木戸 文子 院長の独自取材記事
からだとこころクリニック福岡天神
(福岡市中央区/赤坂駅)
最終更新日:2026/05/15
体と心の両側面から疾患にアプローチする「からだとこころクリニック福岡天神」が、商業施設やオフィスビルが建ち並ぶ中央区大名エリアに開院した。呼吸器内科を専門に内科全般の診療を行う木戸文子(きど・やすこ)院長と、心療内科と精神科領域でキャリアを積んできた木下貴廣(きした・たかひろ)副院長による各領域からの診療が強みの同院は、完全予約制を採用し、電話やオンラインでのカウンセリングに対応することで、時間に余裕のない人も相談しやすい環境を構築している。さらに、受診前後の配慮が必要な場合は訪問看護も実施するなど、心の不調を抱える人への手厚いサポートも同院の特徴だ。今回は、木戸院長に、開院に至った経緯や診療の特徴などについて詳しく聞いた。
(取材日2026年4月21日)
「体」と「心」の両側面に寄り添うクリニック
まずは体と心の両側面からアプローチできるクリニックを開院された背景からお聞かせください。

これまで長年診療を続けてきた中で、体と心の健康の密接な関連性を目の当たりにする機会が多くありました。私は内科、呼吸器内科を専門としているのですが、私のもとへ胸が苦しい、といった相談に来た方の中には、原因が呼吸器ではなく心にある方も多くいらっしゃいました。例えば気管支喘息発作で入院中に症状は改善傾向であったのに突然ストレスで再増悪をきたすといったケースなど、体に出る症状はストレスによって悪化することがあります。そんな患者さんへ手を差し伸べてあげることができないもどかしさを感じる日々を過ごす中で、縁あって同じ志を持つこちらの法人と出会いました。体と心の両面から治療を届けることで、真の意味での患者さんの健康をサポートする、そんな医療の提供ができるなら、と院長へ就任させていただきました。体の不調は心の不調にもつながりますし、その逆もしかり。どちらのお悩みも受け止めることができる場所でありたいです。
こちらのクリニックではどのような診療に対応されていますか?
一般内科、呼吸器内科を中心とした内科診療、そして心療内科、精神科に対応しています。体と心、両面からのアプローチをコンセプトとしています。もちろん内科だけ、もしくは心療内科だけで完結できるケースもありますし、それは患者さんの状態によって柔軟に対応いたします。その他、インフルエンザや肺炎球菌、帯状疱疹などの予防接種、プラセンタ注射、にんにく注射、診断書などの各種証明書の作成にも対応しています。またこれらの体制に加えて、心理士によるカウンセリングも行っています。
では、詳細な診療内容について、まずは内科からお伺いします。

私は大学病院や関連病院で呼吸器内科を中心に、一般内科、アレルギー科など広くキャリアを重ねてまいりました。また、健診や人間ドックの内科診察の経験もありますので、どの診療科を受診すれば良いかわからないといった際の窓口としてもご活用いただけたらと思います。もちろん風邪症状、呼吸器疾患、生活習慣病、インフルエンザや肺炎球菌、帯状疱疹などの予防接種などにも対応いたします。また、ストレスが原因による過呼吸なども少なくありません。そんな時、すぐに専門の医師の診療を受けられるのが当院の強み。体と心の両側面からアプローチすることで根本的な改善をめざすことができます。
女性医師による内科診療と心療内科・精神科との連携
睡眠時無呼吸症候群やアレルギーの診療にも対応されているそうですね。

睡眠時無呼吸症候群は睡眠中に上気道が狭くなることによって、無呼吸状態と大きないびきを繰り返す病気で全身に悪影響を及ぼします。質の良い睡眠が取れないことで、うつ病や認知症のリスクが高まったり、睡眠中の体内の酸素量が不足しがちになることで全身のさまざまな部位に負担をかけ、心筋梗塞や脳卒中などの合併症を引き起こしやすくなることも。いびきを自覚していなくても、朝起きた時に熟睡感がないとき、日中に強い眠気を感じるときは、睡眠時無呼吸症候群の疑いがありますので、受診をお勧めします。また、花粉症、アレルギー性鼻炎、気管支喘息、食物アレルギーなど、幅広く対応しております。お気軽にご相談ください。
木下副院長による心療内科・精神科の診療についてもお聞かせいただけますか?
副院長はこれまで九州大学の心療内科を中心に、精神科に特化した病院でも不安障害やうつ病、統合失調症など、さまざまな疾患の方を担当し研鑽を積んでまいりました。患者さんに共通していえるのはベースに多種多様な「不安」があるということ。逆にいえば、不安がなければ、生活の中でもうまくいく場合が多いということですので、診療においては、抱えている不安をいかにケアし、現れている症状の改善につなげられるかという点を重視しています。会社での人間関係、ご家庭の問題、夫婦関係など、さまざまなご不安や症状に寄り添い、必要に応じて心理士や私とも連携し、体と心の改善をめざします。
心療内科・精神科の診療において心がけていることはありますか?

当院では、体と心を切り離さず、不調の背景にある「不安」に焦点を当てた診療を行っています。気分の落ち込みや不眠、集中力の低下、仕事や家庭での人間関係の悩みなど、症状の現れ方はさまざまですが、その根底にある心理的負担を丁寧に整理し、患者さんご本人の理解を大切にしています。また、自律神経の乱れによる動悸や食欲不振などの身体症状については院内の内科と連携して対応。診察に加え、心理士によるカウンセリングも組み合わせながら、薬に頼りすぎず、その方に合った回復の形を一緒に考えていきます。
心療内科・精神科に特化した受診前後の訪問看護も実施
訪問看護も実施されていると伺いました。

心療内科・精神科に特化した訪問看護も開院と同時に開始し、看護師が受診前後のサポートを行っております。不登校のお子さんを家に残し、生活のために仕事に行かざるを得ない親御さんも少なくありません。お子さんを病院に連れて行きたくても時間の余裕がない場合、看護師が訪問しお子さんを病院にお連れすることも可能ですし、ご事情のある高齢者の受診も同じようにサポートいたします。また、心の不調は治療後も再発しやすいのが特徴。そのため、治療後も体調などの確認で訪問し、必要な場合は医師の診察につなげるなどのフォローも行っております。このような自由診療で提供する訪問看護によって、受診に至らなかった方をすくい上げ、治療後の再発予防にもつなげていければと思います。
同院では、仕事の合間に受診される方への配慮もされているのだとか。
福岡の中心地でもある天神には多くのビジネスパーソンもいらっしゃいますので、お待たせすることのないシステムづくりにも注力しています。さらに来院前にオンライン問診を済ませることで、院内での確認時間を短縮しています。将来的にはクレジットカードの事前登録も導入し、会計待ちをなくすことで来院からお帰りまで30分以内をめざす体制を構築。忙しい方でも計画的に受診できるクリニックをめざしています。高血圧や脂質異常症、睡眠時無呼吸症候群でCPAP治療中の方など、月に1度の定期受診が必要な方たちも、お待たせすることなく診療を行える体制を整えています。
最後に読者へのメッセージをお願いいたします。

私たちは「病気」だけでなく、「人」を診る医療を大切にしています。ストレスや生活環境、働き方など、体と心は密接につながっており、どちらか一方だけを診ても本当の不調は改善しません。呼吸器疾患をはじめ、高血圧や脂質異常症、花粉症、睡眠時無呼吸症候群など、忙しくて受診を後回しにしがちな症状こそ、早めの相談が大切です。どの診療科にかかればよいかわからない時も、まずはお気軽にご相談ください。お一人お一人の生活背景に寄り添い、必要に応じて専門医療へとつなぐ“身近な窓口”として、皆さまの健康を支えていきたいと考えています。
自由診療費用の目安
自由診療とはカウンセリング/6000円~、訪問看護/8000円~、診断書/3300円~、プラセンタ注射/2200円~、にんにく注射/2200円~

