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黒河内 喬範 院長の独自取材記事

【2026年12月開院予定】吉祥寺日帰り手術クリニック

(武蔵野市/吉祥寺駅)

最終更新日:2026/10/14

黒河内喬範院長 【2026年12月開院予定】吉祥寺日帰り手術クリニック main

【2026年12月開院予定】※開院前の情報につき、掲載情報が変更になる場合があります。
吉祥寺駅から徒歩2分の好立地に開院予定の「吉祥寺日帰り手術クリニック」。この10年、吉祥寺エリアの手術ができる病院の閉院が相次いでいる現状を踏まえ、院長の黒河内喬範(くろごうち・たかのり)先生は「もともとこの場所で求められていた医療を再現したい」という強い思いを持つ。15年以上にわたる外科医としてのキャリアを生かし麻酔科医の高宮達郎(たかみや・たつお)副院長とタッグを組み、鼠経ヘルニアを中心に多彩な日帰り手術を行う予定だ。近年、日帰り手術ができるクリニックが増える中、同院のように外科と麻酔科の医師がともに常勤というスタイルは決して多くないという。どのようなクリニックをめざすのか、黒河内先生に話を聞いた。

(取材日2026年9月10日)

忙しい世代へ「日常を止めない」ための日帰り手術を

まず、開業の動機から教えてください。

私はこれまで15年以上、東京慈恵会医科大学附属病院や関連施設で数多くの手術に従事してきました。開腹手術、腹腔鏡手術、ロボット手術すべてを経験し、消化器の中でも食道に関して専門的に学び、数多くの手術を手がけてきました。大学に残って食道がんを極める選択肢もありましたが、がん以外の良性疾患を執刀する機会も多く、「命を救う」だけではなく「日常を止めない」手術の重要性も痛感していました。というのも、仕事、子育て、介護などで忙しく、「休めない」と入院手術をためらう方が少なくなかったのです。私が外科医として歩み始めた当初から、医療は飛躍的に進歩しています。これまで培ってきたスキルと人脈を投入すれば、患者さんの身体的、費用的な負担の少ない日帰り手術ができる場所をつくれるのではないかと考え、開業を決意しました。

なぜ、吉祥寺という場所を選んだのでしょうか。

吉祥寺は幼少期から慣れ親しんできた地元です。国立学園小学校にも駒場東邦中学校・高等学校にも吉祥寺駅経由で通っていました。かつて当クリニックの場所にあった森本病院には、母が薬剤師として勤務していて、近くで帰りを待つ日があったのも懐かしい思い出です。その森本病院跡地で、内科クリニック、整形外科クリニックとともに新たなスタートを切れることを感慨深く思っています。この場所で長年必要とされてきた医療を、私が日帰り手術部門を担当しながら、可能な限り維持できたらと考えています。整形外科クリニックにはMRIやCTもあって、共同利用を考えており、同じビルの中で検査から手術まで完結するのは患者さんにとっても便利なのではないでしょうか。

具体的にはどのような日帰り手術が受けられますか?

おなか関連を中心に多彩な日帰り手術に対応し、すべて保険適用となります。対象となるのは、鼠径ヘルニア(脱腸)、虫垂炎(盲腸)、痔核(イボ痔)、抗がん剤治療に必要なCVポート造設術をはじめとした各種手術です。メインとなる鼠経ヘルニアについては、日本ヘルニア学会の理事も務められ、当院の顧問もお願いしている東京慈恵会医科大学西部医療センターの諏訪勝仁先生にご執刀いただく日も設ける予定です。腹腔鏡手術は、5mm〜12mm程度の小さな傷口で、比較的短時間で完了し、術後の痛みも少ないのが特徴です。以前は術後は絶対安静とされていた全身麻酔下での手術も行いますが、麻酔技術の進化もあり、入院不要で術後は歩いて帰宅できますし、数日以内での社会復帰も望めるようになりました。欧米諸国では日帰り手術の割合が60〜70%という統計もありますが、今後、日本でも増えていくのではないでしょうか。

大学病院と同等の先進機器を備え、リスク管理にも注力

手術室の設備についてもお聞かせください。

手術室は2つあり、先進機種の腹腔鏡システムは、大学病院と同じものを導入しています。安全面において大学病院と大差ない環境を整えることにこだわりました。副院長の高宮先生は日本麻酔科学会麻酔科専門医で、麻酔、周術期管理を担当します。術前評価から術後の管理まで、一人の医師が一貫して担当する体制にしました。外科手術と麻酔、それぞれ専門とする医師が常駐しているというのも、日帰り手術を行うクリニックの中でも珍しいと思います。副院長は麻酔科専門医として確かな技術を持っているだけではなく、私とは同じ小学校、また、大学のテニス部でも一緒です。気心も知れており、チームワークは非常に良好です。

リスクに関しても慎重に対処していくのですね。

初診時に持病やアレルギー、服薬中の薬などを詳細に確認してリスク評価を行い、入院管理をしたほうが適切と判断した場合は無理に日帰り手術を勧めることはありません。私は現在も大学病院で月に2日非常勤で診療を行っているので、迅速に紹介できますし、万が一のバックアップ体制もしっかり構築しています。手術後はリカバリールームで1〜2時間ほど丁寧な経過観察を行い、厳格な退院基準を満たしていると副院長が判断した上で帰宅の許可を出します。帰宅後、体調変化を感じたときもただちに相談できるよう、オンライン診療ができる体制も準備中です。

患者さんのために工夫していることはありますか?

日帰り手術を希望している方は、多忙な毎日を過ごしていることも少なくありません。予約から診察、手術までをできるだけスピーディーに進めるようにしています。当クリニックのネットサイトからの予約もなるべく簡便に、わかりやすくしてまいります。また、海外出張や旅行の前のトラベルワクチンも、予約から接種、証明書発行までをノンストップで行うほか、手術以外にもご希望に応えられることがあれば取り入れていきたいです。

診療において何を大切にしていますか?

常に成長したいと知識・技術を磨いてきましたが、それはこれからも変わりません。これまで数多くの手術を経験してきて、中には思うような経過をたどらなかった例もわずかではありますがありました。結果にたいへん喜んでいただいた数のほうが圧倒的に多いのですが、胸に刻まれているのはむしろ難しい局面です。そのような経験こそが、今の私の技術と判断力を支えているのは間違いありません。これからもこのことを決して忘れず、謙虚に努力を続けたいです。

患者の安心と幸せを慣れ親しんだ町で追求

今後の展望についてお聞かせください。

鼠経ヘルニアなどの手術にとどまらず、耳鼻咽喉科の先生にも非常勤で来てもらい、副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎などの手術を始める計画もあります。さらに、ビル内の整形外科クリニックの先生方が、骨折の処置や肩関節の関節鏡手術ができるように設備を整えたいと思っています。自由診療になりますが肥満症に対する手術も行えるよう調整に入っています。患者さんからのニーズを聞き取り、柔軟に対応していきたいです。

お忙しい毎日と存じますがオフの日はどうお過ごしですか?

大好きなテニスは今でも続けています。副院長だけではなく、今回の森本病院との縁も大学時代のテニス部が結んでくれたので、大切にしていきたいです。ほかには、船に乗って海釣りに出かけたり家族に料理を作ったりしています。子どもが生まれる前は妻とプロレスをよく見に行っていましたが、今はもっぱら野球観戦です。西武線沿線在住ということもあり、所沢を本拠地とするプロ野球チームの熱烈なファンです。子どもたちが大きくなったら球場に一緒に応援に行きたいですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

黒河内喬範院長 【2026年12月開院予定】吉祥寺日帰り手術クリニック1

医師が幸せでなければ患者さんも幸せにできないと考えています。これは、慈恵医大外科のモットーでもありますが、それと同様に、医師が不安では患者さんも不安になってしまいます。私自身が不安なく手術をできるよう安全性を突き詰め、理想的な体制で日帰り手術ができる環境を整えてまいります。何よりも、子どもの頃からなじみのある場所で、縁のある方々と診療を始められることを心からうれしく思っています。該当する疾患以外でも日帰り手術が可能か、ぜひご相談ください。もし、他院で手術が必要と判断されても、紹介状不要でシームレスに治療を始められるのが当院ならではのメリットです。これから新しい縁で結ばれる方々にも、全力で向き合いたいと考えていますので、気軽にお問い合わせください。