高木 豪馬 院長の独自取材記事
亀有矯正歯科
(葛飾区/亀有駅)
最終更新日:2026/05/11
四季折々の自然が美しい曳舟川親水公園通り沿いにある「亀有矯正歯科」は、2026年3月に開院した矯正歯科専門の歯科医院だ。白を基調にコバルトブルーを差し色にした明るい院内は、患者のプライバシーにも配慮し、診療室はすべて完全個室となっている。院長の高木豪馬先生は、日本大学松戸歯学部付属病院をはじめ複数の歯科医院で矯正治療の研鑽を積んだ後に開院した。矯正は、単に見た目の改善を図るだけのものではなく、将来の歯を残すための医療と捉え、噛み合わせの改善に重きを置く。高木院長は気さくで飾らない人柄ながら、患者が情報不足で不利益を被らないようにと丁寧な説明を惜しまない姿勢からは、責任感の強さが感じられる。患者に寄り添う心を大切にする高木院長に、矯正への思いをじっくりと聞いた。
(取材日2026年4月8日)
自らの矯正体験を原点に、矯正歯科専門の歯科医院へ
先生が歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

小学生の頃に私自身が矯正治療を受けていたのですが、担当の先生が装置を調整している姿を見て「楽しそうだな」と感じたのが原点です。物を作ったり手を動かしたりするのが幼少期から好きだったこともあり、歯科の技術的な面にとても惹かれたのだと思います。歯科医師になるなら矯正をやりたいという気持ちは最初から一貫していましたね。日本大学松戸歯学部を卒業した後は母校の大学院に進み、歯科矯正学の分野で研鑽を積みました。その後は複数の歯科医院で矯正を担当し、さまざまな症例に向き合いました。その経験を通じて、自分の歯科医院で最初から最後まで一貫した矯正を患者さんに届けたいという思いが次第に強くなっていったんです。
こちらで開院された経緯をお聞かせください。
これまで矯正担当として歯科医院に勤務する中で、限界を感じるようになったことが大きなきっかけです。というのも、外部の歯科医院には月に数回程度しか行く機会がなく、矯正装置の調整以外の部分、例えば口腔習癖と呼ばれる唇や舌の癖の改善指導などに十分な時間を割くことが難しかったんです。矯正の質を高めるには装置だけでなく、歯に影響を及ぼす習慣への対応も大切なのですが、限られた訪問回数ではどうしても手が回りません。それならば自分で開院しようと考えました。亀有では矯正歯科を専門とする歯科医院が珍しかったことも後押しになりましたね。当院は緑道に面した場所にあり、春には満開の桜を楽しむことができます。
白と青のコントラストがおしゃれな、すてきな院内ですね。

当院を担当してくださった設計士さんと相談し、院内は良い意味で歯科医院らしさを感じさせない、リラックスできる空間がコンセプトになっています。患者さんのプライバシーに配慮し、待合室は個別に仕切られたスペースを設け、診療室はすべて完全個室にしました。相談しやすいようカウンセリングルームもゆったりとした広さを確保しています。設備面では、矯正診断に用いるセファログラム(頭部エックス線規格写真)装置や歯科用CTで精密な検査を行えるようにしたほか、矯正装置を着けたままでもクリーニングしやすい歯面清掃装置、従来の型採りに代わる口腔内スキャナーなども取り入れました。各診療台にモニターを設置し、画像を使ってわかりやすく説明できるような工夫を重ねています。
将来の歯を守るための矯正を
矯正で先生が重視されていることを教えてください。

私が特に重視しているのは噛み合わせです。矯正というと歯並びを整えて見た目を改善するためのものというイメージが強いかもしれませんが、むしろ私は「将来の歯を残すためのもの」だと考えています。噛み合わせが悪いと、噛む力が特定の歯に集中して歯が割れたり、奥歯が揺れて痛みが出たりして、結果的に矯正の際に歯を抜くことになりかねません。あまり深刻に捉えていない方も多いのですが、歯が1本でも抜けてしまうとそこから連鎖的に失われていく可能性もあるのが怖いところです。若いうちから噛み合わせを整えておくことは、将来自分の歯でおいしく食べ続けることにつながります。私自身、食べることが好きなので、患者さんにもぜひ自分の歯で食事を長く楽しんでほしいと思っています。
お子さんの矯正ではどのような点がポイントになりますか。
お子さんの場合、まず歯並びが悪くなった原因を突き止めて、それを改善していくことが一番大事だと思っています。例えば指しゃぶりや飲み込み方の癖、口呼吸といった習慣が、歯並びに大きく影響していることがあるんです。そのことを初めて知る親御さんも意外と多いと思い、まずはそこから説明するようにしています。口呼吸の背景に花粉症や鼻炎がある場合は、耳鼻咽喉科の受診をお願いすることもあります。癖の改善と矯正治療は同時並行で進めていきますので、小学生になったらできるだけ早めにご相談いただけると良いと思います。お子さん本人にも「将来歯を抜かなくて済むように頑張ろうね」ときちんと伝えるようにしています。
大人の矯正では、どのように方針を決めていくのですか。

まずは考えられるプランをすべてご提案した上で、その方の性格や生活スタイル、お仕事の状況などを伺いながらすり合わせていきます。例えば装置の着け外しが面倒な方にはワイヤー矯正が向いていますし、逆に毎月の通院が難しい方にはマウスピース型装置を用いた矯正のほうが合わせやすい場合もあります。矯正にはさまざまなバリエーションがありますが、将来を見据えた矯正計画を立てることが欠かせません。選択肢とメリット・デメリットをしっかりお伝えした上で、患者さん自身に選んでいただくようにしています。気になった時点で矯正を専門とする歯科医師に相談し、費用面だけでなく内容をしっかり確認されると良いと思います。
「知らなかった」が後悔にならないよう、まず相談を
診療にあたって心がけていることを教えてください。

矯正は美容のカテゴリーだと思われがちですが、私は歯科医療の立場から噛み合わせや将来の口腔環境を守ることに重きを置いています。見た目の改善を図ることはいわば後からついてくるものですね。診療で大切にしているのは、私がこれまで培ってきた知見を出し惜しみせずにお伝えすることです。できるだけ早く矯正を終えたい方もいれば、時間がかかっても将来を見据えたプランを選びたい方もいらっしゃいます。どちらが正解ということではなく、ご本人の希望に沿えるよう情報をしっかり共有することを心がけています。「今から矯正を始めても遅いのではないか」と思われる方もいると思いますが、60代で矯正に取り組む方もいらっしゃいますので、まずはご相談いただきたいですね。
矯正を専門とする歯科医院ならではの強みはありますか。
矯正を担当する歯科医師が月に1回程度の訪問で診療にあたる場合、装置の不具合や痛みがあってもすぐには対応しづらい面があります。当院は矯正歯科を専門とする歯科医院ですので、何か少しでも困り事があった場合でも、我慢せずにご連絡いただければ直接対応することができます。口腔習癖の改善指導のように継続的なサポートが必要な部分にもしっかり時間を割けるのは、矯正専門ならではの利点だと感じています。相談の段階から悩みや気になることをいろいろとお話ししてくださる患者さんが多いので、それに対して一つ一つ丁寧にお答えするようにしています。丁寧な説明の積み重ねが、安心して矯正を続けていただくための大切な土台になると考えています。
最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

何かあったら気軽に相談してもらえるような、誰でも来やすい場所をめざしています。「矯正歯科」という看板がついていると、はっきりした悩みがないと来てはいけないように感じる方もいるかもしれませんが、「ちょっと気になる」という段階で構いません。先生という感じではなく、普段どおりの感覚で気軽に話していただけたらうれしいですね。皆さんが思っているより噛み合わせの問題を抱えている方は多いんです。診てみて問題がなければ矯正の必要はないわけですから、まず知ることに意味があると思います。「知らなかった」が後悔になる前に、気になることがあれば早めに相談していただければと思います。自分の歯で長くおいしく食べていくために、できることを一緒に考えていければうれしいです。
自由診療費用の目安
自由診療とは成人ワイヤー矯正/85万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/小児:60万円~、成人:95万円~、小児矯正/45万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

