山本 崇申 院長の独自取材記事
江古田駅前やまもと歯科
(練馬区/江古田駅)
最終更新日:2026/08/04
江古田駅から徒歩2分。駅近くの通りに面した「江古田駅前やまもと歯科」は、2026年4月に開業した歯科医院だ。広い入口をくぐると白を基調とした優しい色調の院内が広がり、ゆったりとしたバリアフリーの空間に穏やかな空気が漂う。院長の山本崇申先生は日本大学歯学部卒業後、大学病院で9年間、勤務医として4年間の研鑽を積んだ歯周病治療の専門家。豊富な経験を土台に、小児歯科から口腔外科まで幅広い診療に対応する。「一番大事にしていることは、対話です」と穏やかに語る山本院長の言葉どおり、取材中も一つ一つの質問に丁寧にやわらかく答える姿が印象的だった。どの世代にも寄り添うかかりつけ医をめざす山本院長に、診療の信念や空間づくりへのこだわりを聞いた。
(取材日2026年5月11日)
患者の熱量を汲み取り、歩幅を合わせる歯科医療
やわらかな色調の広々とした院内ですね。空間づくりのこだわりを教えてください。

院内はファミリー層をはじめ幅広い世代の方に安心していただけるよう、白を基調に優しくやわらかな配色で仕上げました。歯科医院は窮屈で怖いイメージを持たれがちですから、広々とした空間にゆとりを持たせ、明るい色調で視覚的な緊張感を和らげたいと考えたんです。私自身も子育て中なのですが、ベビーカーで入れる歯科医院って意外と少ないんですよね。そこで待合室から診察室までバリアフリーで設計し、キッズスペースや男女別のお手洗い、パウダースペース、おむつ交換台、個室・半個室の診療スペースも備えました。来院からお帰りまでに過ごす、すべての空間を患者さんのために丁寧に整えたい、その想いを院内の隅々にまで込めています。
診療において、最も大切にされていることは何ですか?
一番大事にしていることは、対話です。歯科医院の治療って「今何をされているんだろう」「いつ終わるんだろう」と不安になることが多いと思います。だからこそ、まずは今のお口の状態をしっかりお伝えすることから始めます。お口の中は過去のご自身を映したものですし、これからどう変化し得るか、どう良い方向に導けるかまでお話しすることで、一緒にゴールを描けるようになるんです。道筋をお互いに理解していれば通院もしやすくなりますし、治療もスムーズに進みます。常に「自分や家族だったらどんな医療を受けたいか」を基準にしています。話すだけで気持ちが楽になったとおっしゃる方も多く、対話の力を日々実感しているところです。
患者さんとの信頼関係を築くために、日々心がけていることはありますか?

まず大切にしているのは、うそをつかないことです。正直に言うと、診療をしている中で伝えにくい場面もあったりするんです。でもそこをごまかしても患者さんのためにはなりませんので、言い方に気をつけながら、ありのままをお伝えし、一緒に考えるようにしています。それから患者さんのお名前を必ず呼ぶことも心がけています。名前で呼び合うことは信頼関係を築く大切な一歩だと思うからです。もう一つ意識しているのが、患者さんの気持ちや熱量を読み取ること。こちらが良くしたい一心で熱くなりすぎると温度差が生まれ、心が離れてしまうことがあるんですよね。大学病院時代にその難しさを痛感して以来、押すだけでなく引くことも大切にしてきました。また、治療前後の写真を必ず撮影し、変化を目で確認していただく工夫も取り入れています。
1件の手術が原点。口腔全体を見渡す専門家の目
先生のこれまでの歩みについてお聞かせください。

実は子どもの頃、私自身歯科医院がとても苦手だったんです。だからこそ自分と同じように怖がっている子どもたちを診たいと思い、学生時代はずっと小児歯科を志望していました。ところが転機が訪れたのは大学5年生のとき。初めて指導を受けたのが歯周病科の先生で、最初にアシストしたのが再生療法という手術でした。歯周病で失われた骨の回復をめざす非常に精密な手技で、細かい作業が好きな私にとって大きな衝撃でした。その時に出会った先生は今も私の師匠です。以来、大学病院で9年間歯周病治療を中心に研鑽を積み、インプラントや審美歯科にも領域を広げました。勤務医として4年間の経験も重ね、このたびの開業に至りました。
歯周病の専門家としての視点は、日々の診療にどう生かされていますか?
歯周病を専門にしている歯科医師は、1ヵ所だけでなく口腔全体を見て治療計画を立てます。一般的には痛いところだけ治療して終わりになりがちですが、その部分の改善を図ったとしても、口腔全体の改善につながるとは限りません。私は表面に見えている症状だけでなく、潜在的なリスクまで読み取り、これから起こり得る変化を予測した上で根本原因にアプローチすることを大切にしています。その土台にあるのがエビデンス、つまり科学的根拠です。根拠に基づいた治療をしっかり学び、患者さんに提供したいと考えています。過去に抜歯すべきだと言われた歯の保存をめざした経験もありますが、つらい診断をお伝えしなければならない場面もあります。そういうときこそ、患者さんの気持ちに寄り添い一緒に考えることを大切にしています。
精密な診療を支える設備についても教えてください。

精密な診査・診断のために、歯科用CTとマイクロスコープは迷わず導入しました。特にCTは歯周外科の手術だけでなく、親知らずの抜歯など幅広い場面で欠かせないツールで、目に見えない部分まで精密に把握することが治療の出発点になります。マイクロスコープも細部を拡大して確認できるため、処置の精度が追求できます。使えるツールはしっかり活用するという考えのもと、診療を支えるこだわりの設備を整えました。当院では歯科・小児歯科・歯科口腔外科を診療しており、歯周病治療を軸にインプラントや審美歯科まで幅広く対応しています。矯正歯科についても、将来的な診療開始に向けて準備を進めております。歯周病は得意な領域ですが、それ以外のお悩みにもしっかりお応えできる体制です。
家族みんなで長く頼れる、温かいかかりつけ歯科医院
スタッフの皆さんの対応も印象的です。お子さまの診療についてもお聞かせいただけますか?

開院にあたって大切にしたのが、スタッフが安心して働ける環境です。患者さんに最初に接するのはスタッフですから、気持ちよく働けてこそ良い医療につながると考え、一般的な歯科医院よりもかなり広いスタッフルームを確保しました。ありがたいことに、私の考えに共感し自発的に動いてくれるスタッフに恵まれ、安心して任せています。お子さまの診療では、まず歯科に慣れているか、興味があるかを見極めるところから始めます。必要に応じてユニットのボタンを一緒に押してみたり、先生ごっこのように遊んだりしながら、自然と治療に入れるよう工夫しています。私自身が歯科医院の苦手な子どもだったので、怖がるお子さまの気持ちには特に寄り添いたいと思っています。
今後、どのような歯科医院をめざしていきたいですか?
地域に根差して幅広い診療を高い専門性でご提供しながら、「練馬で歯周病のことなら」と安心して頼っていただける存在をめざしています。治療が終わったらそこからがまた新しいスタートです。お口の状態を長く理解し続けることが大切ですので、ご家族皆さまで末永く通っていただける関係を築いていきたいですね。歯科医師としてやりがいを感じるのは、患者さんがご家族やお知り合いを紹介してくださるとき。信頼の証であり、何よりうれしい瞬間です。大切にしている言葉は「細く長く、地道が一番」。いいことも大変なことも一喜一憂せず、幅広い視野で周りをしっかり見ながら着実に歩んでいく。そうした姿勢で、地域の歯科医療に貢献していきたいと考えています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

悩んでいることを歯科医師になかなか言えないという方は、実はとても多いんです。恥ずかしいとか、素人の考えを言って申し訳ないとか、遠慮してしまう気持ちはよくわかります。でも知らないのは当たり前ですし、そこを導くのが私の仕事です。どうか気兼ねなく何でもお話しいただければと思います。お口の中のことを一緒に理解できれば自然とゴールが見えてきますので、そこから二人三脚で歩んでいきましょう。キッズルームやベビーカーで入れるスペースもご用意していますので、お子さま連れの方にも安心していただけます。私がめざしているのは温かい歯科医院です。私もスタッフも患者さんも、みんなが穏やかに過ごせる場所でありたいと思っています。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/41万円~、セラミックの補綴/7万7000円~

