宮原 明子 先生の独自取材記事
【2026年11月開院予定】医療法人社団桐杏会 メディカルパーク渋谷
(渋谷区/渋谷駅)
最終更新日:2026/06/17
【2026年11月開院予定】※開院前の情報につき、掲載情報が変更になる場合があります。
渋谷駅徒歩1分という利便性の高い立地に、2026年11月開院予定の「メディカルパーク渋谷」。働きながら不妊治療に取り組む患者も通いやすいクリニックをめざす宮原明子先生は、「患者さん一人ひとり状況も希望も違うので、同じ治療をすることはない」と語り、身体だけでなく生活背景まで含めた診療を重視。採卵時には静脈麻酔・局所麻酔の双方に対応し、患者の希望や身体的負担に応じた選択肢を用意する。「まずは気軽に相談してほしい」と語る開院準備中の宮原先生に、不妊治療への思いや診療姿勢などを聞いた。
(取材日2026年5月21日)
一人ひとりに寄り添う、不妊治療クリニックをめざして
どのような診療を予定されていますか?
最初は婦人科診療も受け入れていきたいと考えています。例えば、ピルの処方や月経のお悩み、おりものの相談、性感染症の検査など、若い女性の方にも気軽に来ていただけるクリニックにしたいですね。「婦人科に行くのは緊張する」と感じる方もいらっしゃると思うので、まずは小さなお悩みでも相談できる場所でありたいと思っています。ただ、ベースとして考えているのは不妊治療です。最終的には、不妊治療に特化したクリニックとして体制を整えていく予定です。不妊治療はハードルが高いイメージを持たれがちですが、「まずは相談してみようかな」と思っていただける場所にしたいですし、仕事をしながら治療を考えている方にも安心して通っていただける環境を整えていきたいと思っています。
法人初の都内進出先となる「渋谷」という立地には、どのような魅力を感じていますか?
渋谷は、若い方が集まる街という印象がありますが、最近はオフィスも増えていて、街全体がどんどん変化していると感じています。再開発も進んでいますし、働く方が本当に多いエリアですよね。交通の便も非常に良いので、働きながら通院したい方にとって、とても利便性が高い場所だと思っています。会社帰りやお昼休みに立ち寄れる環境は大切と考え、平日は夜20時まで、日曜・祝日も診療を予定しています。不妊治療は通院回数が増えることも多いので、「仕事があるから難しい」と諦めてしまう方を少しでも減らしたいと思っています。無理なく通院を続けられる環境づくりは、私たちにとって大切なテーマです。
不妊治療で大切にしていることは何でしょうか?
一番大切にしているのは、「一人ひとりに合った治療を行う」ということです。不妊治療って、本当に患者さんによってまったく違うんですね。年齢や体の状態だけではなくて、仕事を優先したい方もいれば、できるだけ早く結果を求めたい方もいる。それぞれ事情も考え方も違います。ですので、全員に同じ治療をすることはありません。例えば、できるだけ体への負担を少なくしたい方もいれば、多少負担があっても早く妊娠をめざしたい方もいらっしゃいます。治療には費用面のご負担もありますので、その方の生活や価値観も含めて考えていく必要があります。患者さんのお話を丁寧に聞きながら、その方にとって無理のない、納得できる治療を一緒に考えていきたいと思っています。
手術経験と生殖医療、その両方を生かして
これまで、どのようなご経験を積まれてきたのでしょうか?
私は九州大学医学部を卒業後、総合病院で長く勤務し、主に腹腔鏡手術を担当してきました。子宮内膜症や子宮筋腫などの良性疾患を多く診る中で、「手術をして終わり」ではなく、その先の妊娠まで含めて考える必要性を感じるようになったんです。実際、子宮内膜症は以前よりも「早めに採卵や体外受精を行ったほうが良い」という考え方が強くなっています。医療は時代とともに変わるので、私自身も新しい知識を学び続けたいと思ってきました。1998年頃から体外受精にも携わっていましたが、もっと深く生殖医療を学びたいという思いが強くなりました。手術と不妊治療の両方を経験してきたことが、今の診療にも生きていると感じています。
今回、こちらに参画しようと思われた理由を教えてください。
もともと、理事長が掲げている「腹腔鏡手術と不妊治療のハイブリッド」という考え方が、私自身がずっと携わってきた方向性と一致しており、共感しておりました。腹腔鏡手術だけでもなく、体外受精だけでもなく、患者さんに本当に必要な治療を組み合わせていくという考え方に魅力を感じ、実際に理事長とお話しした際も、「患者さんのために診療時間を長く取る」「仕事をしながらでも通えるようにする」という姿勢に、賛同しました。当院でも、単に治療を行うだけではなく、「患者さんを受け入れる覚悟」を持って医療に向き合っていきたいです。
具体的にどのようなクリニックをめざされていますか?
ハード面もソフト面もきちんとしたクリニックをつくっていきたいです。法人の他のクリニックと同様に、診察室は清潔に、必要な器具をしっかりとそろえて、スタッフ教育も充実させたいですね。患者さんと医師がしっかり話し合った上で、スタッフ一丸となって患者さんを支えたいです。体外受精は、ご夫婦に毎月ご来院いただき、治療方針を綿密に確認することが大切です。一方的に治療を進めるのではなく一緒に考えていく姿勢を、法人の他のクリニックと同じく重視していきたいです。
コミュニケーションを大切に、患者に向き合いたい
診療の際に、特に大切にされていることは何でしょうか?
たくさんお話をすることです。もちろん医学的なデータや検査結果も大切ですが、その方がどんな生活をしているのか、どんな考え方をしているのかも気になります。お仕事がすごく忙しいのかなとか、お酒をよく飲まれるのかなとか、そういう日常も含めて診たいのですね。不妊治療は体だけではなく生活全体に関わることだからです。患者さんによって、どのような治療を望まれるかは千差万別ですし、不安の感じ方も本当にさまざまです。ただ、診療時間には限りがあるので、その中でどこまでできるかというジレンマもあります。それでも、患者さんをきちんと理解した上で診療したいと思っています。
不妊治療について、患者さんに知ってほしいことはありますか?
各種コミュニケーションツールやメディアにはたくさん情報がありますし、芸能人の体験談などを参考にされるのも悪いことではないと思います。ただ、不妊治療は本当に一人ひとり違うんです。年齢も違えば、卵巣や子宮の状態、パートナーの状況も違います。ですので、「誰かがうまくいったから自分も大丈夫」と、そのまま当てはめてしまうのは少し危険かなと思っています。実際には、同じ年齢でも卵巣機能が異なることもありますし、検査をして初めてわかることもたくさんあります。だからこそ、まずはご自身の状態をきちんと調べることが大切です。そして、専門の医師と相談しながら、「今の自分には何が必要なのか」を整理した上で、自分に合った選択をしていただきたいですね。
最後に、読者にメッセージをお願いします。

不妊治療は、不安も多いと思います。特に女性は、仕事をしながら治療もしなければならない方が多く、本当に大変ですよね。でも、「不妊治療は特別なこと」と思いすぎず、まずは相談に来ていただければと思っています。当院は診療時間も長く取りますので、お仕事帰りでも通いやすく、忙しい方にも無理なく通院していただける環境を整えていきたいと考えています。不妊治療は、どうしても結果だけに目が向きがちですが、その過程で患者さんがどれだけ納得して治療に向き合えたかも大切だと思っています。最終的には、「ここまでやれた」と思っていただける医療を提供したいですね。妊娠という結果だけでなく、その過程も含めて患者さんに向き合っていきたいです。

