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奥田 智裕 院長の独自取材記事

おくだ脳神経外科クリニック

(糟屋郡篠栗町/篠栗駅)

最終更新日:2026/03/05

奥田智裕院長 おくだ脳神経外科クリニック main

2026年2月、篠栗駅から徒歩5分の場所に「おくだ脳神経外科クリニック」が開業した。院長の奥田智裕先生は脳神経外科医として、大規模病院でカテーテル治療を専門に長年研鑽を積んできた。多くの脳卒中患者を診る中で、「もっと早く検査していれば後遺症が残らなかったのに」といった場面に何度も遭遇。その経験から、同院では予防と早期発見に注力し「とりあえずおくだ脳神経外科に行けば大丈夫」と地域で頼りにされるクリニックをめざしている。にこやかで話しやすい人柄が印象的な奥田院長に、開業への思いや診療方針について聞いた。

(取材日2026年2月17日)

地元への愛着と専門性を生かし篠栗の地で開業

この地で開業された経緯をお聞かせください。

奥田智裕院長 おくだ脳神経外科クリニック1

以前この場所に脳神経外科のクリニックがあって、多くの患者さんが通われていたことを知っていました。そこがなくなって困っている方がいるだろうという思いが開業を決めた理由の一つです。もう一つは、私自身にとってゆかりのある土地だったこと。自宅の近くを流れる多々良川の下流で、小学校の頃によく釣りをしていたのですが、その上流に篠栗町があることは昔から知っていました。これまでは福岡市の西区や中央区と少し離れた場所で勤務していたので、地元の近くで開業できることになってうれしかったです。また、妻の言葉も開業を後押ししてくれました。大学院時代、研究の傍ら救急のアルバイトを月に10回以上こなしていた私を見て「そんなに患者さんのために働けるなら、開業したほうが良い」と勧めてくれました。母方の祖父が外科の開業医で、幼い頃から憧れていたことも重なり、この地での開業を決意しました。

脳神経外科を専門にされた理由は何ですか?

学生時代から脳のCTやMRIの画像が好きだったんです。脳神経外科の中でもカテーテル治療は特に画像へのこだわりが強い分野で、血管造影検査の画像などに魅力を感じていました。研修医として実際に脳神経外科を回ってみると、何でも自分たちで完結する科だということがわかりました。心臓の場合は心臓外科で手術を行い、カテーテル治療は循環器内科が担当しますが、脳神経外科は開頭手術もカテーテル治療も自分たちで行います。さらに重症の頭部外傷の患者さんの集中治療や人工呼吸器の管理、気管切開の手術まで、すべてを一貫して診られる点が一番の魅力でした。私は血管内治療を専門に、動脈瘤の治療やステント治療、脳梗塞で詰まった血管を再開通させるための血栓除去術などを数多く経験してきました。脳神経外科は本当に楽しい分野で、後輩や学生にもお勧めしているほどです。

クリニックの設備やこだわりについて教えてください。

奥田智裕院長 おくだ脳神経外科クリニック2

MRIとCTは両方とも新しい機器を導入しており、短時間で精密な検査が可能です。MRIは大きな音がして検査時間も長いため、お子さんや認知症の高齢者の方には負担が大きいことがあります。そうした方の頭部打撲などにも対応できるよう、CTも備えて体制を整えました。アクセス面では、敷地内に約100台分の駐車場があるので車で通えますし、バス停も目の前にあります。篠栗駅からも徒歩圏内で、博多駅からも電車で15分ほどと、意外とアクセスが良い立地です。院内は木目を基調にしており、中庭には木が植えられています。クリニックのロゴマークは、この中庭の木と篠栗を流れる多々良川をモチーフにしたもので、木の一部が脳をイメージしたデザインになっています。自然豊かな篠栗の地に根差した医療を提供したい、という思いを込めました。

「予防できていれば」、悔いをばねに診療を

診療において大切にされていることはありますか?

奥田智裕院長 おくだ脳神経外科クリニック3

脳卒中は何より予防が大切だと考えています。脳神経外科では、予防治療と救急治療をいわば両輪で行っています。予防治療というのは、脳卒中を発症する前に頸動脈の狭窄にステントを入れたり、動脈瘤が破れる前にカテーテルで治療したりするもの。一方で実際に脳卒中を起こしてしまった患者さんの治療も行いますが、やはり後遺症が残る方が多いのが現実です。動脈瘤が見つかった段階で予防治療をしていれば、この患者さんはくも膜下出血にならなかったのに。もっと早く不整脈が見つかっていれば脳梗塞にならなかったのに。そう思う場面を何度も経験してきました。だからこそ、発症前の早い段階で異常を見つけ、予防につなげることに力を入れています。

どのような症状があれば受診を検討すべきでしょうか?

頭痛やめまい、手足のしびれといった症状がある方はもちろんですが、高血圧や高コレステロール、糖尿病、喫煙習慣のある方は脳卒中のリスクが高いので、一度検査を受けていただきたいですね。患者さんとお話しすると、生活習慣の背景が見えてくることが多いので、禁煙や飲酒を控えることに加えて、毎日30分から1時間は外に出て歩くなど運動習慣についてもお伝えしています。血圧については、病院で緊張して上がることもありますので、家での血圧が一番大事だとよくお話しします。朝起きてすぐと寝る前に測り、その平均値を把握することが重要です。家での血圧が140/90を超える場合は治療が必要になります。「何科に行って良いかわからない」「軽い頭痛で脳神経外科を受診して良いのだろうか」と迷われる方も、どうぞ気軽に相談してください。

検査の流れや説明で心がけていることを教えてください。

奥田智裕院長 おくだ脳神経外科クリニック4

当院ではMRI検査、CT検査、脳波検査、エコー検査が可能です。症状に応じて頭部のMRIを撮ったり、頸動脈エコーで首の血管にプラークがないかを確認したりします。頸動脈エコーは、血管の内腔が狭くなっていないかを経時的に見ていく上で非常に重要な検査です。検査結果の説明には特に力を入れています。MRIは費用も時間もかかりますし、音も大きいので患者さんにとって負担がありますから、その分丁寧に説明することを心がけています。撮影した4種類ほどの画像を一緒に見ながら、それぞれどういう目的で撮っているのかをお伝えし、見落としがないよう自分で画像を確認して、5分から10分かけて患者さんに説明をして一緒に確認をします。3Dの画像で脳の血管を立体的に作成し、患者さんにわかりやすくお見せするようにしています。40歳を超えたら、一度は脳の血管を見るためMRIを受けることをお勧めしています。

子どもから高齢者まで地域の「脳の窓口」に

どのような年代の患者さんに対応されていますか?

奥田智裕院長 おくだ脳神経外科クリニック5

新生児から高齢者まで、幅広い年代の方に対応しています。以前勤めていた病院では救急で小児の頭部外傷をたくさん診てきましたので、お子さんの診療には自信があります。どんな小さいお子さんでも診察しますし、必要であれば画像検査も行います。今後はさらに勉強を深めて、若い方の頭痛診療にも力を入れていきたいと考えています。頭痛で悩んでいる方は高校生にも多いですし、若い世代の方にも気軽に受診してほしいという思いがあります。篠栗町は高齢者が多い地域ですが、年齢を問わず、脳に関することなら何でも相談していただけるクリニックをめざしています。

専門的な治療が必要な場合は、どのように対応されるのでしょうか?

私はこれまで「九州大学病院」や「九州医療センター」で勤務していましたので、これらの病院との連携体制を整えています。近隣の病院とも連携を取っており、手術やより専門的な治療が必要な場合には速やかに紹介できる体制があります。大規模病院での経験を通じて、どの程度の症状であればカテーテル治療が必要か、動脈瘤の大きさや形によって手術適応があるかどうかなど、治療の判断基準を詳しく把握しています。カテーテル治療は日進月歩で進化している分野ですので、新たな治療の選択肢を踏まえた上で、患者さんに最適な治療を提案できることが私の強みだと考えています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

奥田智裕院長 おくだ脳神経外科クリニック6

篠栗という町の中心で開業し、地域の「脳の窓口」として皆さんのお役に立ちたいと考えています。めまいや頭痛、しびれなどの症状に対して、MRIをはじめとした精密検査で丁寧に診断を行い、信頼されるクリニックでありたいと思っています。同時に、脳卒中を予防するための生活習慣病の管理も大切にしながら、病気の進行がないかを定期的に確認していく。その両輪で診療に取り組んでいきます。何か困ったら地域の方に頼りにしていただけるような存在でありたいですね。若い方で頭痛に悩んでいる方も、遠くからでもぜひ相談に来てください。一生懸命診療いたします。軽い症状でも構いませんので、気になることがあれば気軽にご相談いただければ幸いです。