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鳥居 京子 先生の独自取材記事

西新宿いしづかメンタルクリニック

(新宿区/西新宿駅)

最終更新日:2026/04/15

鳥居京子先生 西新宿いしづかメンタルクリニック main

2026年2月に開業したばかりの「西新宿いしづかメンタルクリニック」。ストレスを抱えがちな現代人の悩みやメンタルヘルスに寄り添ってくれるクリニックだ。院長の石塚卓也先生とともに診療にあたっているのが、非常勤医の鳥居京子先生。石塚先生とは旧知の仲で、同院を開業する際に声をかけられたという。勤務医としての経験に加え、自身でも開業経験があり、働き世代のメンタルケアにも詳しい鳥居先生。自身が診療で大切にしていることや、今後力を入れていきたいことについて話を聞いた。

(取材日2026年4月3日)

石塚院長の診療方針に深く共感

鳥居先生がこちらに入職されたきっかけを教えてください。

鳥居京子先生 西新宿いしづかメンタルクリニック1

10年以上前のことですが、石塚院長は私が勤務医をしていた頃の同僚です。開業する際にお声がけいただき、診療に加わることになりました。石塚院長の「初診に30分かけて丁寧に話を聞き、薬だけに頼らない診療」という方針は、私の考えと同じです。診察では患者さんの悩みに丁寧に耳を傾け、思いに寄り添いながら治療をともに考えていきます。具合を見るだけでなく、心の内側にも目を向け、必要に応じてアドバイスを行います。生活を支える視点も大切にしています。お薬は必要に応じて適切に用いますが、私が重視しているのは「心のケア」です。今までも、そして今後も日本精神神経学会精神科専門医として、会話を大切にしながら、再発予防やウェルビーイングの向上を目標とした支援を続けていきます。

丁寧に話を聞くことを大事にされているんですね。

そうですね。対話による治療の一つに「雑談療法」があります。患者さんの趣味や家族のことなど、日常的な話題を交えながら、安心して話せる雰囲気をつくり、緊張を和らげます。そうした対話を丁寧に重ねていくことを心がけています。信頼関係が育まれると、患者さんは次第に心を開き、ご自身の思いを自然に語ってくださるようになります。治療が一区切りついた後も、「少し話したい」と足を運んでくださる方がいらっしゃるのも、その表れだと感じています。人は誰もが悩み、不安や迷いを抱えながら生きています。そんな不完全な自分を受け入れ、自分自身を労り、セルフケアを身につけることが重要です。日々の生活でウェルビーイングや幸せにつながる行いを積み重ねていくことが、心の安定や豊かさにつながっていきます。

一度築かれた患者さんとの関係は長く継続するものなのですね。

鳥居京子先生 西新宿いしづかメンタルクリニック2

はい。月に1度は対面でお話を伺い、患者さんと人生の1ページをともに見つめるような思いで診療しています。中には、開業医時代からのお付き合いで、現在も当院に通ってくださっている方もいらっしゃいます。こうした信頼関係や心のつながりは、安心感を生み、幸せにも深く関わると感じています。ハーバード大学の成人発達研究所によると、人の幸福の鍵は良好な人間関係にあると示されています。良好な人間関係とは、ありのままの自分を受け入れてもらえること、そして互いに支え合える関係にあるということです。患者さんが心を開き、ありのままの自分を話せる診察は、大切な人間関係でもあります。その中で、苦しみや悲しみに共感しながら、回復の過程を支援します。また回復に加えて、「自分の力で乗り越えることができた」という実感と自信を育むのも、大切にしていることの一つです。

人の幸せのためには「つながり」が大切な要素

自分のことを話し、関係をつくることは重要なんですね。

鳥居京子先生 西新宿いしづかメンタルクリニック3

そうですね。苦しみを言葉にすること・感情を吐き出すことはカタルシスと呼ばれ、心を軽くすることの一つです。人は話すこと・聞くことで良い関係を築いていくものです。治療では、西洋薬だけでなく漢方薬を取り入れることもあります。さらにヨガや瞑想など、体を整える方法やアロマなどのリラクゼーションもご紹介しています。不眠にお悩みの方も多く、人が生きていく土台作りは、睡眠・食事・運動といった生活習慣ですので、生活の仕方に話が及ぶことも少なくないですね。さらに、孤独はうつ病や依存症のリスクを高め、健康や寿命にも影響を及ぼすことがわかっているため、孤立を防ぐ支援や人とのつながりを持つことの大切さをお伝えしています。

対話は人とのつながりを築く上でとても重要ですね。

現代はSNSによって人とつながりやすい一方で、直接会うコミュニケーションは希薄になってきています。若い世代を中心にその影響が見られています。つながりが薄く孤立が生じやすいことで、具合が悪くなったり、不安が続いたりするケースも少なくありません。また2000年代以降、心の医療において「症状を治すだけでなく、より良く生きる力を育てる医療」、つまり「マイナスをゼロにする」治療だけでなく、「ゼロからさらにプラス」へと導く治療の重要性が注目されています。これはポジティブ精神医学の考えに基づくもので、心身の不調があっても、人がより良く、より自分らしく生きられるよう支援するものです。ポジティブ精神医学は、今までの心の治療と合わせて行うもので、私自身も大切にしているアプローチです。

今を生きる人々の心身の健康を守るために、どのような取り組みを行っていますか。

鳥居京子先生 西新宿いしづかメンタルクリニック4

多くの方に幸せになっていただきたいという願いから、その一つの取り組みとしてグループワークやワークショップを行いたいと考えています。人は誰しも幸せを願っていますが、「何が幸せなのか」がよくわからず生きている方も少なくありません。幸せは外側にあるものではなく、自分の内面に育まれていくもの。それを知らないと、幸せは遠いものに感じられ、心が満たされず、「何か足りない」という感覚を抱いてしまいます。今、幸せについての研究が世界中で進み、科学的にもわかってきています。これまで私は診療を通して、患者さんにウェルビーイングや「より良く生きる」ことについてお伝えしてきました。今後はワークショップなどを通じで、より多くの方に幸せに生きること、豊かに生きることについてお伝えしていきたいと考えています。クリニック周辺はオフィスも多く、働く女性のつながりづくりにもなると思います。

今後は特に女性への支援に力を入れていきたい

鳥居先生の患者さんは女性が多いのですか。

鳥居京子先生 西新宿いしづかメンタルクリニック5

そうですね。ご相談の多くは女性の方からで、私自身も同じ女性として支援していきたい思いを強く持っています。この地域はオフィス街のため、会社員の女性も多く、人間関係や仕事に関する悩みなど、さまざまなお話を伺っています。また、メンタルヘルスの不調を抱える方や60代くらいの方など幅広い方が来院されています。これまでにはご夫婦を対象としたカウンセリングを行っていた経験もあり、患者さんの層は比較的多様ですね。

ワークショップについて教えてください。

ワークショップは、一人ひとりのコミュニケーションを大切にしたいため、10~15人程度の少人数での開催を予定しています。場所は都内で月に1度くらいです。内容は主に女性を対象とした支援を中心に考えています。直近では、30〜40代のシングルマザーの方々を対象に、「頑張りすぎない生き方」をテーマとしたワークショップを開催しました。人が幸せに生きるために何を実践すればいいかをお伝えしながら、メディテーション(瞑想)や呼吸法も取り入れ、日常生活の中で生かせる方法をレクチャーしたいと考えています。開催場所も、クリニックに限らず、公園など自然の中で行うなど、さまざまな形を検討しています。こうした機会を通じて、参加される方がセルフケアを実践できるようになり、日々の生活の中で心の安定や豊かさを育んでいけることを願っています。

今後力を入れていきたいことを改めて教えてください。

鳥居京子先生 西新宿いしづかメンタルクリニック6

人は使命感や役割を感じることで、前向きに生きやすくなります。人は存在しているだけで価値がありますが、生きがいややりがいを持つことで、より深く幸せを感じられることもわかっています。私は「聞くこと」を一番大切にし、寄り添うことが人の支えになると実感してきました。今後は「症状の改善をめざす医療」に留まらず、「より良く生きることを支える医療」に注力したいと思っています。そのために、精神科を受診されたことがない方にも、ワークショップなどを通じてウェルビーイングの大切さを知っていただきたいです。特に孤独を感じている女性の方々が、安心してつながり、自分を大切にできる場をめざしています。気軽にご相談いただき、少しでもお役に立てれば、私自身の生きがいにもつながります。一人ひとりが自分らしく、心豊かにいきていけるよう、支えとなる活動を続けていきたいと考えています。