櫻井 健人 院長の独自取材記事
桜井歯科医院
(横浜市金沢区/金沢文庫駅)
最終更新日:2026/04/20
金沢文庫駅から徒歩15分、京急バスで5分の西柴団地にある「桜井歯科医院」。桜の頃には花見客も訪れる緑豊かな団地の中で、親子2代にわたり温かな診療を続けてきたクリニックだ。アットホームな院内で迎えてくれる櫻井健人院長は基幹病院の歯科口腔外科出身である。患部を除去する難手術の経験を重ねるほど、天然歯を残す重要性を痛感。一般歯科ではマイクロスコープの研鑽も積んできた。現在もマイクロスコープを根管治療だけではなく補綴治療や保存治療にも活用し、再治療のない緻密な治療をめざす。「すべての患者さんがメンテナンスだけで通える状態にできたら」と、子どもから高齢者まで予防歯科にも注力している。人柄がにじむ誠実な語り口の櫻井院長に、診療にかける思いなどを詳しく聞いた。
(取材日2026年3月30日)
基幹病院の歯科口腔外科を経て、父の歯科医院を継承
まず、歯科医師になったきっかけやご経歴をお聞かせください。

私が3歳の頃、この場所で父が開業しました。実家もすぐそばにあり、近隣の方々のために一生懸命働く父の姿は、幼い頃から身近でした。叔父やいとこも同業者という歯科医師家系だったこともあり、自然と同じ道をめざすようになりました。神奈川歯科大学卒業後、長野赤十字病院口腔外科に入局したのは「いつか父を手伝うようになった時、一番役立つのは口腔外科だろう」と考えたからです。難しい親知らずの抜歯、口腔内のケガの処置、他の診療科からの依頼による長期入院患者の口腔管理など、多岐にわたる経験を積みました。外科として病変部分を取り除くことを中心としながらも、逆に歯を残すことのほうがいかに大変か、予防歯科の大切さを痛感する日々でもありました。
その後、マイクロスコープや予防歯科の研鑽も積まれたと伺いました。
長野赤十字病院の次に、予防歯科などの一般歯科診療を経験するために長野市内の歯科医院に勤務しました。歯周病を軸とした予防中心の歯科医院では、優秀な歯科衛生士たちが生き生きと活躍していて「いつか自分もこんなクリニックを営みたい」というモデルに出会えたように思っています。神奈川県に戻ってからはマイクロスコープを用いた治療を強みとする歯科医院で働き「歯を残すためには、マイクロスコープによる緻密な治療は欠かせない」と実感しました。2013年に2代目院長に就任して全面リニューアルした際にも、まずマイクロスコープを導入し、現在は2台が稼働しています。
精密な治療をアットホームな雰囲気の中で受けられるのですね。

年月はたっていますが、昨年、内装を一新するなど、常に患者さんが気持ち良く過ごせる環境を整えてきました。スタッフ一同、きめ細かな対応を大切にし、リラックスして通院いただけるアットホームな雰囲気を心がけています。ユニットは3台あり治療と同時に歯科衛生士によるメンテナンスが行われていることもありますが、すべてに目が届きやすいのは強みだと思います。患者さんとの何げない会話も聞こえてきますが、より良い治療のためにライフスタイルを知る手がかりになることもありますね。患者さんのご希望には常に注意深く耳を傾け、自分の歯を本当に大切にしたい、コストや時間がかかってもどうしても守りたいと考えている方にも、これまで培ってきた技術を駆使して全力で対応しています。
マイクロスコープで観察と同時に手を動かす緻密な技術
こちらではどのような治療を行っていますか。

地域に密着して幅広い治療を行っています。週に1回、大学時代の同級生が非常勤で手伝ってくれていますが、彼は補綴学で博士号も取得していて、かぶせ物・詰め物、入れ歯などを得意にしています。30年来の友人でもありますが、専門性の高い技術を持っているのはもちろん、いつも患者さんと真剣に向き合っている、安心して任せられる歯科医師です。また、矯正治療やインプラント治療についても、それぞれを専門とする先生に来ていただいています。より専門的な対応が必要な症例については、大学病院などに紹介していますが、基本的に一通りのことは院内でできるような体制を整えています。そして、マイクロスコープを用いた緻密な治療を重視している点も当院の大きな特色といえるでしょう。
マイクロスコープはどのように役立てていますか。
マイクロスコープは最大20倍まで拡大できて、拡大鏡だけでは望めない緻密な治療が可能です。ただ、それは単に観察しているだけではなく「目で見ながら手を動かす」という技術があってこそ実現できます。私が修行をしたのもマイクロスコープで「見る」だけではなく、同時に「手を動かす」ことを重視している数少ないクリニックでした。一般的には根管治療で使われることが多いマイクロスコープですが、当院では補綴治療や保存治療でも使っています。根管治療では一方向からのぞきますが、特に補綴治療はさまざまな角度から見る必要があり、特殊な技術が問われるともいえるでしょう。患部をピンポイントで把握して削る量を最小限にとどめられるのはもちろん、肉眼や拡大鏡では確認できない早期の虫歯も治療できるのは大きなメリットです。
診療で大切にしているのは何ですか。

マイクロスコープを使った緻密な治療を大切にしているのも、できるだけ再治療をなくしたいからです。歯は治療を繰り返すほど弱っていくので、一度で済めば結果的に歯を残すことにつながるんですね。ただ、どんなに良い治療でも、患者さんが不安なまま受けることがあってはいけません。マイクロスコープは口腔内も撮影できるので、術前と術後でどのような変化があったのか、画像を用いながらわかりやすく説明するように心がけています。そうすることで、ご自身の歯への関心を高め、予防歯科につなげたいという思いもあります。予防歯科は通い続けることが大事で、患者さんのモチベーションをいかにして保てるかが鍵です。理想としてはどの患者さんも治療は不要で、メンテナンスだけで通院するような状態にしたいと考えています。
生涯にわたる予防歯科で口腔内から健康を守る
今後の展望についてお聞かせください。

西柴団地も高齢化が進み、80代、90代の患者さんも増えてきました。ただ、皆さんとてもお元気で、世間一般の高齢者のイメージとは少しかけ離れているかもしれません。日々の診療の中でも「歯を残せている人は健康な人が多い」と実感しています。父の代から近隣の方々の健康を口腔内から守り続けてきましたが、さらに多くの方々のお役に立てればと思っています。そのためには、できれば幼児期から予防歯科に通い、虫歯ゼロをめざすのが理想的です。もし、虫歯ができたとしても極めて初期に介入し、いかに歯への負担を軽減できるかが勝負です。部活動に忙しくなる中高生になっても、大学生、社会人になっても「定期的にメンテナンスを受ける」という土台を、ご家族とも協力しながら子どもたち一人ひとりに作っていけたらと思っています。
お忙しい毎日ですが休日はどうお過ごしですか。
家族ぐるみで横浜のプロ野球チームを応援しています。もともとは東京のチームのファンでしたが、子どもが生まれて地元の球団を応援するのもいいかなと思ったんです。今ではすっかり夢中で、侍JAPANにも選ばれた長野県出身のある選手の後援会にも入っているんですよ。私自身、長野赤十字病院にお世話になりましたし、家内も長野出身と何かとご縁もありますからね。まだ小さな娘がチアリーディングを習っているのですが、試合の合間に出演することがあるのも楽しみです。とてもいい気分転換になっていますね。
最後に読者へのメッセージをお願いします。

1本の歯だけではなく口腔内全体を健康にしたいとお悩みならば、ぜひご相談ください。予防歯科が大事ということはわかっていても、始めるタイミングを逃していたり、どこに行ったらいいのか迷っていたりする人もいるでしょう。そんな時、予防歯科もしている当院のことを思い出していただければ幸いです。できれば小さな頃から予防歯科を習慣にして虫歯を作らず成長してほしいので、お子さんと親御さんがストレスなく通えるかどうかも大事にしています。自分の歯を残したい、大切にしたいと真剣にお考えの方は大歓迎ですし、スタッフ一同で力を合わせできる限りのサポートをさせていただければと思っています。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/38万5000円~、歯列矯正/小児11万円~・成人77万円~、セラミック治療/8万2500円~

