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西村 亘泰 院長の独自取材記事

亘泰歯科医院

(千葉市中央区/新千葉駅)

最終更新日:2026/08/07

西村亘泰院長 亘泰歯科医院 main

新千葉駅から徒歩1分の場所にある、2026年4月に開院した「亘泰歯科医院」。院長の西村亘泰(にしむら・こうだい)先生は、総入れ歯や部分入れ歯に加え、病気や事故によって失われた、食べる・話す・飲み込むなどの口腔機能の回復を支える顎(がく)義歯やエピテーゼにも携わってきた入れ歯治療の専門家だ。勤務医時代、「食事がまともに食べられないんです」と書かれた手紙を持って来院した患者との出会いを通じて、入れ歯治療をより深く追求してきた西村院長。「当たり前にごはんを食べて普通の生活を送れるように」という思いを胸に、他院で「難しい」と言われた患者とも向き合っている。入れ歯治療へのこだわりや地域医療への思いについて西村院長に話を聞いた。

(取材日2026年6月16日)

食べる喜びを取り戻すために入れ歯治療の道へ

先生のご専門を伺います。

西村亘泰院長 亘泰歯科医院1

専門は入れ歯治療です。そのため当院に来られる患者さんも、おのずと入れ歯治療を希望されるご高齢の方が中心です。まだ開業したばかりなので、患者さんは近隣にお住まいの方がほとんどですが、「ホームページを見てきました」といって、他県から来られる方もいらっしゃいますね。僕は入れ歯専門ではありますが、補綴(ほてつ)治療や噛み合わせ、根管治療なども一通り経験を積んできましたから、一般的な虫歯治療ももちろん行います。入れ歯治療というのは、補綴や噛み合わせ含め、あらゆる歯科医療の知識・技術を駆使して、噛む・話す・食べるといった機能の回復を図る、いわば歯科治療の集大成だと思っています。僕がその中で一番得意としていて、熱を込めて打ち込んでいるのが入れ歯治療です。

入れ歯を専門に選ばれたきっかけは何だったのでしょう。

原点となったのは勤務医時代に出会った患者さんたちです。特に印象に残っているのは、舌がんで舌を全摘し、さらに放射線治療の影響で歯も抜けず、入れ歯も安定しない過酷な状況の方。話すこともできず、手紙で「ごはんが食べられない」と訴えてこられました。通常、人は物を食べる時、舌を上顎に押しつける力で飲み込みます。でも舌がない。ではどうすれば物を飲み込めるのか。当時はまだ歯科医師の駆け出しでしたが、何とかしたい一心で他の先生にも相談しながら治療を進めました。がんの手術や事故、先天的な疾患によって口腔機能の一部を失った人に用いられる顎義歯という特殊な入れ歯や、プロステーシス(エピテーゼ)と呼ばれる人工装具を使って、患者さんが再び食事を楽しめる状態をめざしました。患者さんの喜ぶ顔を見た時、「入れ歯治療は、患者さんの食べる力を助け、日常を取り戻すための医療なんだ」と強く感じたんです。

最初から入れ歯治療を専門にしようと?

西村亘泰院長 亘泰歯科医院2

もともとは口腔外科を志望していました。顎の病気やがんなどで噛めなくなった口を回復させるための治療に興味があり、大学卒業後は青森県の公立病院で研鑽を積みました。その際、総入れ歯や部分入れ歯の治療を担当しながら、今お話ししたような、病気や事故で顎を失った方や舌を切除された方の治療に携わり、顎義歯の技術も身につけました。大学生の時から興味があったエピテーゼも、その分野で実績を持つ経験豊富な先生のもとで学びました。エピテーゼとは病気やケガ、先天的な理由で欠損した体の一部を補うシリコン製の人工装具で、これを入れ歯治療と組み合わせて行ってきました。その後、勤務した歯科医院で、入れ歯治療の考え方を根本から変えてくださった恩師との出会いもあり、今の僕の診療スタイルが形成されました。入れ歯治療とエピテーゼへの対応は、当院の診療の中でも大きな特徴の一つとなっています。

「普通に噛める入れ歯」を追求する理由

現在、入れ歯治療ではどのような患者さんが来られているのでしょう。

西村亘泰院長 亘泰歯科医院3

他院で「これ以上入れ歯での改善は難しい」と言われた難症例の患者さんが多いですね。セカンドオピニオンを求めて来られる方もいらっしゃいます。「入れ歯が外れやすい」「しっかり噛めない」「食事のたびに痛む」といった不具合を抱えながらも、「入れ歯だから仕方ない」と、市販の安定剤などを使って何とかしのいでいる方が少なくありません。加えて歯科医師目線で見ても、ちゃんと噛める入れ歯を作るのは、本当に難しいので悩みを抱えている方はまだまだ多い印象ですね。というのも、入れ歯の調整や再治療は、一度すでに人の手が入っている状態です。根管治療などもそうですが、2回目の治療は1回目より難易度が上がるんです。さらに、お口の状態も時間とともに変化しますから一筋縄ではいきません。でも容易ではないからこそ、専門家として入れ歯治療を極め、困っている人の役に立てたらと思っています。

入れ歯治療でこだわっていることは何ですか?

「普通に噛める、普通の入れ歯」をいかに作るか、です。入れ歯は入れることが目的ではなく、しっかり噛めて食事を楽しめてこそ意味があると思っています。ただ、その「普通に噛める」が、実は簡単ではありません。もちろん、失った歯を補うための治療としてはインプラントという優れた選択肢もあります、もしインプラントが可能な状況にあるのだったら、僕はインプラント治療を推奨するでしょう。それでも入れ歯を専門にしているのは、勤務医時代に、がんやケガでお口の一部を失い、入れ歯でなければ機能回復が難しい症例を数多く診てきたからです。患者さんたちは入れ歯が持つ可能性を僕に示してくれました。インプラント治療は優れた治療法ですが、それでも世の中には入れ歯を求めている人がいて、入れ歯でしかできないことがある。だからこそ今も、「ちゃんと噛める普通の入れ歯」にこだわり続けています。

こちらで行っている入れ歯治療について伺います。

西村亘泰院長 亘泰歯科医院4

入れ歯には総入れ歯と部分入れ歯があり、当院は保険診療を中心に行っています。保険だから質が低いということはありませんから、まずは保険の範囲内で最善を尽くします。もちろん、見た目をより重視したい場合や金属のバネが見えない入れ歯を希望される場合など、保険では対応できない場合もありますので、その際は自費診療の選択肢もご説明しますが、最初から自費診療を勧めることはありません。患者さんの希望を伺いながら、その方が食べる喜びや笑うことを諦めずに済むように、きちんと噛める入れ歯をめざして治療を進めます。

地域に寄り添う「町の歯科医院」をめざして

診療方針をお聞かせください。

西村亘泰院長 亘泰歯科医院5

1つ目は「治すんだ」という覚悟を持って患者さんと向き合うこと。2つ目は、基本的に患者さんを断ることはしません。歯科医院によっては専門外を理由に受診を断るケースもありますが、当院ではまずお話を伺い、必要に応じて専門の医療機関をご紹介するなど、できる限り対応するようにしています。そして3つ目が、患者さんのお話を最後まで丁寧に聞くことです。生活背景やお仕事、ご家族のことまで含めてしっかり伺った上で、本当に入れ歯が最適なのか、あるいはインプラントなど別の選択肢が良いのかを考えます。先入観を持たず、患者さんごとに異なる背景や価値観を理解した上で最適な治療を一緒に考えるのが、僕の診療スタイルです。

院内も楽しい雰囲気で、先生のこだわりが詰まっていますね。

内装は、僕が好きなイギリスのファンタジー小説の世界観を再現しました。自分好みの子ども部屋をつくったようなものなんです(笑)。待合スペースは列車の座席をイメージしたデザインにしました。患者さんから「ここに手すりがあったほうがいい」「こうしたほうが便利」といった声があれば、その都度改善しています。また、受付を介さず診療台で会計や次回予約まで完結できる仕組みで、初めて来院された方から「先生が受付からお会計までするなんて」と驚かれますね(笑)。

今後どのような歯科医院にしていきたいですか?

西村亘泰院長 亘泰歯科医院6

近所のおじいちゃんやおばあちゃん、子どもたちが何かあったときにまず顔を出してくれる、そんな場所ですね。「先生、ちょっと診てほしいんだけど」と気軽にお口の相談ができたり、ふらっと立ち寄って少し話をして帰ったり、そんな距離の近い存在が理想です。ですから当院は完全予約制にしていません。地域の皆さんに信頼され、「何かあったらあの先生に相談しよう」と思っていただける場所にすることが理想です。それが、町の歯科医院としてめざすべき最終形だと僕は思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

義歯/110万円~ ※詳細はお問い合わせください