石川 裕人 理事長の独自取材記事
ハナテンミライ眼科
(大阪市鶴見区/放出駅)
最終更新日:2026/04/02
放出駅北口すぐ、駅前のクリニックビル3階にある「ハナテンミライ眼科」は、城東区の医療法人正秋会みらい眼科皮ふ科クリニックの分院として2026年3月に開院。地域のかかりつけとしての親しみやすさと、本院との高度な医療連携を兼ね備えた眼科だ。「純喫茶」をコンセプトにしたブラウン基調のクラシカルな院内には、レトロでぬくもりある空間が広がっている。院長を務めるのは樋口智子先生。インタビューに答えてくれた石川裕人理事長が信頼を置く存在であり、兵庫医科大学を卒業後、25年にわたり眼科医として経験を重ねてきたベテランドクターだ。石川理事長と樋口院長がめざすのは、患者の困り事に寄り添い、丁寧に対応する地域のかかりつけ医。今回は石川理事長に、同院の特色や本院との連携体制などについてじっくりと話を聞いた。
(取材日2026年2月27日)
地域の目の健康を守るかかりつけ医をめざして
まずは、クリニックの成り立ちについてお聞かせください。

当院は、医療法人正秋会眼科皮ふ科クリニックを本院とするグループの分院として、2026年3月に開院します。当法人としては、3つ目のクリニックです。放出駅から徒歩1分の駅前に位置しており、本院も近くにありますので、精密な検査や高度な治療が必要と判断した場合には速やかにご紹介が可能です。当院を窓口として、手術は本院で受けていただき、術後のフォローは通いやすい当院で担うといった連携体制も整えています。患者さんにとって通いやすく、それでいて先端の高度な医療も受けられる。当法人はその両立をめざしています。放出は新しいマンションも増え、活気のある便利な街ですので、幅広い世代の目の健康を支えていけたらと思っています。
こちらの院長である樋口先生はどんな方ですか?
樋口先生は、25年にわたり眼科医として経験を重ねてきたベテランドクターです。実は僕とは兵庫医科大学の同期。学生時代からの付き合いで、研修医の頃も同じ病院で研鑽を積みました。その後は別々の病院に勤務しましたが、折にふれて連絡を取り合う間柄で、今回の分院開設にあたってお声をかけさせていただいたのです。樋口先生は患者さんに親身に寄り添うやわらかな人柄をお持ちでいらして、お子さん好きで、当初は小児科医になることも考えていたそうですよ。樋口先生を中心に、放出の地に密着したかかりつけの眼科として、目の不調や心配事を気軽に相談できる場となり、患者さんお一人お一人に丁寧な診療を届けていきたいと考えています。
石川理事長もこちらで診療にあたられるそうですね。

ええ。まず僕の医師としての専門についてお話しさせていただくと、兵庫医科大学の眼科に20年勤務し診療・研究に取り組む中で、網膜硝子体手術、神経眼科、ぶどう膜炎、難治性白内障と幅広い分野に携わり、特に手術には力を入れていました。中でも、白内障や網膜硝子体疾患、緑内障は得意としている分野です。当院から患者さんの紹介を受けましたら、本院でこれらの疾患の日帰り手術に対応します。当院で診療にあたるのは月2~3回ほどとなりますが、僕がこちらで加齢黄斑変性などに対する硝子体注射も行います。
先端の検査機器で早期発見し、本院での日帰り手術へ
注力されている診療分野について教えてください。

特に力を入れているのは、白内障と緑内障の診療です。白内障は加齢に伴いどなたにも生じ得る疾患ですので、生活に支障が出る前の良いタイミングで手術につなげることが大切だと考えています。緑内障もとても多い疾患でありながら、初期には自覚症状がほとんどありません。当院ではOCTという網膜の断面を詳細に映し出す検査機器のほか、静的・動的の両方の視野検査に対応する機器などを導入しており、早い段階で緑内障による異変を捉える体制を整えています。少しでも不安を感じておられる方には積極的に検査をお勧めしたいですね。こうした専門的な内容に限らず身近な眼科疾患・症状にも幅広く対応しています。お子さんが学校の視力検査で引っかかったときなども、お気軽にお越しください。
日帰り手術を受ける場合の流れが知りたいです。
当院で手術が必要と判断した場合は、検査データをまとめた紹介状をお渡しし、手術体制のある連携先の本院で術前の精密検査を受けていただいた上で手術日を決める流れになります。対象は白内障、網膜硝子体疾患、緑内障、斜視、眼瞼下垂などになります。当院と本院との距離は車で8分ほどですが、ご希望があれば、タクシーでの送迎サービスも行います。また、術後は翌日から当院でもフォローが可能で、ご自宅から通いやすいほうを選んでいただけます。当院が窓口のような役割を果たし、高度な眼科医療へおつなぎできればと考えています。
患者さんと接する際に心がけていることを教えてください。

まず大切にしているのは、患者さんのお話をしっかり聞くことです。患者さんの身になって、困っておられることを理解した上で対処したいですね。高齢の患者さんを診る際は、特に訴えを丁寧に拾い上げるよう心がけています。見えることは日々の暮らしの質に直結しますので、手術だけでなく一人ひとりに合った方法を一緒に考えていきたいと思っています。また大人の方だけでなく、お子さんにもリラックスして受診してもらえるような配慮を大切にしています。僕自身には娘がいますし、樋口先生にも子育て経験がおありです。子連れでの通院の大変さなど、親御さんの気持ちに同じ目線で寄り添いながら診療にあたりますので、親子連れの皆さんも遠慮なくご来院ください。
優しい女性医師とスタッフが迎える、くつろぎの眼科
院内の雰囲気やスタッフさんについてお聞かせください。

院内は「純喫茶」をコンセプトにデザインした、ブラウンとベージュが基調のクラシカルな空間になっています。待合室にはテーブルや椅子、ソファーを置いてゆったりくつろいでいただけるようになっており、エントランスにはカップがディスプレーしてあります。温かみのある雰囲気の中で、リラックスして受診していただけたらと細部までこだわりました。当院には月2~3回来る僕、院長の樋口先生のほかに医師が3人在籍しており、僕以外は全員女性です。皆さん「やわらかく優しい雰囲気で患者さんをお迎えしたいね」と開院前から意気込んでくれていました。スタッフも、本院に勤務してきたベテランを含め優しい方ばかりですから、安心してご来院いただきたいと思います。
お忙しい日々をお過ごしかと思いますが、オフはどう過ごすのが理想ですか?
落ち着ける時間が持てた時には、家族とリフレッシュしたいと思っています。そもそも大学で仕事一辺倒の生活を送っていた僕が開業医になったきっかけは、娘が生まれ、家族の時間を大切にしたいという思いが強くなったからでした。当院と本院の院名にある「みらい」は娘の名前にちなんだものなんですよ。樋口先生は高校まで美術部員だったそうで、ご家族と美術館を巡るのが楽しみの一つと聞いています。ある画家が晩年に白内障を患い作風が変わったという逸話から、「見える」ことが人の暮らしや表現にどれほど影響するか、と話されていたのが印象的でした。
最後に、地域の皆さんへメッセージをお願いします。

目のことで少しでも気になることがあれば、お気軽にご相談ください。かすみやゴロつき、お子さんの視力が心配といった身近なことから、緑内障のように自覚症状が出にくい疾患の検査まで、幅広く受けしています。地域のかかりつけとして、やわらかく受診しやすい雰囲気を大切にしながら、精密な検査や手術が必要と判断した場合には、本院と連携してより高度な医療につなげる。その安心感をお届けしたいと思っています。また、当院でもより高度な医療に対応できる体制を着実に整えていきたいと考えており、将来的には院内でも手術を行えるよう、すでに手術室を用意してあります。見えることは毎日の暮らしを豊かにしてくれます。皆さんの目の健康を、ここで一緒に守っていけたら幸いです。

