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関口 武三郎 院長の独自取材記事

関口歯科医院

(横浜市金沢区/金沢八景駅)

最終更新日:2019/08/28

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金沢八景駅を最寄り駅とする「関口歯科医院」。院長の関口武三郎先生が東京から横須賀へ通勤していた勤務医時代、車窓から見える金沢八景の風景に憧れて1975年、この地で開業した。以来43年以上にわたり、地域住民の口腔内の健康を見守り続けている。関口院長は会員組織「はははの会」をつくり、スタッフと協力して毎月「はははの新聞」を発行したりイベントを行ったりするなど、診療室にとどまらないふれあいを大切にしている。実は開業当初、スタッフ管理に悩んだ経験があり、「若い世代には、コミュニケーションの大切さを学んでほしい」と言う。娘の関口似奈先生とともに、「温もりの医療」をミッションとして治療にあたっている関口院長。地域医療にかける思いや今後の展望など、幅広く語ってもらった。
(取材日2018年4月20日)

スタッフ全員がプロ意識を持ち「温もりの診療」を実践

金沢八景という土地に開業した理由を教えていただけますか?

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大学を卒業後は神奈川歯科大学病院に勤務しており、品川から横須賀まで京浜急行で通勤していました。当時は、金沢八景を過ぎた辺りから窓越しに海やヨットが見え、「いつかこんな海の近くで開業したいな」と憧れていました。その後北海道で勤務したこともありましたが、やはり海に近い横浜で開業したいという思いが強くなり、金沢八景の駅前ビルに開業しました。今でこそ住宅が増え、車窓から海は見えなくなりましたが、金沢八景は山も海も近く、鎌倉や葉山や逗子も近い、風光明媚な土地柄です。八景島に複合型遊園施設ができて、新たな魅力のある街としても発展してきました。駅前も再開発され、それに伴い2010年に現在の場所にクリニックを新築しました。

新築の際に、こだわった設備はありますか?

以前の診療室は2階で階段を上る必要があり、高齢の方やお子さんには少し不便でした。ですから車いすやベビーカーのまま入れるよう入り口にスロープをつけ、院内もバリアフリーにしました。待合室までは土足で入れますが、診療室ではスリッパに履き替えてもらうようにして、衛生面にも配慮しています。また天井を高くして、明るく開放的な雰囲気にし、診療室はパーティションで仕切りました。患者さんのプライバシーを守りつつ、スタッフが効率的に動けるようにしたのです。

力を入れている治療は何でしょう。

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もともとの専門は口腔外科で得意分野は総義歯ですが、開業してからは矯正以外の幅広い歯科診療を手がけています。当院は「温もりの治療」をコンセプトに、目の前の患者さんが、自分だったら、わが子だったら、親だったらどうするかということを念頭に置いています。歯科医師だけでなく、受付、歯科衛生士、歯科技工士、歯科助手、すべてのスタッフがプロ意識を持ち、それぞれのぬくもりを患者さんに伝えていくことが当院のミッションです。患者さんのお話をよく聞くことはもちろんですが、言いたいことがあるけれど言えないという方もいるので、なんでも言える存在であろうと、全員が心がけています。ですからお口の中の気になることがあれば、まず当院に来ていただきたいのです。この金沢地区は個々のクリニックや、病院とも非常に良好な医療連携がとれているので、専門的な治療が必要な場合は、それぞれ専門の医師、歯科医師にご紹介します。

自らの失敗から心理学を学びコミュニケーションを重視

先生は開業後、大学で心理学を学ばれたそうですね。それはなぜですか?

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私は過去に大失敗をしているんです。実は開業した年の暮れに、突然スタッフ全員が辞めると言い出しましてね。大きな病院勤務の経験しかなかったので、私は患者さんを一生懸命治療していればスタッフはついて来てくれると思っていました。しかし私が治療に集中し過ぎて会話がない、毎日が面白くないという不満がたまっていたようなのですが、まったく気づかなかった。そこで慶應大学へ入り直して人間関係学を学んだのです。スタッフにとって働いて楽しい職場とは、家族のように親しくすることではなく、きちんと有休や産休、育児休暇などが整った、安心して働ける環境です。その中で、チームワークを育むことが大切なんですね。それがわかり実践したことで、長く働いてくれるようになりました。

後進の指導にも力を入れていると伺っております。

当院は日本大学歯学部付属歯科病院の協力型臨床研修施設になっているので、毎年1人、研修医を受け入れています。今の学生や研修医は、新しい技術を学びたいとか最先端の医療をしたいなどと言いますが、私が彼らに学んでほしいのは、開業医としてのコミュニケーションです。医院を維持していくためのスタッフとのコミュニケーションや、患者さんとコミュニケーションをしながら治療に専念するにはどうすればいいか、そういったことを学校では教えません。ですから当院の1年間の研修で、それを学んで巣立ってほしいのです。先ほどお話しした私のような大失敗を、彼らにはしてほしくないですからね。それは一緒に診療している娘にも伝えています。

娘さんも歯科医師になられたのですね。

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小さなお子さんは、やはり女性の先生のほうが怖くないというか、安心するので助かっています。娘も小さな子どもを持つ母親なので、子育て中のお母さんの悩みもわかりますし、子どもの扱いは私より断然上手です(笑)。また、男性には言いにくいお口の悩みもありますからね。彼女は以前、往診をする歯科医院に勤務していた経験もあるので、いずれは往診にも対応したいと考えています。開業時からの患者さんがご高齢などで通院が難しいから来てほしいと言われれば、往診もするつもりです。今後はそういう患者さんも増えるでしょうから、将来的には地域のクリニックと連携して取り組んでいければいいと、娘と話すこともあるんですよ。

歯科嫌いにしないために、幼い頃から予防目的の通院を

独自に「はははの新聞」を、毎月発行しているそうですね。

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1978年から発行しています。海に近い土地に憧れて金沢八景に開業したものの、私には縁もゆかりもない場所です。ですから今日来院された患者さんを大切にし、必ずまた来てくださるようにしたいと考え、子どもの患者さんを中心に「はははの会」という会員制の組織をつくりました。毎月「はははの新聞」を発行したり、年に1回バーベキューや地引き網などのイベントを行ったりしています。スタート時は子どもだった会員の皆さんは成人しましたが、今でも家族ぐるみのお付き合いが続いています。「はははの新聞」は、スタッフと役割分担してみんなで作っています。一度も休むことなく続いているのが自慢で、2011年には400号記念誌を作りました。500号は2020年。当院の開業45年と同じ年ですから、それまでは続けるつもりです。

お忙しい毎日だと思いますが、ご自身の健康管理などはどのようにされていますか。

できるだけ歩くようにしています。通勤は金沢八景から金沢文庫までの1駅ですが、徒歩で通っています。以前は趣味でマラソンをしていて、県内の医師・歯科医師でつくるランニング同好会の会長としてフルマラソンや駅伝などの公式レースに出たり、そのために毎日走ったりしていたのですが、病気をして走れなくなってしまったんです。ですから今は会員が出るレースの観戦や応援をして、その後の飲み会に参加していますよ(笑)。いろんな診療科の医師や歯科医師、多職種の人と知り合え、話ができる機会ですし、現役を退いたとはいえ、同じ趣味を持つ者が集まる場ですから楽しいですし、それは続けたいと思います。

では最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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歯科の病気は、ほとんどが予防できます。ですから歯科医院は治療に行く所ではなく、予防のため、さらには、より健康になるために行く所と考えてください。当院では年に2回お送りする定期検診のおはがきを、患者さん自身に自分宛に書いてもらっています。忙しくて足が向かない方でも「健康のために自ら行くと決めたんだ」と思い出せるので、再来院してくださる方が多いです。また親御さんには「歯の健康に対する興味を持たせて子どもを育むこと」をお願いしたいです。当院では大人も含め、治療前と治療後の口腔内写真をモニターで見せるようにしていますが、特にお子さんは「あんなに悪かったのに、これだけ良くなったんだ。これからは歯を大事にしよう」と思ってくれます。そうすると歯科医院を行きたくない場所と思わなくなってくるんです。予防は痛くないので、歯科嫌いにもなりません。ぜひ、気軽に来院していただきたいですね。

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