神谷 文雄 理事長、神谷 聖子 院長の独自取材記事
【2026年7月開院予定】医療法人社団集GO会 UNクリニック
(さいたま市浦和区/浦和駅)
最終更新日:2026/05/01
【2026年7月開院予定】※開院前の情報につき、掲載情報が変更になる場合があります。
大規模再開発が進む浦和駅西口に開業予定の「UNクリニック」。新生・浦和のランドマーク的な存在ともいえる大型複合施設に、心落ち着く空間が完成しつつある。この地での開業は「小児科医だった父の夢でもありました」と、神谷文雄理事長は語る。生活習慣病の管理など幅広い一般内科診療を提供しつつ、神経疾患への先進治療も基幹病院と連携して積極的に行いたいと考えている。川口のクリニックで長年にわたり続けてきた診療を、浦和でどのように展開していくのか、文雄理事長と聖子院長に詳しく聞いた。
(取材日2026年4月12日)
先代院長の思いを受け継ぎ、満を持して浦和で開業
なぜこの場所での開業を決めたのでしょうか。
【文雄理事長】浦和駅西口の大規模再開発計画は何十年も前に立ち上がっていて、川口で小児科のクリニックを営んでいた父も、新しくできるビルの中で診療することを夢見ていました。父がずっと温めていた思いを実現するため、私たちも長年にわたり計画を進めてきましたが、ようやく実現する運びとなり感慨深いです。川口のクリニックで積み上げてきた47年にわたる小児科診療の歴史、2014年に私に代替わりしてからの内科・脳神経内科のノウハウとネットワークも生かし、浦和のクリニックでも地域に貢献できればと思っています。こちらでは、私と妻と経験豊富な複数の医師で診療にあたる予定です。
こちらのクリニックの特色を教えてください。
【聖子院長】私たちの強みは脳神経内科疾患に対し、専門性の高い医療を提供できる点です。頭痛、物忘れなどはもちろん、パーキンソン病などの神経難病に関してもご相談ください。また、普段は大学病院の脳神経内科で活躍している各専門分野の先生方の診療が受けられることも、ぜひ近隣の方々にお知らせしたいと思っています。脳血管障害、神経変性疾患、認知症、てんかん、睡眠障害を専門としているスペシャリストたちを迎え、チーム医療を提供します。一方、地域の健康に関する相談窓口として、風邪や腹痛、生活習慣病などのよくある症状にも幅広く対応します。
身近なかかりつけクリニックとしても利用できるのですね。
【聖子院長】当院が入居予定の大型複合施設には、高層マンションや市民会館、子育て支援センター、大型家電量販店、飲食店などもあり、一日中さまざまな方が行き交っています。年齢を問わず、小さな悩みでも気軽に立ち寄れる場所が目標です。地域の健康意識をより高めるために、生活習慣病予防の疾患啓発などもお伝えしていきたいと思っています。
親しみやすいユニークなクリニック名が印象的です。
【文雄理事長】UNクリニックのUNですが、意味は固定していません。Uはunited(団結した)、universal(普遍的)、usability(利便性)、浦和名物であるUNagi(うなぎ)、Nはnaika(内科)、neurology(神経学、脳神経内科)、nice(素晴らしい)などを込めていますが、自由に解釈していただければと思っています。united nations(国際連合)ではありませんが、このような世相なので、世界が平和であるようにという思いもありますね。
頭痛や認知症に丁寧な問診と新薬でしっかり寄り添う
頭痛に関する相談もできるのですね。
【聖子院長】頭が痛くなる度に市販薬で我慢している方も多いかもしれませんが、一度、どのタイプの頭痛なのか診断を受けてみてはいかがでしょうか。「頭痛持ちだから」などと放置しているのは危険です。実際、まれに脳腫瘍や緊急性を要する脳疾患が見つかるケースもあります。たとえ深刻な病気ではなかったとしても、片頭痛や緊張型頭痛、それらの複合型頭痛などさまざまなタイプがあります。きちんと治療を行うことで生活や仕事が著しく好転することも期待できます。まずは医師による診断が欠かせません。
【文雄理事長】近年、片頭痛の新薬が続々と誕生しています。当院でも市販の消炎鎮痛剤で改善が見込めない強い片頭痛に、従来のトリプタン系製剤をはじめとして、CGRPの動きを抑えるための薬なども紹介できます。自己判断で適切ではない市販薬を選んでいる例も多々あるので、なかなか改善が見られないときなどは早めにご相談ください。
頭痛治療では何を大切にしていますか?
【聖子院長】頭痛には脳出血、脳腫瘍、動脈瘤など画像でわかる異常が隠れている場合もあるため、MRIやCT検査を行うこともあります。しかし、画像診断では原因を特定できないケースが圧倒的に多く、頭痛の診断で鍵となるのは丁寧な問診です。頭のどこが痛いのか、どれくらいの時間続くのか、拍動感や吐き気を伴うのか、頻度や前兆の有無などを詳しく伺います。また、天気との関係、女性なら生理周期との関連なども聞くようにしています。
認知症にも力を入れているそうですね。
【文雄理事長】認知症に関しても丁寧な診療を心がけています。ご本人よりもご家族や周囲の知人が心配されていることも多いので、ぜひ皆さんでご一緒に来ていただければと思っています。また、アルツハイマー型認知症の軽度認知障害(MCI)に対してのアミロイドβ除去治療も、まず基幹病院でアミロイドPET検査や脳脊髄液検査と初期治療を受けていただいた上で、当院で継続治療をすることも可能です。そのほか、パーキンソン病を代表とする神経変性疾患や多発性硬化症、視神経脊髄炎などの脱髄疾患、重症筋無力症などの神経難病に対する抗体医薬を用いた先進的な治療も、病診連携のネットワークを生かして取り組んでいきたいです。
通いやすい町のクリニックで先進治療をもっと身近に
病診連携体制も充実していると伺いました。
【聖子院長】院内のエックス線などの基本的な検査機器だけでは見つけられない脳神経内科の疾患もあります。そのため、より詳細な情報を入手できるMRI検査、脳血流の分布を調べるSPECT検査やパーキンソン病の診断に使うイオフルパン検査、MIBG心筋シンチグラフィ検査、てんかんの検査の脳波検査などは、連携している医療機関でただちに受けられるような体制を整えています。
【文雄理事長】提携先医療機関は多く、埼玉メディカルセンター、さいたま赤十字病院、さいたま市立病院、埼玉精神神経センター、埼玉県済生会川口総合病院、川口市立医療センター、埼玉協同病院、川口工業総合病院、かわぐち心臓呼吸器病院、益子病院などを紹介できます。また、私が週1回外来を担当している獨協医科大学埼玉医療センターをはじめ、日本医科大学、帝京大学、順天堂大学、東京大学など都内の大学病院にも紹介実績が多数あります。
診療で心がけていることはありますか?
【文雄理事長】患者さまやご家族の視点に寄り添って、診療を進めるように心がけています。病気を正しく理解していただくには丁寧にお話しするだけではなく、時には根気強い説明も必要です。また、認知症の方が何か間違ったことをおっしゃってもすぐに否定はせずに、耳を傾けます。加齢や病状の進行でできなくなってしまったことを悔やむのではなく、今できることの工夫でより明るく安全に過ごしていただくためのサポートも心がけていますね。
【聖子院長】長い経過をたどる病気も多い脳神経内科は、通いやすく、相談しやすくあるべきだと思っています。提携先とも協力しながら、先進治療をリラックスした環境で提供できる場所をつくっていきたいです。
最後に読者へのメッセージをお願いします。

【文雄理事長】先代院長である父の願いだった浦和エリアの皆さまのお役に立てることを、本当にうれしく思っています。「脳神経内科ってどんなところ?」という方も多いかもしれませんが、頭痛、しびれ、手足の震え、歩行障害、感覚異常など、少しでも気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。
【聖子院長】ご高齢の方はもちろん、お子さん連れのご家族などもぜひ気軽にいらしていただければと思っています。初めは至らない点も多々あるかもしれませんが、地域の医療・介護施設の方々とも力を合わせ、地域の健康を守るための一翼を担えたら幸いです。

