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中村 光 院長の独自取材記事

つばめメンタルクリニック千歳船橋

(世田谷区/千歳船橋駅)

最終更新日:2026/04/09

中村光院長 つばめメンタルクリニック千歳船橋 main

小田急線の千歳船橋駅南口から徒歩1分、医療モールビルの4階に「つばめメンタルクリニック千歳船橋」はある。ウッド調に爽やかな水色をあしらった院内は、待合室も診察室も広くゆとりがあり、訪れる人が安心して過ごせそうな空間だ。院長の中村光先生は東京大学卒業後、小児科の医師としてキャリアをスタートさせ、その後精神科へ転じた経歴の持ち主。「その人のことを好きになること、興味を持つことを大切にしています」と明るく語る姿が印象的だ。クリニック名は、とある童話に登場するツバメの献身的な生き方への憧れから名づけたという。自身も母親として、子育て中の女性の悩みに寄り添うことにも力を入れたいと話す中村院長に、開業の経緯や診療への思いを聞いた。

(取材日2026年3月5日)

「つばめ」の名に思いを込めて開業

開業にあたって、どのようなクリニックをつくりたいと考えましたか?

中村光院長 つばめメンタルクリニック千歳船橋1

当院のコンセプトは「癒やしと再生の場」です。メンタルクリニックを受診するということは、人生におけるピンチが訪れているということ。そのピンチをどう乗り越えるか、一緒に考えられる場にしたいと思いました。不調なのは悪いことではなく、それをきっかけに人生が深まっていく、そんな歩みを一緒に歩く場所でありたいんです。当院を開いたのは、ある朝ふと、自分の人生を見つめ直す瞬間があり、やりたいと思っていたことに使える時間は有限なのだと痛感したからでした。自分が大切にしたいことを大切にできる場をつくろうと決意し、開業に踏みきりました。クリニック名はとある童話に登場するツバメの献身的な生き方に憧れてつけました。名前を目にするたび初心を思い出せる、自分への道しるべでもあります。

先生が精神科を専門にされた経緯を教えてください。

当初は小児科の道に進みました。ただ、大学時代から小児科と精神科のどちらに進むかは迷っていて、もともと精神科に関心はあったんです。人や家族の中にあるエネルギーの流れを見て、良い方向へ運べる人になりたいという思いがずっとありました。一方、塾講師のアルバイトを通じて出会った子たちが「どうせ自分なんか……」と言う姿を見て、子どもへの思いも強くなっていき、まずは小児科からスタートしました。自分にも子どもが生まれ、子育てと医師としてのキャリアの両立が自分にとって大きな課題になったとき、思いきって精神科に転科することに。精神科では治療的な観点から、予約時間などの枠組みを守ることが大切になるのですが、そうした点が子育て中の働きやすさにもつながりました。同時に、適性もあったようで、転科することで自分の力を発揮できる場所に出会うことができたと感じています。

院内の雰囲気づくりでこだわった点を教えてください。

中村光院長 つばめメンタルクリニック千歳船橋2

「癒やしと再生の場」というテーマを内装のデザイナーにお伝えし、相談しながら空間を設計しました。一番意識したのは、パーソナルスペースをしっかり確保すること。それぞれの方が、ご自分のペースで待ち時間を過ごせる空間にしたいと思いました。窮屈に感じないよう、待合室も診察室もゆとりある広さにしています。壁に向かって座れるカウンターも設けていますので、待ち時間を静かに過ごしたい方にもご安心いただけるのではないでしょうか。

「患者を好きになる」ことから始まる丁寧な診療

初診時は、どのような流れで診察が進むのですか?

中村光院長 つばめメンタルクリニック千歳船橋3

まずはウェブ問診か、来院後に紙の問診票にご記入いただくところから始まります。診察ではまず、何にお困りか、いつ頃からどのような症状にお困りかという出来事レベルのことを伺い、その後、お気持ちについても一緒に整理していきます。現代を生きる私たちは日常の忙しさの中で、自分の気持ちにスポットライトを当てる機会が少ないと感じています。落ち込みの背景にあるのが人の目を気にする思いなのか、長く続くイライラによる疲弊なのか、回を重ねながら徐々に一緒につかんでいけたらいいなと思っています。初診のお時間は30~60分ほど。もしもうまく言葉にできなかった場合には次回の予約時間を長めにお取りするなど、お一人お一人のペースに合わせて柔軟に対応します。

患者さんとの向き合い方で意識されていることはありますか?

私が一番大事にしているのは、その方を好きになること、大切に思えるようになることです。そのために心がけているのが、お一人お一人に興味を持つということ。例えば「眠れない」という訴えに対して、すぐお薬の話をするのではなく、どんな時に眠れなくなるのか、眠れない夜はどう過ごしているのかと、その方自身に関心を持って質問を重ねていきます。こうした診療スタイルですので、患者さんの話を引きずらないかとよく聞かれますが、実は4人の子どもがいまして、帰宅するとにぎやかな家庭に一気に引き戻されるんです。診察中は全力で向き合い、終わったら切り替える。その繰り返しが、かえって自分自身の健全さを保つことにつながっていると感じます。

力を入れている分野があれば教えてください。

中村光院長 つばめメンタルクリニック千歳船橋4

特に力を入れたいのは、子育て中のお母さんへのサポートです。「子どもがいるから強くならなきゃ」と無理を重ねているお母さんたちの力になりたくて。少しでも受診しやすいよう、ベビーカーのまま入れる広さのある院内には、赤ちゃんスペースも設けています。お母さんが抱えるつらさは子育ての悩みだけではありません。ご自身の体調を後回しにしがちなこと、ご家族との関係、ママ友達との比較、お子さんの発達のことなど、背景はさまざま。私自身の母親としての経験も生かしながら、皆さんに寄り添い、支えることができればと思っています。

気軽に相談できる場所から、地域の人の心身を支えたい

医療モールビル内にありますが、他科との連携体制についても伺えますか?

中村光院長 つばめメンタルクリニック千歳船橋5

患者さんの中には、精神症状の背後に甲状腺疾患や重度の貧血が隠れているケースもあります。精神科の医師になる前は小児科で経験を積んでいましたので、これらをはじめ、体の病気がないかどうかの見極めには重きを置いているところです。この医療モールビルに入る内科や婦人科などのクリニックとはしっかりと連携体制を築いており、体の異常が疑われる場合、そちらへと迅速に紹介することができます。逆に、他科クリニックの先生から当院を紹介されて来院してくださる方もいらっしゃいますね。精神科を初めて訪れるきっかけにもなりやすい環境だと思います。

今後の展望についてお聞かせください。

まずはクリニックとしての基盤をしっかり確立させることが当面の目標です。その上で、地域の保健師さんたちとの連携を少しずつ強めていきたいと考えています。院内にはグループでの活動ができるお部屋も用意してありますので、当事者研究のような取り組みもゆくゆくはできたら良いですね。もう一つ取り組んでみたいのが、クラニオセイクラルという頭蓋骨や背骨をケアする施術の導入です。多角的なアプローチで心身両面を整え、人が元気を取り戻していける場にしたい。将来的には母子保健の分野にも手を伸ばし、しっかりと経験を積んだ上で子どもと親の問題にも取り組んでいくことが、私の人生の目標です。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

中村光院長 つばめメンタルクリニック千歳船橋6

メンタルクリニックを受診するというと、自分の心が弱いからだとか、怠けているだけだとか、ご自身を責めてしまう方が少なくありません。ただ、今の社会の状況を考えると、悩みがどうにもならないことは誰にでも起こり得ることだと思うんです。病気かどうかは横に置いて、まずは気軽にご相談いただけたらうれしいです。つらさを言葉にするだけでも気持ちが少し整理されることがありますし、そこから一緒にこれからのことを考えていくことはできます。当院は千歳船橋駅から徒歩1分の場所にあり、お子さん連れでも通いやすい環境を整えています。不調を感じたとき、お一人で頑張り続けなくても大丈夫。まずはそう思っていただくことが、ご自身の気持ちを大切にする第一歩になると信じています。