安崎 弘晃 院長の独自取材記事
金沢能見台内科総合クリニック
(横浜市金沢区/能見台駅)
最終更新日:2026/02/10
地域のニーズに応えるために進化を続ける「金沢能見台内科総合クリニック」。長年地域に親しまれてきた「小谷医院」が、2024年4月の移転を機に、新たなスタートを切った。能見台駅近くの商業施設内で、ゆとりある空間を確保し、通いやすさとCTや超音波、消化器内視鏡などの導入による充実した検査体制を実現した。安崎弘晃院長がめざすのは「病院と診療所の中間的な立ち位置にあるクリニック」だ。曜日ごとに専門分野の異なる複数の医師が外来を担当し、幅広い医療ニーズに対し専門性の高い診療を行えるよう体制を整えた。「移転により規模は拡大しましたが、受診のハードルは変わらず低くなるよう努めています」と笑顔で語る安崎院長。クリニックの現状と移転にかけた想い、今後の展望などを聞いた。
(取材日2026年1月19日)
専門性を持つ多様な医師が、内科全般を総合的に診療
最近、クリニックを移転されたとお聞きしました。

2024年4月に現在の場所に移転しました。前身の診療所を引き継いだ当初から、建物の老朽化やスペースの問題を感じていました。患者さんがだんだん増えてきて、診察室や検査環境にも限界が見え始めていたため、いずれは移転や建て替えをしたいと考えていたんです。そうした中で条件に合う場所が見つかったことから、移転に踏み切りました。大きな空間を確保できたことで、検査室や待合室に余裕が生まれ、診療の幅を広げられたのは大きな変化です。通いやすさという点でも、駐車場の確保など、患者さんの負担を軽減できたと感じています。以前の拠点近くにお住まいの患者さんにとっては少し遠くなってしまったかもしれませんが、それでも多くの方に通い続けていただいているのはうれしいことです。また、通いやすさが向上したため、新たな患者さんも多くお迎えしています。
移転と同時にクリニック名も変更されたのですね。
診療内容や体制をより正確に表す名称にしたいと考えました。私自身、総合内科の医師という立場で何でも診るつもりで診療していますが、それに加えて、当院では専門分野の異なる複数の医師が曜日ごとに診療を担当しています。そこで「総合内科」ではなく、「内科総合クリニック」という名前を選びました。地域の皆さんのどんな医療ニーズにも、必要な専門性とともに応えたいという姿勢を院名に込めました。私の専門は消化器内科で、日本消化器病学会消化器病専門医、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医です。加えて、日本腎臓学会腎臓専門医、日本糖尿病学会糖尿病専門医、日本循環器学会循環器専門医、日本神経学会神経内科専門医と、さまざまな専門性を持つ非常勤の先生方が、曜日ごとに診療を担当しています。「内科のことならまずここに、かつ専門性が必要となれば曜日を選んで受診すればいい」と思っていただける存在になれたら、と考えています。
現在の診療体制について教えてください。

平日の診療は二診制を基本としています。院長である私自身が内科全般を総合的に、順番制で診療しており、ウェブからの当日予約も可能です。呼吸器内科、糖尿病内科、脳神経内科、高血圧内科、循環器内科などの専門の外来については時間予約も受けつけており、1ヵ月先まで予約できます。発熱・風邪症状がある方の診療も基本的にお断りすることなく受けており、別枠での対応となります。患者さんにとっては、内科なら何でも相談できることに加えて、必要な時に各分野を専門とする医師の意見が聞けることが大きな安心につながるはずだと思っています。大規模病院に行かなくても問題のないケースは当院で完結させ、より高度な医療が必要な場合は適切な医療機関へ紹介するといった橋渡し役を担うことが、当院の役割だと考えています。
検査体制を拡充し、病院と診療所の中間的存在をめざす
移転に伴い、検査体制も強化したそうですね。

大きな変化の一つが、CTの導入です。肺がん検診で異常を指摘された場合の胸部CTや、腹痛や頭痛といった症状に応じた検査など、より客観的な情報がその場で得られるようになりました。もともと超音波検査には対応していましたが、CTが加わったことで、以前は病院に行かなければできなかった検査も、当院で対応できるケースが増えています。「大丈夫ですよ」と言葉で伝えるだけでなく、検査結果という客観的な形で示されることで、患者さん方はより納得し、安心されると考え、体制を拡充したんです。また、内視鏡検査は上部に加えて大腸を調べる下部内視鏡検査も行えるよう、体制を整えました。胃と大腸の内視鏡検査を同日に受けられる他、土曜日の検査や女性医師による検査も選べます。
どのようなクリニックをめざしていますか?
病院と診療所の中間的な立ち位置にあるクリニックです。病院に行くこと自体が、患者さんにとっては大きな負担になることがあります。移動や待ち時間、心理的なハードルも含めて、決して小さなものではないでしょう。それなのに、症状ごとに別の病院にかかったり、検査の度に遠方の総合病院へ足を運んだりしている患者さんが、以前は多くいらっしゃいました。もちろん、病院での専門的な治療が必要なケースはありますが、そうでない場合まで毎回病院に行く必要はないと思っています。検査や診断を当院である程度完結させ、当院では難しいと判断した際に病院につなぐ。そのように中間的な役割を果たすことで、患者さんの負担を減らし、安心につなげられるのではと考えています。
急な発熱や体調不良でも診ていただけるのですね。

発熱や風邪症状のある方も、原則としてお断りせず診察しています。体調が悪い時ほど、「ここに行けば診てもらえる」という安心感は大切だと思っています。待ち時間や動線の調整など、課題はありますが、地域の医療機関として、できる限り受け入れる姿勢を大切にしています。移転に伴い、感染症が疑われる方のための隔離待合室と、専用の診察室を2室設けました。特に近隣で受診先を見つけるのが難しくなる日曜日など、非常に多くの発熱患者さんが来院されます。パーティションを活用して院内空間を仕切るなど、工夫しながら対応しています。
気持ちに寄り添い、患者が納得した上で医療を提供する
ところで、先生はなぜ医師を志したのですか?

あまりはっきりした理由はないんですが……会社員だった父に「将来資格を取得してできる仕事をしたほうがいい」と言われて育ち、それがずっと頭の中にあって、医学部に入りました。消化器内科を専門に選んだのは、内科の中でも検査が多く、体を動かす診療科だったからです。検査結果の数字と、にらめっこしながら考えるより、体を動かすほうが私には合っていました。その後は大学病院や基幹病院で研鑽を積み、大学院での研究や診療所での勤務を経て、当院を引き継ぎました。今は医師になって本当に良かったと思っています。患者さんと真摯に向き合えば「ありがとう」と感謝してもらえる。それがすごくうれしいですし、医師のやりがいというのは、そこに尽きるのではないでしょうか。
診療に際し、心がけていることはありますか?
一番大切にしているのは、患者さんの気持ちに寄り添うことです。症状だけでなく、不安や疑問をきちんと受け止め、きちんと説明することを心がけています。そのために「何となく不安」「どこに相談していいかわからない」といった状態でも、気軽に話してもらえる雰囲気づくりも重要です。検査や治療を押しつけるのではなく、患者さんが納得した上で、次の一歩を選べるようにすること。それが結果的に、信頼関係につながると考えています。患者さんが納得した上で医療を提供し、患者さん方が安心してご自身の体を任せられる「かかりつけ医」になれればうれしいですね。
今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

さまざまな専門性を持つ先生方に加わっていただき、内科のことならすべてを受け入れられる体制にしていきたいです。さらに診療体制を充実させ、待ち時間の少ないクリニックにできればと考えています。クリニックは移転してサイズアップしましたが、受診のハードルは低いままでいたいです。内科のことなら何でもまず診る、その姿勢はこれからも変わりません。クリニックは病気になってから来る場所ですので「どんどん来てください」とは言いづらいのですが、どんな些細なことでも、遠慮なく気軽に相談してもらえたらうれしいですね。

