についても聞かせてください。

手術室には、先進的な白内障・硝子体手術装置を導入しています。これまでの機械に比べて効率が良く、患者さんの負担軽減につながることが大きなメリットです。安全性能の向上によって負担に配慮した手術が可能で、機械のパワーが大きくなったため、短時間での手術も行えるようになりました。ただ、短時間でできるからといって急ぎはしません。慌てても良いことはないのです。時間よりも、仕上がりが一番大事。いかにきれいに、優しく手術できるかが重要です。手術を怖がる方もいらっしゃいますが、事前にわかりやすく説明し、術中もお声がけしながら進めています。局所麻酔を用い、意識がある状態で行う手術だからこそ、安心して受けていただけるよう心がけています。もちろん、私が手術した患者さんは、責任を持って最後まで私が診療します。「ずっと診ていく」というのは、開業医の醍醐味だと思っています。

今後の展望や、取り組んでいきたいことはありますか?

片岡康志院長 片岡眼科6

自分で言うのも何ですが、手術は得意だと思っていますので、身につけたスキルを患者さんに還元したいというのが第一です。あとは「白内障手術」「網膜硝子体手術」そして「近視抑制治療」に力を入れていきたいです。近視抑制については、自分が強度近視なこともあり、関心がある分野です。近視は現在の医学ではまだ治すことはできませんが、近視が強くなるといろいろな病気を引き起こす可能性が高くなるので、それをいかに抑制し将来の「見える」を守るかが重要です。