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加藤 増信 理事長、串田 守 院長の独自取材記事

加藤歯科医院

(横浜市金沢区/金沢文庫駅)

最終更新日:2020/04/01

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横浜市金沢区で80年の歴史がある「加藤歯科医院」を訪ねた。同院は、歯科医院としては少ないという医療法人財団として、地域医療に貢献してきた。院内は3フロアあり、1階は完全バリアフリーで車いす用の診療室を備え、常駐の保育士がいるチャイルドルームがあるなど、患者が利用しやすい環境づくりに力を注いでいる。連日、多くの患者が訪れているという同院。理事長の加藤増信先生は「誰もが安心して治療が受けられるようにしたい」と語ってくれた。今回は、加藤理事長と院長の串田守先生の2人に、同院の特徴や、診療において大事にしていることなどを聞いた。
(取材日2017年10月13日)

開業して80年、地域医療に貢献

長い歴史を持つ歯科医院とお聞きしました。

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【加藤理事長】開業したのが1937年ですので、80年になります。曽祖父の代から通ってくださっている患者さんもいらっしゃいますよ。現在は、本院である当院に加えて、近隣にユニオンセンター歯科室と金沢小学校歯科医院の2つの分院があります。本院と分院では休診日をずらしていたり、金沢小学校前歯科医院は完全個室制という特徴がありますので、患者さんの都合に合わせて利用がしやすいかと思います。また、私の父の代で設立した直営の歯科技工所もあります。難しい症例でも、歯科技工士と直に話し合って製作できる環境を整えています。院内にも常駐の歯科技工士が2人いますので、入れ歯が壊れてしまったというときには即日修理ができますし、結婚式に間に合わせたいといった急ぎの場合も、対応が可能です。

患者さんもたくさん来院していらしているようですね。

【加藤理事長】子どもから高齢の患者さんまで、多いときは1日200人の患者さんが来院しています。1階は完全バリアフリーになっていまして、入り口の段差もすべてなくしましたので、車いすでそのまま診療室に入っていただけるのが特徴です。車いすに乗って、お一人でいらっしゃる患者さんもいます。近くに介護施設がありますので、そこから来院する方も多いですね。また、同じく1階にはキッズルームもあります。ここには保育士が常駐し、生後3ヵ月のお子さんから小学生くらいまで、無料でお預かりしています。私自身、十数年前に子どもが生まれたときに、子どもがいて病院に通うのは大変だと実感しましたので、同じようにお困りの方をサポートしたいと考えて、このような環境をつくりました。もちろん、お子さんを診療室に一緒に連れてきたいという場合には、それも可能ですよ。

訪問診療も行っているのですか?

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【加藤理事長】はい。現在は、訪問診療を専門とするドクターが在籍し、往診車も2台体制で対応しています。訪問先での治療となると、だいぶ勝手が違いますので、専門のチームや設備を整えることは大事です。ただ、以前、施設や学校に出向いて診療をしたときに感じたことですが、治療を行う環境として、衛生面などが十分とは言えない場所もあるのです。スタッフからもさまざまな現状を聞き、治療を安全に行える介護施設のような場所を自分の手でつくりたいな、と考えることもありますね。

誰もが安心して治療を受けられる環境を

特に力を入れていることは何ですか?

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【加藤理事長】障害のある人への対応というのは、大事なことだと考えています。病気や障害のあるお子さん、また、高血圧、糖尿病などの持病がある方にも対応できるように、私自身もさまざまな講習会に参加したり、情報収集に努めています。また、医療安全管理対策を実施している医療機関として、衛生環境や感染予防についても徹底して取り組んでいます。医科との連携も積極的に行っていますので、緊急時には横浜南共済病院を始め、近隣の病院に搬送する体制が整っています。どのような状況にある患者さんにも安心して治療を受けていただけるような環境づくりに努めていきたいですね。

串田院長はいかがですか?

【串田院長】大学に勤務していたときは、口腔衛生の分野、主に虫歯予防をテーマに研究をしていました。現在は、虫歯の予防を念頭におきつつ、ミニマルインターベンションに取り組んでいます。これは、治療の際にできるだけ歯を削らずに、天然の歯を残す治療のことをいいます。また、地域柄、以前は高齢の患者さんが多かったのですが、1階にチャイルドルームができてからは、小さいお子さんやお母さんも増えてきまして、現在は幅広い患者さんが来院してくださっています。そうした中で、患者さんによって求めていることが違うということを、日々の診療の中で感じています。若い世代であれば、より美しい歯にしたいというご要望があったり、高齢者であれば、よく噛めるようになって物をおいしく食べたいとか、機能に重点を置いた治療が求められます。さまざまなご要望にお応えしていき、すべての方に満足していただきたいと思っています。

歯科衛生士も多く在籍しているようですが、メンテナンスの患者さんも多いのですか?

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【加藤理事長】本院は、計13人の歯科衛生士がいまして、メンテナンスで通っている患者さんは多いですよ。若い人ですと、3ヵ月に1回くらいのペースで通う方が多いですが、高齢の方ですと、歯周病や感染症など口の中に菌が繁殖しやすくなりますので、月1回のペースで通う人が多いです。やはり菌を除去するにはセルフメンテナンスだけでなく、専用の機器を使うほうが効果的なのです。特に、患者さんの中にはすでに感染症や主訴がある方もいらっしゃいます。でも、すぐに治療はしたくないという場合もあるんですよね。それを、「治療しなければ悪くなっても仕方がない」と突き放すのではなく、メンテナンスをすることで、悪化させない方向にもっていくことをめざしています。メンテナンスといっても、ただ歯をきれいにするだけではなくて、そういった目的もあるのです。

ここでなければできない医療を提供していきたい

診療において大事にしていることは?

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【串田院長】自分が患者さんの立場だったらどうだろう、と常に立ち返るようにしています。自分がされて嫌なことは、人に対してもしたくないですよね。同じように、自分の親だったら、自分の子どもだったら、と置き換えて、相手を尊重した対応を心がけています。コミュニケーションをとることによって、患者さんの生活習慣や生活背景などが見えてくると、より患者さんに合う治療を提案できるのではないかと考えています。もちろん、こちらの提案を押しつけるのではなく、いくつかのプランを提示して、患者さまが納得できる方法を選んでいただくようにしています。そのためにも私自身、できるだけ多くの治療法を学ぶことが必要だと考えています。

理事長、院長として、スタッフの方にいつも伝えていることはありますか?

【加藤理事長】患者さんが快適に過ごせるようにということですね。院内が寒いとか暑いとか、そういった細かい部分にまで気を配ることが大事だと思っています。ホテル並みのおもてなしやマナーを、とでもいいましょうか。当院ではスタッフの自主性を大事にしていますので、言葉で伝えることはあえてしませんが、私自身が実践していくことで、伝わっているんじゃないかなと思っています。
【串田院長】できるだけ患者さんに親身になるということです。患者さんを第一に考えることが、当院で最も大事にしていることです。スタッフもみんな徹底して実践してくれています。

最後に、読者にメッセージをお願いします。

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【加藤理事長】医療にはリスクがつきものですが、リスクをとる歯科医師の存在が必要だと私は思っています。歯科医師がリスクを避けるために、患者さんがいろいろな病院をたらい回しになってしまう状況は、一番避けたいことです。だからこそ私は、他の病院ではやらないようなことも、自分ができることはやっていくつもりですし、何かあったら責任をとる覚悟でこの仕事をしていきたいですね。当院でなければできないことがあると思っています。まずはご相談いただければと思います。
【串田院長】私は患者さんが笑顔でお帰りになられるときに、やりがいを感じます。小さなお子さんからお手紙をいただくこともあるんですよ。初めは治療を受けるのが怖くて泣いていた子も、寄り添っていくうちにだんだん大丈夫になって、やがて治療を受けられるようになっていく、そういう姿を見られることをうれしく感じています。

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