高田 裕 院長の独自取材記事
ゆたか内科・内視鏡クリニック
(神戸市西区/学園都市駅)
最終更新日:2026/05/25
神戸市営地下鉄西神線・学園都市駅から徒歩1分、商業施設1階に位置する「ゆたか内科・内視鏡クリニック」。院長を務める高田裕先生は、神戸大学を卒業後、京都大学大学院では大腸がんの研究を、「神戸市立西神戸医療センター」ではがんの内視鏡手術など臨床に取り組んできた。2026年4月には同院を開業。日本内科学会総合内科専門医や日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医をはじめ、複数の資格を持つ消化器疾患のエキスパートでありながら、検査中も患者に声をかけ続けるその姿は親しみやすさでいっぱい。患者からも慕われる、その温かな人柄がクリニック全体の雰囲気をつくっている。「皆さんの笑顔に会いたい」、そう穏やかにほほ笑む高田院長に、内視鏡へのこだわりや診療にかける思いを聞いた。
(取材日2026年4月22日)
消化器のエキスパートが挑む地域のがん予防
まずは開業までの歩みについてお聞かせください。

幼い頃に親戚が亡くなることが多く「せっかく頂いた命だから、人に役立つ仕事に就きたい」と考え、幼稚園児の頃から医師を夢見ていました。消化器内科を選んだのは、臓器や疾患の幅広さに加え、学生実習で内視鏡に強く惹かれたことが大きな理由です。卒業後は「兵庫県立尼崎病院」で消化器内科医としての基礎をたたき込まれ、日付が変わるまで病院に残って腕を磨く日々でした。京都大学大学院では大腸がんの研究に取り組み、病気を広い視野で見つめ直す貴重な経験を得ました。その後、やはり目の前の患者さんを自分の手で治療したいという思いから臨床に戻り「神戸市立西神戸医療センター」でESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)という早期がんの内視鏡治療法を習得。消化器の悪性腫瘍の治癒をめざす充実感は、今も私の原動力になっています。
どのような思いで開業を決意されたのでしょうか?
子どもの頃、風邪をひく度に診てもらっていたかかりつけの先生が私の医師像の原点でした。開業を具体的に意識したのは西神戸医療センターに勤めていた時期です。神戸市西区は消化器を専門的に診られるクリニックが少なく、特に大腸内視鏡ができる施設が限られていました。そのため、検査を早期に受けられず進行した状態で紹介されてくる患者さんが後を絶たなかったのです。この状況をなんとかしたいという思いが、開業への決意につながりました。学園都市は若い世代からご高齢の方までバランス良くお住まいのエリアで、実際に開業してみると10代の高校生から90代の方まで来院されています。風邪や発熱から専門的な消化器の相談まで、幅広いお悩みに応えていけるクリニックにしていきたいと考えています。
院内の雰囲気づくりや利便性に関して、工夫されたことはありますか?

当院は駅から徒歩1分の商業施設1階にあります。広いスペースを生かしてゆったりと過ごしていただける空間をめざしました。設計士さんと相談を重ね、白とブラウンの木目を基調とした落ち着きのある色合いに仕上げています。クリニックのロゴマークはペンギンなのですが、少しでも親しみやすく、良いイメージを持ってもらえたらという思いからです。利便性の面では、ウェブ予約システムや相談できるAIチャットを導入し、電子マネーや交通系ICカードなど多様な決済方法にも対応しています。わざわざ電話をかけないと当院のことがわからないというのは不便だと思ったので、ウェブ上である程度完結できる仕組みを整えました。一方で、電話で相談したいという方もいらっしゃいますので、ホームページからすぐにつながる電話番号も設けています。
「つらい検査」だからこそ、とことん寄り添う
内視鏡検査について、こちらではどのような工夫をされていますか?

私自身も内視鏡検査を受けた経験がありますが、正直に申し上げるとつらい検査です。だからこそ、どうすれば楽に受けてもらえるかを常に考えてきました。まず大切なのは長年のトレーニングで磨いた手技。加えて、検査中は最初から最後まで声をかけて説明し続けます。普段からよくしゃべるので、看護師さんから「高田ワンダーランド」と呼ばれたこともありました。鎮静剤を使う鎮静内視鏡検査にも対応していますし、AIを搭載した新しい内視鏡で見落としを防ぐ体制も整えています。内視鏡室やリカバリースペースは広めに確保し、大腸カメラを入れる前に飲む下剤は専用トイレつきの個室でお飲みいただけます。検査前には必ずご希望を伺い、鼻から入れる胃カメラや鎮静剤の使用など、患者さんが望まれた方法で進めるようにしています。
どのような方に内視鏡検査を受けてほしいですか?
がんは予防と早期発見が大切ですので、特に40代50代の働き盛りの方にぜひ受けていただきたいと思っています。消化器の悪性腫瘍は早期に発見できれば治癒が期待できます。特に大腸の場合、早期がんがまだポリープの段階で見つかることも少なくありません。検査の際にそのまま切除できれば、将来大きながんになるのを防ぐことにもつながります。大腸内視鏡検査は「がんを見つける」ための検査というイメージが強いかもしれませんが、実は「予防する」ための検査でもあるのです。忙しい方にも受けやすいよう、夕方や土曜にも検査枠を設けています。万が一、専門的な治療や手術が必要な場合には、がんセンターや大学病院などと連携し、患者さんのご希望に沿った病院へご紹介する体制を整えています。
日々の診療で大切にされていることはありますか?

私は日本肝臓学会肝臓専門医に加え、日本内科学会総合内科専門医の資格も持っています。専門医資格の維持には継続的な勉強などが欠かせませんが、その過程でしか得られない知識を患者さんに届けたいという思いで取り組んでいます。院内には15分で採血結果が出る迅速検査機器も導入しており、急性膵炎や急性胆嚢炎といった緊急性の高い疾患にもすぐに対応できる体制です。内視鏡検査だけではがんは予防しきれませんので、生活習慣病の治療にも総合内科専門医として力を入れています。皆さんに身近で便利なクリニックだと思ってもらいたいですし、大切にしているのは丁寧な説明です。治療の選択肢をお伝えした上で、患者さんと一緒に最善の方法を見つけていくことを心がけています。
「皆さんの笑顔に会いたい」、温かなクリニック
患者さんとの関わりで心に残っていることはありますか?

開業してすぐ、以前の勤務先で見ていた患者さんがたくさん来てくださいました。中には、かえって遠くなるのにわざわざ足を運んでくれた方もいて、改めて信頼していただいていたのだと胸が熱くなりました。ある患者さんから配偶者の方、お子さんへと広がり、ご一家で通ってくださるケースもあります。「先生の顔を見ると安心する」「先生の声を聞くのがいちばんの薬」と言っていただけることも多く、私自身が患者さんから元気をもらっている部分も大きいです。病気の話だけでなく、日頃のことを何気なく話してくださるだけで、気持ちが落ち着いたと言ってもらえたら、それがクリニックを営む医師としての醍醐味だなと感じますね。
スタッフの皆さんについてもお聞かせください。
スタッフの採用では、経験だけでなく人柄をとても重視しました。実際にお会いして、優しくお話しできる方、自然と笑顔が出る方、話していて安心できる方を選んだつもりです。おかげさまで初日からスタッフ同士の仲が良く、私抜きでも笑顔で盛り上がっているほどです。以前いらした患者さんがわざわざまた会いに来てくださって「看護師さんたちにすごく優しくしてもらって良かった」と伝えてくれました。そうした言葉を直接いただけると本当にうれしいですし、スタッフも私の思いと同じ方向を向いてくれていると感じます。クリニック全体で温かい雰囲気を大切にしていきたいです。
最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

まずはスタッフと力を合わせてクリニックの体制をしっかり築いていくことが第一です。その上で、内視鏡検査がどのような検査なのか、なぜ大切なのかといった情報を広く発信し、一人でも多くの方に受けていただけるよう取り組んでいきたいと考えています。私が日々の診療で大切にしているのは、皆さんに笑顔になってもらいたいということ、そして皆さんの笑顔に会いたいということです。健康に関するお悩みがあれば、どんなことでも遠慮なく相談してください。内視鏡検査に限らず、風邪や生活習慣のことでも構いません。皆さんにとって身近で頼れるクリニックでありたいと思っていますので、ぜひ気兼ねなくご相談いただけたらうれしいです。
自由診療費用の目安
自由診療とは胃カメラ検査/1万4000円~、大腸カメラ検査/2万5000円~、腹部エコー検査/7000円

