田邉谷 徹也 院長の独自取材記事
そらとさくらクリニック大田区御嶽山駅前院 内科・糖尿病内科・リウマチ科
(大田区/御嶽山駅)
最終更新日:2026/10/23
御嶽山駅から徒歩1分、2026年6月に開院した「そらとさくらクリニック大田区御嶽山駅前院 内科・糖尿病内科・リウマチ科」。院長の田邉谷徹也先生は、札幌医科大学でリウマチ科を専門に研鑽を積んだ後、関東で日本糖尿病学会糖尿病専門医の資格を取得。培った専門性を患者のもとへ届けたいとの思いから開業に踏みきった。糖尿病・リウマチ・骨粗しょう症からCPAP療法まで幅広い慢性疾患に対応できることが強みだ。北海道の山桜の無垢材を用いた待合カウンターやアーチ型のアプローチなど、こだわりが随所に光る院内は温かな雰囲気に包まれている。「患者さんの不安を少しでも和らげ、当院との出会いで気持ちがプラスに変わっていく存在でありたい」と語る田邉谷院長に、開業の経緯や診療への思いを聞いた。
(取材日2026年9月8日)
糖尿病とリウマチ、培った専門性を患者へ届けたい
まずは、開業に至るまでの経緯をお聞かせください。

北海道の札幌医科大学第一内科で、リウマチ科を専門に10年ほど研鑽を積みました。日本リウマチ学会リウマチ専門医を取得して外来診療も担当していたのですが、生活習慣病のように長期にわたって患者さんの経過を見守る分野では、さらに学ぶ必要性を感じていたんです。そこで糖尿病をはじめとする慢性疾患の知識や経験についても身につけたいと考え、医局を離れて関東へ移りました。糖尿病内科の医師として経験を重ね、糖尿病専門医も取得しました。足の専門病院で勤務した際にはリウマチと糖尿病、そして両方に深く関わる骨粗しょう症にも多く携わってきました。そうした経験を積む中で感じたのは、身につけた知識や技術をより理想的な形で患者さんに届けるには、自ら診療の場をつくることが必要だということです。そんな思いが開業の原点になりました。
この御嶽山という地域には、何かご縁があったのでしょうか。
妻の実家がこの近くにあり、結婚してからこの地域を訪れる機会がたびたびありました。温かい街だとずっと感じていて、いつかこちらで家族みんなで暮らせたらという気持ちがあったんです。その思いが一段と強まったのは、家族の闘病がきっかけでした。家族のそばにいながら、この地域でクリニックを開きたいと考えるようになったんです。なじみのある場所でしたし、ここしかないと感じましたね。ご縁を感じる地域ですし、開業後も地域の皆さんに温かく迎えていただいて、この場所を選んで良かったと心から思っています。
どのような診療を行っていますか?

糖尿病・リウマチに加え、CPAP療法による睡眠時無呼吸症候群の治療にも取り組んでいます。一見バラバラに思われるかもしれませんが、これらはすべて心筋梗塞や脳卒中といった心血管疾患の予防という一本の軸でつながっているんです。関節リウマチは心血管疾患のリスクが高い疾患ですので、リウマチの治療と内科的な管理を同時に行うことが欠かせません。また関節リウマチも糖尿病も骨折リスクを高める疾患なので、骨粗しょう症の治療にも力を入れています。糖尿病・リウマチ・骨粗しょう症・睡眠時無呼吸症候群の治療を4つの柱として、当院ではトータルなマネジメントをめざしています。もちろん専門領域だけでなく、風邪やおなかの不調といった一般内科のご相談や健康診断、各種ワクチンの接種のご相談も受けています。守備範囲の広いクリニックでありたいと思っています。
症状の改善が期待できる時代の治療を身近に
検査体制や医療設備を教えてください。

当院に通うことで「病院の診療からレベルが落ちた」と感じてほしくないんです。治療に使うお薬は基本的に変わりませんし、検査についてもできる限りその日のうちに結果をお伝えできる体制を整えています。例えば、糖尿病の治療で重要な指標となるHbA1cは、当院では約90秒で測定結果を確認できます。その場で状態を把握し、治療方針についてご相談できるのが強みですね。また、エックス線にはフラットパネルを導入しており、通常より少ない被ばく量で撮影が可能です。骨密度検査も腰椎や大腿骨といった「これまでの生活を損ないやすい骨折部位」について直接、正確に測定できる総合病院並みのDEXA法の検査機器を導入しています。さらに、リウマチの診療に役立つ関節エコーも備えています。睡眠時無呼吸症候群についても、ご自宅で行える簡易検査に加え、入院を伴わない精密検査に対応しており、幅広いニーズにお応えできるよう努めています。
慢性疾患の患者さんと向き合う上で大切にしていることは何ですか?
慢性疾患の患者さんは、来院された時点で何かしらの不調やご不安を抱えています。仮に治療がうまくいったとしても、通院や薬を服用し続けることの負担感を完全に取り除くことは簡単ではありません。ただ、そのことをできるだけ負担に感じずに過ごしていただけるよう、不安や悩みに寄り添いながら支えていける伴走者でありたいと思っています。今は医学が進歩してお薬で対応できることが格段に増えましたので、患者さんに特別な制限を強いるのではなく、他の方と変わらない日常を送りながら治療を継続できるよう支えていきたいです。大事なことはゆっくり丁寧にお伝えするようにしていますし、「今日も何か注意されるのではないかな」などと気が重くならずに通えるクリニックでありたいですね。
「あきらめてほしくない」という先生の想いの背景を教えてください。

糖尿病などの慢性疾患があっても、好きなことや大切にしてきた生活を、すぐに諦める必要はないと思っています。治療のためにどうしても我慢が必要な場面もありますが、近年は治療の選択肢も広がってきました。だからこそ、「病気だからできない」と決めつけるのではなく、患者さんがどのような毎日を送りたいのかを伺いながら、その方の生活に合った治療方法を一緒に考えていきたいですね。好きな食事や趣味もできるだけ楽しみながら、無理なく治療と付き合っていけるよう、そっと支えていければと思っています。
「ただいま」と言えるクリニックをめざして
クリニックの空間づくりで工夫された点を教えてください。

クリニックからほど近い桜坂で見れる桜のように心がふっと軽くなれるような温かい存在でいること。また、羽田空港を擁する大田区の澄み渡る大空と、ロケットが大好きな息子の未来への希望も重ね、このクリニック名をつけました。院内で特にこだわったのは、入り口のアーチ型アプローチと待合カウンターですね。アーチは妻のアイデアで、患者さんにもとても好評です。カウンターには北海道の山桜の無垢材を使いました。慢性疾患で長く通われる方が多いからこそ、「ただいま」と言えるような空間にしたいんです。本当はスタッフに「お帰りなさい」と声をかけてほしいくらいなんですが、さすがに医療機関では驚かれますよね。でもそう思えるくらい居心地の良い安心できる場所でありたいという気持ちで、一つ一つの空間をつくりました。
スタッフの方々と共有されていることはありますか?
スタッフに伝えているのは、「私たちにとっての当たり前は、患者さんにとっての当たり前ではない」ということです。ホテルの受付の方を思い浮かべるとわかりやすいのですが、毎日たくさんのお客さまを迎えていても、一人ひとりを大切なお客さまとしてお迎えされていますよね。患者さんも同じで、期待を抱く一方で不安や緊張を抱えながら来院される方が多いと思うんです。そのため、検査や説明を当然のものとして進めるのではなく、一つ一つ丁寧にお声がけしながら、安心して治療に臨んでいただける声かけや環境づくりを心がけています。
最後に、地域の皆さんへメッセージをお願いします。

血糖値の気になる方や、検診で糖尿病を指摘された方、関節の痛みや違和感が続いている方、骨密度が気になる方、いびきや日中の眠気にお困りの方など、当院では幅広く対応しています。糖尿病・リウマチ・骨粗しょう症・睡眠時無呼吸症候群と複数の専門領域をまとめてご相談いただけることが強みです。一般内科のご相談もお受けしていますので、まず頼れる場所として思い浮かべていただければうれしいですね。この御嶽山という地域にはご縁を感じていますし、温かく迎えていただいたことに心から感謝しています。私自身「先生」といわれるからには体に起きていることを本人に「教えてあげられる存在」でありたいと思っています。何かしらのご不安を抱えて来られる皆さんが、当院との出会いによって気持ちが少しずつプラスに変わっていく……そう感じていただける存在でありたい。それが私の願いです。

