原 裕弘 院長の独自取材記事
中野新橋デンタルクリニック
(中野区/中野新橋駅)
最終更新日:2026/04/17
中野新橋駅から徒歩1分、直線的なデザインが印象的なビルの中に「中野新橋デンタルクリニック」はある。2026年3月に開業した同院は、白とグレーを基調にした清潔感のある空間に受付の花がやわらかなアクセントを添え、歯科医院というよりサロンのような落ち着いた雰囲気が漂う。院長の原裕弘先生は、両親がともに美容師という家庭で育ち、幼い頃から磨かれた美意識を生かしてセラミック治療を得意分野としてきた。「何に困っているのか、何に悩んでいるのかをしっかり聞き出すようにしています」と語り、保険・自由診療の枠にとらわれず患者一人ひとりに合った提案を大切にする。誠実で情に厚い原院長に、診療への想いやクリニックの特徴について聞いた。
(取材日2026年3月18日)
美容師の両親のもとで育んだ感性を歯科医療に
清潔感のある院内ですね。クリニックのこだわりを教えてください。

院内は白とグレーを基調に、薄い木目調をアクセントとして加えた配色にしています。すっきりとした清潔感を大切にしたくて、シンプルにまとめました。実は両親が美容師でして、幼い頃から美容の仕事をそばで見てきた影響もあり、空間の色合いや雰囲気づくりには自分なりの感覚があるんです。ロゴマークにはユリの花をモチーフに取り入れ、受付にもお花を飾っています。ユリは繊細そうに見えて意外と強い花で、花言葉は「純真」。その真っすぐなイメージが好きなんです。歯科クリニックというよりサロンのような雰囲気をめざしていて、女性の方にもリラックスしていただける空間になっていればうれしいですね。中野新橋は新宿から東京メトロ丸ノ内線で6、7分という場所にありながら、閑静な住宅街という印象です。若い世代の患者さんも多いので、ニーズに合った治療を提供していきたいと思っています。
先生が歯科医師を志されたきっかけを教えてください。
もともとバンド活動でドラムに打ち込んでいた時期がありました。あることをきっかけに活動を続けられなくなり、何か手に職をつけなければと母に相談したところ、提案してくれた選択肢の中に歯科医師があったんです。両親は美容師で専門学校卒でしたので、自分には大学に進んでほしいという想いもあったようです。歯科の道に進むと決めてからは、今度こそ最後までやり遂げようという覚悟で勉強に打ち込みました。大学で特に面白いと感じたのは矯正の実習です。模型上でワイヤーを使い、歯を少しずつ動かしていく過程を目の当たりにしたときは、思わず引き込まれました。ずれていたものを適正な位置に導いていく感覚は新鮮で、この仕事への手応えが少しずつ芽生えていったように思います。
開業までにはどのような経験を積まれてきたのですか?

鶴見大学を卒業後、横須賀市にある神奈川歯科大学附属病院で臨床研修を受けました。その後は六本木の審美歯科に数年間勤務し、自由診療を中心に経験を積みました。幼い頃から身近にあった美容の世界への関心が、審美の分野に進む自然なきっかけになったと思います。保険診療の経験も広げたいと考え、世田谷の一般歯科にも勤務しました。さらに矯正歯科での勤務も経験し、直近では杉並区の一般歯科で副院長を務めるなど、幅広い臨床を重ねてきました。開業はずっと希望していたのですが、物件がなかなか見つからず長い間探し続けていたんです。審美のニーズがある程度見込める都心部を意識して探す中で、ようやくこの場所に出会い、開業に至ったという経緯です。
困り事に耳を傾け、一人ひとりに合った治療を
力を入れている治療について教えてください。

得意としている分野の一つがセラミック治療です。前の勤務先でも多くの症例を経験してきました。セラミック治療で私が大切にしているのは、「答えは患者さんにある」という考え方です。たとえ自分がこうしたほうがいいと思っていても、患者さんがご自身の仕上がりに納得されることが最優先だと考えています。同じセラミックの修復物でも、作り方や工程によって色味や質感は変わりますので、その点も丁寧にご相談しながら進めます。自由診療をご希望の方には模型をお見せしたり、完成時に細かく確認していただいたりと、すり合わせの時間をしっかり確保するようにしています。自分の感覚を押しつけるのではなく、患者さんが心から満足できる仕上がりをめざすこと。それが審美歯科における私の姿勢です。
歯に大きな悩みがなくても、気軽に相談してもいいのでしょうか?
もちろんです。当院ではホワイトニングにも力を入れており、「歯の色が少し気になる」といったお悩みも、サロンに通うような感覚で受診いただけると考えています。歯科医院というと、痛みが出たり何かトラブルが起きてから行く場所という印象を持たれがちですが、日常の延長として気軽に足を運んでもらえる存在でありたいですね。歯やお口の悩みは見た目の印象に関わる部分だからこそ、ご自身では相談しづらいと感じる方も少なくありません。当院ではカウンセリングのみの対応も可能ですので、治療を受けるかどうか決まっていない段階でも、ぜひ安心してご相談いただければと思います。また、歯ぎしりや食いしばりに対する相談についても、新たな選択肢をご提案できるよう、日々研鑽を重ねています。
診療で大切にされていることは何ですか?

診療の出発点として、患者さんが何に困っているのか、何に悩んでいるのかをしっかり聞き出すことを大切にしています。その上で、保険診療から自由診療まで枠にとらわれず、一人ひとりのニーズに合わせたオーダーメイドの提案ができればと常々思っています。私自身がこの治療をしたいという気持ちで進めるのではなく、あくまで患者さんのご希望が起点です。また、説明をとにかくしっかり行うことも心がけの一つです。お口の状態や治療の流れをお伝えする際には画像なども活用し、視覚的にもわかりやすくなるよう工夫しています。初めていらっしゃる方にはできる限り時間をかけて対応するようにしていますので、気になることがあれば遠慮なくお話しいただければと思います。
人と人との関わりを大切に、温かい歯科医療を
歯科医師としてやりがいを感じるのはどんなときですか?

患者さんから喜んでいただけたときが、やはり一番のやりがいです。歯科医院がこれだけ数多くある中で、自分を選んで通い続けてくださる方がいるというのは、本当にありがたいことだと感じています。特に印象に残っているのは、勤務医時代に抗がん剤治療中の患者さんを担当した時のことです。お口の中の唾液がうまく出ず、治療をしてもすぐに虫歯になってしまう状態でしたので、全顎をセラミックで修復する計画を立てました。お体への負担を考え、できるだけ短時間で効率良く進めることを心がけながら、約半年をかけて治療を行いました。患者さんにとても喜んでいただけた時の感動は、今でも忘れられません。
設備面での特徴や、今後の展望についても教えてください。
診療科目を幅広く設けているのは、いろいろなことでお悩みの方に少しでもお役に立ちたいという思いからです。設備面では、歯科用CTとセファロという矯正用の撮影が一体となったエックス線撮影装置を導入しており、検査体制をしっかり整えています。口腔外バキュームも設置し、衛生管理にも配慮しています。また、月に1回矯正を専門とする歯科医師が来院しますので、矯正に関心のある方のご相談にも対応できます。今後についても大きな方針の変化はなく、特定の分野だけにこだわるつもりはありません。あくまで患者さんが望む治療に合わせて、柔軟にご提案を続けていきたいと考えています。患者さんのニーズが先にあって、それに応えていくのが自分のスタイルだと思っています。
最後に、読者へメッセージをお願いします。

治す側と治してもらう側という関係ではありますが、やはり人と人とが関わり合って医療は成り立っていると考えています。痛いから来て、治しておしまいという関係だけではなく、お互いの信頼を積み重ねていけたらうれしいですね。私としても丁寧に説明すること、患者さんの状況に合ったご提案をすることを常に心がけていきます。ですから、どうか構えすぎず、フラットな気持ちでお話しいただけたらと思います。受付のお花や院内の雰囲気も、少しでもリラックスしていただけるようにと考えて整えました。お口のことで何か気になることがあれば、まずは気軽にご相談ください。温かい気持ちで迎えられるクリニックでありたいと、日々そう思いながら診療にあたっています。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミックの詰め物/5万5000円~、セラミックのかぶせ物/6万6000円~、矯正/44万円~、インプラント治療/44万円~、ホワイトニング/オフィスホワイトニング:2万2000円~、ホームホワイトニング:2万2000円~ ※症例により異なりますので、詳しくはクリニックへお問い合わせください

