大森 拓朗 院長の独自取材記事
うちぬき生活習慣病・健診・内視鏡クリニック
(西条市/伊予西条駅)
最終更新日:2026/06/17
愛媛県西条市、新しく整備された道路沿いに開院した「うちぬき生活習慣病・健診・内視鏡クリニック」。西条市に湧き出る名水「うちぬき」に由来するその名には、地域住民にとって身近で、生活に欠かせない場所でありたいという大森拓朗院長の願いが込められている。大森院長は、長年地域の基幹病院で救急医療の前線に立ち続けてきた経験から、「病気が重症化する前に食い止める」ための一次受け皿の必要性を痛感。生活習慣病の管理と内視鏡検査による健診に特化した同院を立ち上げた。今回は、自分の健康を自分で守る時代を生きる地域の人々に、力強くも温かく伴走する大森院長に熱い思いをインタビューした。
(取材日2026年5月21日)
安心して立ち寄れる、クリニックらしくない空間へ
クリニックをこの場所に開業し、建物にもこだわられた理由を教えてください。

私は30年以上この西条市に住んでおり、この地域にはとても愛着があります。街の変化も見てきたからこそ、新しく整備されたこの道路沿いを開院の地に選びました。駐車場も備え、患者さんにとって通いやすい環境づくりを大切にしています。また、建物のデザインについては、決められたパッケージではなく自由に設計できるハウスメーカーにお願いしました。めざしたのは、いわゆる「クリニックらしい」無機質な建物ではなく、ホテルやタワーマンションのエントランスのように、落ち着いてリラックスできる空間です。健康状態をチェックしに来られた方が、過度な緊張を抱えずに過ごせる場所であるべきだと考えています。
待合室の雰囲気やインテリアにおいて、特に意識されたポイントはどこですか?
一番に考えたのは、病院特有の「真っ白な空間」を避けることです。白はどうしても無意識のうちに緊張感を与えてしまいますからね。また、従来の待合室によくある、長椅子で並んで座るスタイルも変えたいと思いました。当院は健診目的で来られる健康な方も多いため、検診の方には個室も用意していて、一人ひとりが離れて座れるような配置にしています。さらに、受付で「今日はどうされましたか?」と聞かれた際、その会話が周りに聞こえてしまうのも患者さんにとってはストレスになることがあります。そうした負担を少しでも減らせるよう、できるだけプライバシーに配慮した環境づくりを心がけています。こうした細かな工夫の一つ一つが、クリニックへの心理的なハードルを下げることにつながると信じています。
設備面で、患者さんが快適に過ごすために導入されたものはありますか?

院内の空気環境には非常にこだわっており、「一種換気」という24時間換気システムを導入しました。このシステムの優れた点は、外の冷たい空気や暖かい空気を取り込む際に、室内の排気熱を利用して適温に調整できることです。例えば冬場、外の空気が5度であっても、30度の室内空気の熱を利用して25度程度に温めてから中に入れることができます。これにより、夏でも冬でも室内の温度を大きく変えることなく、常に新鮮できれいな空気を循環させることができるのです。目に見えにくい部分ではありますが、患者さんに心地良く、そして安心・安全に過ごしていただくためには必須の設備だと考え、設計の段階からしっかりと組み込みました。
地域医療の役割を見据え、予防と早期発見を
長年勤務医として活躍されてきましたが、なぜ生活習慣病と健診のクリニックを開業されたのでしょうか?

これまで、長年にわたって地域の基幹病院で救急医療の現場に携わってきました。そこで感じたのは、地域の基幹病院には緊急対応が必要な患者さんが常に多く集まり、非常に大きな負担がかかっているという現実です。医師やスタッフが限られる中、大規模病院はより高度な治療や一刻を争う救急医療に専念する必要があります。だからこそ、大規模病院の負担を軽減するためにも、身近なクリニックが「予防」と「早期発見」を担うことが、これからの地域医療の鍵になると痛感したのです。重症化する前に、通いやすいクリニックで生活習慣病をコントロールし、健診でいち早く病気を見つける。基幹病院での経験があるからこそ、地域の中で私たちが果たすべき一次診療の役割が見えてきました。
「うちぬき」というクリニック名には、どのような思いが込められているのでしょうか?
開業にあたり、自分の名前をクリニック名にするのは避けようと最初から決めていました。遠方から広く患者さんを集めるというよりも、近所の方々が日常的に通いやすい、地域にしっかり根差したクリニックにしたいという思いがあったからです。そこで、西条市で古くから親しまれ、日本酒の仕込み水としても有名な名水「うちぬき」の名前を拝借しました。地域に湧き出る水のように、住民の皆さまにとって身近で、生活に欠かせない存在でありたいという願いを込めています。そうした思いから、患者さんにとって「行きやすい場所」であるための工夫も随所に取り入れています。
今後、クリニックとしてさらに力を入れていきたい診療分野はありますか?

今後、クリニックの機能をさらに充実させていくとすれば、やはり健診の分野をより強固にしていきたいと考えています。現在は生活習慣病の管理や胃カメラなどの内視鏡検査を中心に行っていますが、将来的には婦人科健診や乳がん健診など、地域でニーズが高いにもかかわらず、対応できる枠が限られている分野へと幅を広げていけたら理想的ですね。質の高い健診をスムーズに提供できる体制を整えることで、地域の皆さまがご自身の健康状態を正しく把握し、安心して生活できる環境を守っていくサポートを続けていきたいと考えています。
自分の健康を自分で守る時代の「かかりつけ医」
診療を行う上で大切にしていることは何ですか?

とにかく「受診のハードルを下げる」ことです。医師と患者という垣根を取り払い、なんでも気軽に話せるフランクな関係性を築きたいと思っています。患者さんが「こんな些細なことで相談していいのかな」と遠慮してしまうことが、病気の早期発見の遅れにつながってしまうからです。待合室のプライバシーに配慮しているのも、安心してご自身の体のことを話していただくためです。何か体のことで気になることがあれば、取りあえず相談に来てくださいとお伝えしています。まずは足を運んでいただき、検査をして異常がなければ、それで安心を得られます。そのための身近な窓口として、気兼ねなく当院を活用してほしいですね。
健康管理や健診について、地域の方々に伝えたいことはありますか?
これからの時代は、地域の医療機関同士が役割を分担して皆さまの健康を支える時代になっています。大規模病院が重症な方の治療を担うからこそ、「自分の健康は自分で守る」という意識を持ち、日常的な予防を地域のクリニックで行うことが非常に重要になります。ご自身の体を守るために最も重視してほしいのが、定期的な健診を受けることです。当院では、胃カメラなどの内視鏡検査もできるだけ負担が少なく受けられるよう、空間づくりも含めて配慮しています。健診は面倒だと感じる方も多いかもしれませんが、ご自身の健康状態を知ることは、将来の安心への最も価値ある投資です。何か大きな症状が出る前に、まずはご自身の体を知るための最初のステップとして、健診を積極的に利用していただきたいと強く願っています。
最後に、クリニックの今後の展望と、西条市の皆さんへのメッセージをお願いします。

クリニックの枠組みを超えた話になりますが、私はこの西条市という地域をもっとにぎやかで楽しい場所にしたいという思いを持っています。例えば、周辺に人が集まるような場所をつくって、地域全体を活気づけられたらいいなとよく考えているんです。医療を提供することはもちろん私の本分ですが、最終的には地域に住む方々が心身ともに元気で、笑顔で暮らせることが一番ですからね。当院は、病気になった時だけ来る場所ではなく、ご自身の健康を維持するために、日常の延長として気軽に立ち寄れるクリニックでありたいと思っています。西条市は水もおいしくて素晴らしい場所です。この地域で皆さまが長く健康に過ごせるよう、かかりつけ医として伴走していきますので、どうぞお気軽にご来院ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは一般検診(胃内視鏡検査を含まない場合)/2万円
一般検診(胃内視鏡検査含む場合)/2万2200円
※金額は変動することがあります。
※詳細はお問い合わせください。

