高橋 崇真 院長の独自取材記事
いちはしメディカルクリニック
(岐阜市/西岐阜駅)
最終更新日:2026/09/07
西岐阜駅から徒歩約5分の住宅街に、「いちはしメディカルクリニック」がある。木目を生かした温かな院内は、部屋ごとに壁紙や床のデザインを変えており、随所に患者へのこまやかな気遣いがにじむ。院長の高橋崇真先生は、国立がん研究センター中央病院や大垣市民病院で消化器外科・感染症診療に携わってきた日本消化器外科学会消化器外科専門医かつ日本感染症学会感染症専門医。胃カメラや大腸カメラなどの内視鏡機器や造影CT、大腸CTをはじめ病院レベルの検査設備を備え、受診したその日のうちに検査は完結する。一方でおなかと風邪のかかりつけとしても気軽に相談してもらえるクリニックをめざす。高橋院長は「自分の家族だったらどうするか、それが僕の原点」と真っすぐに語る。
(取材日2026年7月13日)
病院レベルの検査を、温かなかかりつけクリニックで
木目のぬくもりが感じられる院内ですね。まずはクリニックについてお聞かせください。

当院は2026年6月に開院した、消化器内科・感染症内科・内科・外科のクリニックです。おなかと風邪を入り口に、日常的な症状の奥にある原因を確かめ、必要な医療を誠実に行うことを理念に掲げています。院内は木目を基調にした温かみのある雰囲気にこだわり、待合室や診察室、検査室ごとに壁紙や床のデザインを変えました。少しでも患者さんの緊張がほぐれたらいいなという思いからです。検査設備を幅広くそろえてはいますが、基本はおなかと風邪のかかりつけ。ちょっとした体調の変化でも気軽にご相談いただけたらうれしいですね。西岐阜駅から徒歩圏内で、道路沿いに広い駐車場も備えています。
先生がこれまで歩んでこられた道のりについてお聞かせください。
名古屋大学を卒業後、消化器外科専門医と感染症専門医の資格を取得しました。国立がん研究センター中央病院で食道外科の診療に携わり、大垣市民病院では消化器外科・救急・感染症の診療に10年間従事しました。外科の現場では末期の段階で病気が見つかる患者さんも少なくありませんでした。もっと早く病気を見つけられたらという思いが、予防や早期発見を重視する今の診療の土台になっています。手術は一つの判断の誤りが命に直結する世界です。だからこそ、検査一つ、薬一つにしても「自分の家族だったらどうするか」という問いに常に立ち返るようにしています。この考え方はスタッフにも共有し、チーム全体で誠実な医療に向き合っています。
検査や診断の面では、どのような環境を整えたのですか?

病院に行かなくてもしっかりとした診断ができるようにと考え、検査設備をそろえました。当院でのCTは造影剤を使った造影CTにも対応しています。造影CTまで対応できるクリニックは限られていますが、造影剤を用いることでより鮮明に体の状態を確認でき、検査の精度を高める上で欠かせない設備です。このほか胃内視鏡検査や大腸内視鏡検査、大腸CT検査にも対応し、採血を含めほぼすべての検査結果を当日中にお伝えできる体制を整えています。クリニックなどで検査をすると、結果の説明は「また明日来てください」と言われることもあるかと思いますが、それは僕自身が嫌なんです。不安を感じている症状があるなら、その日のうちに原因を確かめて安心していただきたいと考えています。
必要な医療を見極め、チームで生活改善を支える
診療の際に大切にされていることを教えてください。

大切にしているのは、症状だけでなくその方の生活背景まで丁寧に把握することです。どんな食生活を送っているか、どんなお仕事をされているか。そうした情報をもとに、必要な検査を必要なタイミングで判断していきます。大腸内視鏡の挿入が困難な方や苦痛が強い方には大腸CT検査を提案したりと柔軟に対応していますが、あくまでも目的を明確にした上で検査を行う方針ですので、患者さんが望まない検査を勧めることはありません。診療の際には、「自分の家族だったら何を勧めるのか」に常に立ち返っています。おなかと風邪のかかりつけとして、皆さんに寄り添えるよう心がけていきたいですね。
生活習慣病や肥満症にはどのように取り組まれていますか?
生活習慣病や肥満症については、医師・看護師・管理栄養士によるチーム体制で取り組んでいます。管理栄養士は3人在籍し、2階に完全個室のカウンセリングルームを設けました。落ち着いてリラックスして話せる環境のほうが、食事のことや生活のことを相談しやすいだろうと考えたからです。管理栄養士がコンビニの商品を活用した食事メニューを考案して院内掲示でも紹介してくれているのですが、これがなかなかおいしいんですよ。一から自炊しなくても工夫次第で食事改善ができるという提案ですね。体組成計も導入していますので、体重だけでなく筋肉量なども詳しく把握できます。生活改善は無理なく続けられることが大切ですので、チームで患者さんを支えていきたいと思っています。
感染症対策として、施設面でこだわった点を教えてください。

僕は感染症専門医でもありますので、感染症内科を標榜するクリニックとしてこだわりました。まず動線を一般の患者さんと完全に分け、外から直接入れる隔離用の完全個室を設けています。入り口のドア横にはマスクのイラストを描いてみました。ちょっとしたことですが、少しでも緊張が和らいでくれたらいいなと思っています。待合室を含め院内各所には空気清浄機も設置し、目にふれにくい部分にも対策を施しています。なお隔離用の完全個室は、感染症の方がいらっしゃらない時間帯には栄養指導の個室としても使っていて、落ち着いた空間で相談していただけるようにしています。
気軽に頼れる「かかりつけ」であり続けるために
患者さんへの説明や対応で心がけていることを教えてください。

結果を説明する際は、病名を漢字で書いたり手描きの図を添えたりして、患者さんが帰宅後にも振り返れるようメモをお渡ししています。検査の結果、さらに専門の病院での詳しい検査や治療が必要となった場合にも、なぜ必要なのか、どのような手術をするのか、入院期間はどのくらいかといったことまで、これまでの経験を生かして具体的にお伝えできます。紹介先での治療まで見通した説明ができることは強みの一つですね。ホームページの文章もすべて自分の言葉で書きましたが、患者さんに伝えたいことを言葉にする姿勢は、これからも丁寧に続けていきたいと思っています。
今後、力を入れていきたいことがあれば教えてください。
今後はホームページの院長ブログを通じて、情報発信に力を入れていきたいと考えています。感染症の流行状況や検査の基本的な知識、原因がはっきりしないおなかの不調への対処法など、日々の暮らしに役立つ内容を届けていく予定です。管理栄養士が作成しているコンビニ商品を使った献立も、シリーズ化して紹介していきたいですね。こうした情報を発信することで、クリニックをより身近に感じていただけたらと思っています。また、ウェブ問診も導入していますので、来院前にご自身の症状や気になることを入力していただけます。事前に情報を共有できることで、診察もよりスムーズに進められます。少しでも受診のハードルが低くなるような取り組みを、これからも続けていきたいですね。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

当院では病院レベルの検査環境を整えていますが、すべての方に検査を勧めているわけではありません。症状に合わせて必要な検査を選び、無理な検査や治療は行わない。患者さんが自分の家族だったらどうするか考えるのが僕の原点です。家族に不要な検査はしませんよね。検査はたいていのことが院内でその日のうちにわかるようにしていますので、結果を気にしながら何日も過ごすことはないようにしています。余分なことはせず、今本当に必要な医療を見極めることに力を注いでいます。おなかの調子が気になる方も、風邪症状がつらい方も、生活習慣が気になり始めた方も、どなたでも気軽に相談できるクリニックでありたいと思っています。

