水村 泰夫 院長の独自取材記事
みずむら内科・消化器内視鏡クリニック 西東京田無駅前院
(西東京市/田無駅)
最終更新日:2026/08/12
田無駅から徒歩すぐのビルの4階にある「みずむら内科・消化器内視鏡クリニック 西東京田無駅前院」。オフホワイトを基調にグレーや淡いブルーをあしらった院内は、穏やかで落ち着いた空間だ。院長の水村泰夫先生は、東京医科大学病院や国立がん研究センター中央病院で消化器内科医として研鑽を積み、その後24年にわたり西東京中央総合病院で急性期医療を含む消化器疾患の診療に携わった。開業後も同病院に非常勤として通い、クリニックで見つかった病変を自ら治療するなど患者を最後まで診る姿勢を貫いている。「患者さんの不安を安心に変えたい」と穏やかに語る水村院長に、大腸内視鏡検査へのこだわりや地域医療にかける思いを聞いた。
(取材日2026年7月16日)
大腸内視鏡の豊富な実績を、地域の内視鏡診療に
開業までの経緯を教えてください。

西東京中央総合病院で24年間、消化器内科医として急性期医療を含む幅広い消化器疾患の診療に携わってきました。長年一人で消化器内科を支えてきましたが、同じ専門の後任医師が着任したことを機に、クリニックの開業を決意しました。病院では紹介患者さんの診療が中心でしたが、今後は地域のかかりつけ医として、必要な方を適切な医療につなぐ役割も担いたいと考えています。特に、大腸内視鏡検査や内視鏡治療に数多く携わってきた経験を生かし、胃がん・大腸がんの早期発見・治療に貢献したいという思いがあります。田無駅前はアクセスが良く、ひばりヶ丘や保谷周辺、そして、西武新宿線沿線の地域の皆さんが安心して内視鏡検査を受けられるクリニックをめざしています。
内視鏡の道を選ばれた理由を教えてください。
学生時代から内視鏡に興味を持っていました。東京医科大学では肝臓・胆道・膵臓領域を専門に学び、主に胆道疾患や結石・がんの膵臓疾患の治療に数多く携わってきました。国立がん研究センター中央病院に出向し、先進の消化器がんの治療に従事しました。特に印象に残っているのは、当時まだ黎明期であった早期胃がんに対する「内視鏡的粘膜剥離術(ESD)」を目の当たりにしたことです。これまでは外科手術が必要とされていた大きな早期がんでも、おなかを切らずに治せるというこれまでの常識を覆す内視鏡医療の可能性に大きな感銘を受けました。その経験を生かし、西東京中央総合病院では胃・大腸の内視鏡診断と治療に長年取り組み、多くの大腸内視鏡検査や内視鏡治療を経験してきました。現在も週1回は同病院で、難易度の高い症例の治療に携わっています。そのほかにも、第二川崎幸クリニック、埼玉西協同病院で大腸内視鏡の検査と治療を続けています。
クリニックでの検査後、治療が必要な場合はどうなるのでしょうか。

現在も週に1回、西東京中央総合病院で非常勤として大腸を中心とした検査や治療にあたっていますので、クリニックの検査で入院が必要な病変が見つかった場合は、私自身がそちらの病院で治療する体制があります。外科の先生ともつながっており、緊急性の高いケースではすぐに連絡を取って対応しています。また、クリニックでポリープを切除した後に万が一体調に変化があった場合は、私に連絡をいただければ病院の外来で直接診察する仕組みにしています。CTやMRIが必要な際も、電話1本で手配が可能です。そのほかの連携先は公立昭和病院や多摩北部医療センター、武蔵野赤十字病院、東京医科大学病院など複数ありますので、患者さんの状況に応じて柔軟に対応できます。
素早い挿入と丁寧な観察で、不安を安心に変える検査を
大腸内視鏡検査の流れを教えてください。

患者さんのお悩みや症状を丁寧に伺い、一人ひとりに合わせた検査の進め方を一緒に決定いたします。まず、安全に検査を行うため事前の対面診察を行います。服用中のお薬について確認し、必要に応じて休薬のご相談を行うほか、検査内容や起こり得る合併症についても詳しくご説明し、ご同意いただいた上で検査に進みます。検査前に服用いただく下剤は2種類ご用意しています。当院では約8割の患者さんが少量タイプを選ばれており、少ない服用量でも十分な洗浄力が期待でき、比較的飲みやすいことが特徴です。また、下剤は基本的にご自宅で服用いただいていますが、ご自宅での服用に不安がある方や、遠方からお越しの方には、状態に応じて院内で服用していただけるスペースも設けています。
内視鏡検査でこだわっていることを教えてください。
鎮静剤はご希望に応じて胃の内視鏡検査、大腸内視鏡検査のどちらでも使用できます。検査で最もこだわっているのは、「挿入は素早く、観察はできるだけゆっくり丁寧に」ということです。スコープを入れる段階では患者さんのご負担を最小限にし、観察の段階ではじっくり時間をかけて粘膜の状態を確認しています。検査中にポリープが見つかった場合、約2cmまでの大きさであればその場で切除します。それより大きい物や入院が必要な場合は、西東京中央総合病院で私が治療にあたります。医学的に必要であれば胃と大腸の検査を同じ日に受けていただくこともできますし、胃の内視鏡検査のカメラは経口・経鼻のどちらにも対応しています。拡大機能を備えた内視鏡を導入し、微細な病変も見逃さないよう努めています。
患者さんと接する際に大切にされていることはありますか。

私が一番大切にしているのは、患者さんのお話を最後までしっかり伺い、不安を安心に変えることです。どのような症状があるのか、何を心配されているのかを丁寧にお聞きした上で、専門用語をできるだけ使わず、検査や治療の必要性をわかりやすくお伝えするようにしています。患者さんご自身が内容を理解し、納得された上で検査を受けていただくことが何より大切だと考えているからです。内視鏡検査を行う医師として常に心がけているのは、苦痛を与えずにしっかりと検査をし、必要なものはきちんと治療するということ。「ここに来て良かった、また何かあれば相談したい」と思っていただけるよう、地域のかかりつけ医でありながら内視鏡に精通した医師をめざしています。
消化器の検査や診断を幅広くカバーできる体制を整える
どのような患者さんが来院されていますか。

来院される方の9割以上が、おなかの不調や内視鏡検査のご希望で受診されています。特に大腸内視鏡検査を受ける方は6割以上が女性で、年代は30代から60代が中心で、初めて内視鏡検査を受けるという方が多いです。中でも鎮静剤を使った検査を希望される方が多い印象があり、インターネットで情報を集めて、ご自身で選んで来てくださる方がほとんどです。私としては、これまでどこにもかかっていなかった方にこそ届けたいという思いがあります。まだ検査を受けたことがない方の最初の一歩を支える場所でありたいと考えています。
今後、どのようなクリニックをめざしたいですか。
検査体制の面では、内視鏡検査に詳しい看護師が在籍しており、検査中のサポートも含めて安心して受けていただける環境を整えています。かつて一緒に働いていた西東京中央総合病院のスタッフにも力を借り、チーム連携を大切にしています。また、内視鏡だけでなく、肝臓の脂肪の量を測定できる脂肪化測定法や、肝臓の硬さを測定できるエラストグラフィという機能を備えた超音波検査機器も導入しました。健康診断で肝機能の数値を指摘されて不安を感じている方にも、精密な検査をご提供できます。消化器の検査や診断を幅広くカバーできる体制を整え、気になる症状があったときにまず相談していただける場所をめざしています。
読者へのメッセージをお願いします。

消化器の病気には、胃がんや大腸がんのように早期発見・治療が重要なものがあります。しかし、内視鏡検査は苦しいというイメージがあり、受診をためらう方も少なくありません。そうした不安をお持ちの方の背中をそっと押せる存在であるために、当院では新しい内視鏡システムを導入し、鎮静剤を用いることで苦痛をできる限り軽減した検査を行っています。小さな症状でもお気軽にご相談いただき、「来て良かった」と感じてもらえたらうれしいですね。患者さん一人ひとりの声に耳を傾け、安全面にも十分配慮しながら、地域の皆さんの健康を長く支え続けていけるよう力を尽くしてまいります。内視鏡検査は一度受ければ終わりではなく、継続して受けることが大切です。安心して長く通っていただけるクリニックでありたいと思っています。

