三宅 信之 院長の独自取材記事
つばき歯科
(鈴鹿市/平田町駅)
最終更新日:2026/07/30
大型ショッピングモールの2階に、2026年に開院した「つばき歯科」。買い物ついでに立ち寄れる好立地にあり、白と木目を基調にした和風の院内は、歯科医院特有の無機質さを感じさせない温かみのある空間だ。院長を務める三宅信之先生は、愛知学院大学卒業後、複数の医療機関で研鑽を積み、本院である「もみじ歯科」での勤務を経て同院の院長に就任した。子どもの頃に麻酔をあまりかけない時代の歯科治療で痛みや恐怖を味わった経験があり、その原体験が患者の不安に寄り添う今の診療姿勢の原点になっているという。「患者さんには『自分の家族にはこの治療を勧める』と思える提案をしています」と穏やかな口調で語る三宅院長に、未来を見据えた治療への思いや診療で大切にしていることを聞いた。
(取材日2026年6月23日)
歯科医院への恐怖心から、寄り添う治療を大切に
まずは、こちらを構えられた経緯を教えてください。

当院は2026年に、本院である「もみじ歯科」の分院としてショッピングモールの2階に開院しました。私は津市で生まれ育ちましたが、鈴鹿市内の中高一貫校に6年間通っていましたので、学生時代はこの施設に学校帰りによく立ち寄っていたんです。まさか自分がよく遊びに来ていた場所で院長を務めることになるとは思ってもいませんでしたが、不思議な巡り合わせだなと感じています。以前から地元で地域医療に携わりたいという思いがありましたので、この土地で開院できたことをとてもうれしく思っています。院内は本院のコンセプトを引き継いでおり、院内も白と木目を基調にした和風の造りにしました。歯科医院特有の無機質さを抑え、温かみのある空間になっていると思います。
歯科医師を志したきっかけを教えてください。
もともと医学の道を志していたのですが、学んでいくうちに、患者さんの生活の質に直接関わることができる歯科医療の世界に魅力を感じるようになりました。大学で授業を受ける中で「歯科医師ってすごくやりがいのある仕事だな」と心から思えたことが大きな転機でしたね。お口は全身の健康にもつながる大切な器官ですし、日常生活のさまざまな場面に深く関わっています。その方の暮らしそのものを支えていけるのが、歯科ならではの面白さだと思います。「この先生に治してもらいたい」と患者さんに頼っていただけるような歯科医師になりたいという思いは、学生の頃から変わりません。今もその目標を胸に、一人ひとりの患者さんと向き合っています。
先生ご自身は、幼少期、歯科医院にどのような印象がありましたか?

私が子どもの頃は、歯科医院でもあまり麻酔をしないのが当たり前の時代でした。虫歯の治療は痛いし、音も怖い。歯科医院のイメージは「怖い」しかなかったというのが正直なところです。実は今でも注射が苦手で、以前勤めていた歯科医院で歯科医師同士の麻酔練習があったときも、打たれる側になるのが怖かったんですよ。だからこそ、患者さんの怖いという気持ちがよくわかります。実際に「歯科医院が怖くてずっと行けなかったけれど、痛みに耐えられなくなって仕方なく来ました」という方も少なくありません。あの頃の自分と同じ思いをされているんだなと感じる度に、なるべく恐怖心を与えないように、できるだけ痛くないようにと心がけて治療にあたっています。
未来を見据えて、家族に受けさせたい治療を
現在の診療姿勢は、どのようなご経験から培われたのでしょうか。

勤務医時代に勤めていた歯科医院では、何事に対しても厳しいチェックを行っていました。例えば患者さんに麻酔を打つ前には必ず入念なチェックがあり、しっかりと準備のできた状態だと確認できなければ処置に入れないという徹底した方針がありました。「虫歯がなくても痛いとおっしゃるからには、絶対に何か原因があるはず。ちゃんと患者さんに向き合ってあげなきゃいけないよ」という当時の教えは、今でも私の診療の大きな土台になっていますし、そのこだわりは今もずっと大切にしています。その後、半年間ほど通ったセミナーで「今だけでなく、患者さんの未来のことも考えて治療しなければいけない」という考え方に出会い、すごく共感したんです。それ以来、目の前のことだけではなく、先を見据えた治療を意識するようになっています。
治療の選択肢を提案される際に、大切にされていることを教えてください。
治療の選択肢をお伝えするときは、「今」だけでなく「何年後にその方がどう過ごせるか」を常に考えるようにしています。歯を1本治すこと自体はどの歯科医師にもできることかもしれませんが、全身のことまで見据えて、ご飯がしっかり食べられるか、笑顔で過ごせるかという視点を大切にしたいんです。保険診療と自由診療の違いについても、素材や処置内容、費用、お支払いのタイミングまで丁寧にご説明するようにしています。ただ、あくまで私の意見はお伝えしますが、押しつけはしません。患者さんから「長い目で見たらどちらがいいですか?」と聞かれることもありますが、そのときはいつも「自分の家族に勧めるのならば、こちら一択です」というようにお答えしています。それが一番正直な気持ちですから。
患者さんとのコミュニケーションで心がけていることはありますか?

当院には本当に幅広い年齢の方がいらっしゃいます。特にお子さんの治療では、本人の意思を尊重することを強く意識していますね。例えば乳歯がグラグラして親御さんが「今日抜いてほしい」と希望しても、お子さんが「今日は嫌だ」と言えば処置はしません。無理に治療を進めてそれがトラウマになれば、今後歯科医院に通うのが嫌になってしまうかもしれませんからね。それは、一番避けるべきことだと考えています。ご高齢の方にはなるべく大きな声でゆっくりお話しするよう心がけ、こちらの考えはお伝えしつつも、最終的にはご本人のお気持ちを尊重しています。働き盛りの世代の方であれば、麻酔や抜歯の前に食事や運動の予定がないかを確認して、日常生活に支障が出ないよう配慮しています。
恐怖心がある人にこそ、気軽に足を運んでほしい
得意とされている治療や、力を入れていることを教えてください。

得意なのは、CR充填という治療です。虫歯を取り除いた部分に歯科用の樹脂を詰めて整えていく処置なのですが、子どもの頃からものを作るのが好きだった自分にとって、学生時代の実習の時から純粋に楽しいと感じていました。特に前歯の処置で患者さんに喜んでいただけると、やはりうれしいですね。設備面の特徴としては、笑気麻酔を導入しています。恐怖心の強い方や嘔吐反射のある方に向けたもので、クリーニングの際にも使用できます。また、難しい外科的な処置が必要になった場合には、本院の理事長である伊藤先生と連携して対応できる体制を整えています。
今後、どのようなクリニックでありたいとお考えですか?
美容院には、皆さん定期的に通いますよね。でも歯科医院はどうかというと、痛くならないと行かないという方がまだまだ多い印象があります。当院はこの鈴鹿の中心地である商業施設の中にありますので、買い物のついでにふらっと立ち寄れる場所です。その立地を生かして、美容院に行くような感覚で歯のケアにも足を運んでいただけるクリニックになれたらいいなと思っています。予防やメンテナンスを続けることが将来の大きなトラブルを防ぐことにもつながりますから、構えずに気軽にいらしていただけたらうれしいですね。肩の力を抜いてお付き合いいただければと思います。
最後に、読者へメッセージをお願いします。

当院では、患者さんのお悩みやご希望をしっかりお聞きした上で、お一人お一人に合った治療方針を一緒に考えていくことを大切にしています。過去に歯科医院で嫌な経験をされた方や、怖くてなかなか足が向かなかったという方にこそ、一度いらしていただけたらなと思います。お話ししたように、私自身が子どもの頃からずっと歯医者が怖かったので、その気持ちは本当によくわかるんです。だからこそ、患者さんの立場に立った診療ができると思っています。お口のことで少しでも気になることがあれば、どうぞ気軽にご相談ください。今つらい症状を抱えている方はもちろん、しばらく歯科医院から遠ざかっていたという方も、安心して通っていただける場所でありたいと思っています。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児予防的矯正/11万円~、インプラント治療(インプラント体手術)/27万5000円~(※別途上部構造費等必要/5万5000円~)、ホワイトニング/2万2000円~

