並木 祐樹 院長の独自取材記事
並木皮膚科
(戸田市/戸田公園駅)
最終更新日:2026/04/15
20年以上にわたり戸田市周辺の地域医療に真摯に向き合ってきた医師がいる。2025年12月に「並木皮膚科」を開院した、並木祐樹院長だ。戸田中央総合病院を拠点に研鑽を積み、皮膚科を軸にしながらも、救急や多様な診療領域・急性期から慢性期・さらには訪問診療まで幅広く経験してきた。現在は保険診療を中心に、一人ひとりの患者を丁寧に診ることを大切にしている。取材当日、並木院長は穏やかな表情でこちらの目をまっすぐ見て話し、質問の一つ一つに丁寧に返してくれた。専門用語をかみ砕き、治療の選択肢と考え方を順を追って示す語り口は、日々の診療での丁寧なコミュニケーションを容易に想像させた。その誠実な人柄がにじむ並木院長に、これまでの歩みと診療への想いを聞いた。
(取材日2026年2月19日)
勤務医時代の経験を生かし、戸田エリアの支えに
医師を志し、皮膚科を専門に選ばれた理由を教えてください。

祖父の病気をきっかけに、人の役に立てる仕事に就きたいという思いから医師を志しました。医学部進学後はさまざまな診療科を経験し、専門を決めるまでには比較的時間をかけたほうだと思います。整形外科や形成外科、救急にも関心がありましたが、転機になったのは、戸田中央総合病院での研修です。眼科や耳鼻科なども含めた全科ローテーションを経験し、その中で最後に回った皮膚科に強く惹かれました。皮膚は見た目から得られる情報が多く、診察そのものに奥深さがあることがおもしろいと感じたんです。また、赤ちゃんから高齢の方まで幅広い年代の患者さんを診ることができる点にも魅力を感じ、皮膚科を専門に選びました。
勤務医時代はどのような経験を積まれたのでしょうか。
勤務医時代は、皮膚科診療に加え、救急やさまざまな診療領域にふれながら経験を重ねてきました。皮膚科の手術を行う際には、形成外科・耳鼻科・整形外科・外科の先生方から助言をいただくことも多いので、他科の手術にも入りながら学びを深めてきました。また、救急当直に積極的に入っていた時期もあり、縫合を丁寧に行うことはもちろん、皮膚科という枠にとどまらず、さまざまな疾患に対応できるよう常に意識していました。さらに、急性期病院だけでなく、リハビリ病院や慢性期病院、介護老人保健施設などでも勤務し、訪問診療に携わった経験もあります。皮膚は全身のさまざまな病気のサインを表す場合もありますので、急性期から慢性期、外来から訪問までさまざまな場面で患者さんと向き合えたことは、今の診療にも生きていると感じます。今でも他科の先生方との交流は続いており、相談できる仲間がいることは大きな支えですね。
この地での開業を決めた経緯をお聞かせください。

私にとって戸田をはじめとするこの地域は、勤務医時代から長く関わってきた大切な場所であり、いわば医師としての“ホームグラウンド”です。戸田中央総合病院などでの勤務を通して、20年以上にわたり地域の医療に携わらせていただきました。また、当院の前にこの場所で開業されていた皮膚科クリニックにも非常勤として関わる機会をいただき、そのご縁がきっかけとなり、今回の開業につながりました。土地勘があり、顔なじみの患者さんも多く、そしてこれまでに出会った先生方の支えがあったからこそ、こうして開業という形で再び地域に戻って来られたことを、とてもありがたく感じています。
保険診療を軸に、“しっかり診る”皮膚科へ
どのような患者さんが来院されていますか?

湿疹や脂漏性皮膚炎、じんましん、アレルギーなど、日常的な皮膚トラブルで受診される方が多いですね。年齢層も赤ちゃんから高齢の方まで幅広く、特定の年代に偏ることはありません。近隣の方はもちろん、西川口で勤務していた頃から引き続き通ってくださる患者さんや、戸田で勤務していた時代を覚えて受診してくださる患者さんもいらっしゃいます。そうした方々にまた頼りにしていただけるのは、医師としてとてもうれしいことです。より専門的な検査や治療が必要と判断した場合には、患者さんのご希望も伺いながら、適切な医療機関へご紹介しています。
診療で大切にされていることはありますか?
保険診療を中心に、一人ひとりの患者さんと誠実に向き合うことを何より大切にしています。皮膚の病気は、見た目に現れる細かな変化から多くの情報が得られるため、必要に応じて拡大鏡も使いながら、できる限り丁寧に状態を確認します。その上で、その方の生活や性格にも寄り添いながら、無理のない治療をご提案できるよう心がけています。また、今だけの症状を抑えるだけでなく、将来的な副作用や負担まで見据えて治療を選択することも大切にしています。限られた診療時間の中でも、医師が一方的に判断を押しつけるのではなく、患者さんが納得して治療を受けられるよう伝え方や説明の順序に気を配りながら、お困り事や不安を少しでも軽くできるよう丁寧でわかりやすい対話を心がけています。
小さなお子さんを診る際の配慮や、クリニックでの工夫について教えてください。

小児科皮膚科で勤務していた経験から、子どもの診察では「無理に進めない」「せかさない」ことをとても大切にしています。皮膚科は触れられることを怖がるお子さんも多いため、その子が安心できるタイミングを待ちながら、表情や反応を見て少しずつ診察を進めるようにしています。そのため当院では診察室2部屋と処置室を設け、必要に応じて時間をかけられる体制を整えています。気持ちが落ち着くまで待ったり、おもちゃを見せて安心してもらったりしながら、その子のペースに合わせて診療できます。また、皮膚症状の背景に他科の問題が隠れていることもあるため、これまでの勤務経験を生かして内科や小児科など他科の先生方とも連携し、必要に応じて適切な医療につなげています。
特に力を入れている治療はありますか?
特別な治療を強調するよりも、まずは日々の皮膚のお困り事を丁寧に診ることを大切にしています。見た目が似ていても原因は一人ひとり異なりますので、細かな変化を確かめながら、その方の生活や負担に寄り添った治療をご提案しています。必要な患者さんには適切な選択肢を提示できるよう、レーザーなどの機器も整えました。これまで総合病院で救急から慢性期まで幅広い症例を経験してきたことは、見立ての正確さや治療の見通し、そして他科と連携すべきタイミングを判断するうえでも大きく役立っています。なお、予約や施術のお見積もりについては、お電話だけでは正確な判断が難しい場合があります。症状をしっかり確認したうえでご案内することが患者さんにとって最善だと考えておりますので、まずはご来院いただき、医師の診察をお受けいただければと思います。
仲間と協力しながら、地域のかかりつけ皮膚科をめざす
スタッフさんについて伺えますか?

受付スタッフは、以前この場所で開業していた皮膚科クリニックから引き続き勤めてくれている方で、看護師は勤務医時代に一緒に働いていた方に来てもらっています。開院してまだ間もないですが、皆ベテランで、私の診療スタイルもよく理解してくれていますので、とても心強い存在です。
今後の展望を教えてください。
まずは地域の皆さんに、「皮膚のことなら気軽に相談できるクリニック」として認識していただけるよう、日々の診療を丁寧に積み重ねていきたいと考えています。利便性の面では、クレジットカード決済にも対応しました。今後も地域のニーズを拝見しながら、より受診しやすい環境づくりに取り組んでいきたいです。予約システムについては、近々導入を予定しています。とはいえ、予約なしでふらっと受診されたい患者さんも多い印象がありますので、そのバランスを見ながら運用方法を検討していくつもりです。また、直接の来院が難しい方のために、リモートで診察を受けられるオンライン診療についても今後導入を検討しています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

受診の際は、もし可能であれば市販薬は塗らずにお越しいただけると助かります。たとえば水虫の場合、市販薬がついた状態では検査で正確な結果が出にくいことがあるためです。より確かな診断と、迅速で適切な治療につなげるためにも、気になる症状があれば、そのままの状態でご相談いただければと思います。また、「こんなことで受診していいのかな…」と迷う必要はありません。不安を一つずつ解いていくことも、私たちの大切な役目です。皆さんがいつでも安心して通えるクリニックであるために、これからも誠実に、一人ひとりに寄り添った診療を続けてまいります。
自由診療費用の目安
自由診療とはAGA治療薬/デュタステリド:4400円、フィナステリド:4400円

