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山下 衣里子 統括院長 の独自取材記事

三ノ宮駅前レディースクリニック

(神戸市中央区/三宮駅)

最終更新日:2026/06/09

山下衣里子統括院長 三ノ宮駅前レディースクリニック main

「三ノ宮駅前レディースクリニック」は、姫路駅前にある「姫路の森レディースクリニック」の分院として、神戸三宮駅前というアクセス至便な立地に2026年5月にオープンした婦人科クリニックだ。両院をとりまとめる山下衣里子(やました・えりこ)統括院長を中心に、チーム力を生かした診療で、生理にまつわるトラブルから中絶、避妊相談、更年期症状まで幅広く対応し、思春期から老年期まで切れ目なく支えていく。女性の一生を応援する「プレコンセプションケア」「ヘルスケア」は山下統括院長のライフワークでもあり、「女性がどのライフステージでも気軽に相談できる場所として、人生に寄り添うパートナーでありたい」と語る山下統括院長に話を聞いた。

(取材日2026年3月18日/記事更新日2026年5月26日)

気軽に通えて相談できる婦人科医院を開院

三ノ宮駅前という通いやすい場所で開院されるそうですね。

山下衣里子統括院長 三ノ宮駅前レディースクリニック1

はい。当院は、姫路駅前にある「姫路の森レディースクリニック」の分院。多くの女性にとって、婦人科への通院は今なおハードルが高いものです。だからこそ、主要都市である三ノ宮駅前に開業し、より多くの方が通いやすい環境を整えたいと考えました。近年、婦人科診療では、「プレコンセプションケア」・「ヘルスケア」という考え方が重視されています。「コンセプション」とは「妊娠」を示しますが、これは妊娠や出産、病気の治療にとどまらず、思春期から介入し女性の一生に寄り添う医療のことです。当院は、気軽に相談できる「入り口」のような存在として、どんなお悩みでも受け止め、必要に応じて適切な医療へとつないでいきます。「こんなことで受診していいのだろうか」と悩む必要はありません。まずは気軽にご相談いただければと思います。

医院には、こだわりが詰まっているそうですね。

婦人科ではとてもナイーブなお悩みを相談される方が多いので、まずは安心して受診していただける環境づくりにこだわりました。院内ではお名前を呼ばずにご案内する予定ですし、受付で症状を詳しくお聞きするのではなく、個室で問診ができるようにしています。さらに、オンライン問診も導入していますので、事前にご入力いただければ、よりプライバシーに配慮した形で受診していただけます。また、学生さんや働いている方にも通っていただきやすいよう、日曜・祝日を含めた365日診療をめざし、平日は19時30分までの診療を予定しています。また性病検査は当日中に結果がわかるものもあり、中絶手術も来院当日の手術にも対応しています。患者さんに目が届きやすく、気配り・心配りができるクリニックになるよう、動線や空間づくりにも工夫を重ねています。

先生はこれまでさまざまな産婦人科診療に携わってきたそうですね。

山下衣里子統括院長 三ノ宮駅前レディースクリニック2

はい。もともとお産が大好きで産婦人科を志し、医師になってから最初の10年間は分娩を中心に診療に携わり、その後は不妊治療に従事する一方で、思春期・婦人科外来を立ち上げ、より幅広い世代の女性を支える診療に取り組んできました。そうした中で、目の前の症状に対して行きあたりばったりの医療をするのではなく、もっと早い段階で正しい知識を持ち、適切なケアを受けていれば防げたかもしれない悩みや不安が少なくないと感じ、受診を考えるもっと前の段階の時からの教育の重要性も強く意識するようになりました。公立の中学校や高校、市民公開講座などで性教育の講演も10年以上続けて行っており、受診のきっかけづくりや未病の段階からのサポートにも力を入れています。

女性の一生に寄り添う「トータルヘルスケア」を重視

こちらでは、どのような疾患を診てくれますか?

山下衣里子統括院長 三ノ宮駅前レディースクリニック3

女性のさまざまなお悩みに幅広く対応していきます。これまでも初めての受診が中学生の時で、その後初めてのパートナーについての相談や避妊、結婚後の妊活へと、ライフステージに応じて長く関わってきた患者さんも多くいらっしゃいます。生理にまつわるトラブルをはじめ、かゆみやおりものの異常、性感染症、ニキビなどの美容に関する悩み、更年期症状まで、年代を問わず対応します。一つ一つの症状を切り離して診るのではなく、その方の一生に寄り添う「トータルヘルスケア」の視点を大切にし、「困ったらまずここへ」と思っていただける駆け込み寺のような存在になることが目標です。

婦人科への受診にハードルを感じている人は、とても多いように感じます。

そうですね、ぜひもちろんご本人お一人ででも受診いただけたらと思いますが、例えば、親子で、ご友人と、パートナーとご一緒に来ていただいても大丈夫なので、もっと気軽に利用していただきたいです。性感染症や中絶相談など、100%の予防法はないので、予期せぬタイミングで巻き込まれることはあってもおかしくないのに自分を責めながら受診される方も多いです。そういった不安を抱え、来院された患者さんに、安心で安全な医療を受けていただき、これからどうするかを一緒に考えていけたらいいなと思います。

患者さんと接する際に、どのようなことを心がけていますか?

ぜひお一人お一人にご自身を大事に過ごすようにしてほしいなと思ってます。それは例えば、病院を選ぶ時、受診しようという一歩を踏み出す時、すべてがつながります。もし皆さんが悩まれた末、当院を選び受診していただけたら、一緒に皆さんの個々のライフスタイルに応じた、次につながる医療を考え、皆さんに寄り添い気持ちまでもが軽くなる診療をしていきたいなと思います。私のモットーは「一診療一笑い」。少しでも前向きな気持ちで帰っていただけるよう心がけています。婦人科はどうしてもマイナスなイメージを持たれがちで、「失敗してしまった」「もう人生が終わった」と落ち込んで来院される方も少なくありません。でも、そうではなくて、そこからどうしていくかを一緒に考えることが大切だとお伝えしています。

前向きな気持ちになれるクリニックが目標

たくさんの患者さんに寄り添うため、大切にしていることはありますか?

常に今の世代の感覚を理解することを大切にしています。私自身、思春期の子どもがいるので、普段から学校のことや流行、SNSの使い方などをよく聞いて、リアルな感覚を知るようにしています。10年前と今では悩みの内容や価値観も変わってきていますので、その違いをきちんと理解しておくことが大事だと感じています。また、中学校などで講演を行う際には、必ず質問の時間を設けて、現場の声を直接聞くようにしています。実際に子どもたちと話すことで、「今はこういうことで悩んでいるんだな」と気づくことも多くて、それを日々の診療にも生かしています。

チームづくりにも力を入れているとか。

はい。医療はチームで行うものだと考えていて、どれだけ医師個人の力があっても、1人で24時間365日支えることはできません。だからこそ、「誰と働くか」をとても大切にしています。スタッフも含めて一つのチームとして機能することで、より良い医療が提供できると思っています。日頃からスタッフと一緒に食事を取ったり、何げない会話の中で意見を聞いたりと、気軽に話せる関係づくりを心がけています。医師に対しても遠慮せず意見を言える風通しの良い環境が理想ですね。私自身、医師になって約20年になりますが、「医師らしくない」と言われるくらいの距離感で、スタッフ一人ひとりを家族のように大切にしながら、チームづくりに取り組んでいます。

今後の抱負と、読者へのメッセージをお願いします。

山下衣里子統括院長 三ノ宮駅前レディースクリニック4

まずは「あそこに行けば何とかしてくれる」と患者さんに思っていただける存在になることが目標です。お悩みがはっきりしていなくても、「取りあえず相談してみよう」と思い出していただき、前向きな気持ちで帰っていただける場所にしたいですね。診療では目の前の症状だけでなく、その先の人生につながる提案を大切にしています。例えば、今の治療が5年後、10年後の妊娠や健康に生きてくることを見据え、次につながる医療を提供していきたいと考えています。将来的には、この三宮のクリニックがモデルとなり、同じような取り組みが各地域に広がっていくことで、女性の一生に寄り添う医療が日本全国に根づいていけばうれしいですね。