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大切な肝臓を守るために
知っておきたい肝機能障害

ほり内科クリニック

(尼崎市/塚口駅)

最終更新日:2026/04/01

ほり内科クリニック 大切な肝臓を守るために 知っておきたい肝機能障害 ほり内科クリニック 大切な肝臓を守るために 知っておきたい肝機能障害
  • 保険診療

健康診断で「肝臓の数値が高い」と指摘されたことはあっても、自覚症状がないためそのまま放置している人は少なくない。しかし、「沈黙の臓器」とも呼ばれる肝臓は自覚症状が現れにくいため、気づかないうちに病気が進行し、取り返しがつかない状態になって後悔する人が後を絶たないと、「ほり内科クリニック」の堀雄一院長は警鐘を鳴らす。「肝臓は皆さんの想像以上に多くの働きをしているため、うまく働かなくなると生活の質だけでなく、命にも危険が及びます。血液検査の異常を放置しないこと、生活習慣を整えることをこれまでよりも少しだけ意識して、自分の肝臓を守っていってもらいたいと思います」そう熱く語る堀院長に、肝機能障害の原因や、検査と治療、日常生活で気をつけたいポイントについて、詳しく解説してもらった。

(取材日2026年3月9日)

肝機能障害の治療と予防には、定期的な検査と生活習慣の改善が重要

Q肝臓の役割について教えてください。
A
ほり内科クリニック 自覚症状の出にくい臓器で、知らないうちに進行していることも

▲自覚症状の出にくい臓器で、知らないうちに進行していることも

肝臓は体の中でも特に重要な働きを担っている臓器で、主な役割は栄養素の代謝、有害物質の解毒、胆汁の生成の3つです。食事から取り入れた糖質や脂質、タンパク質を体で利用しやすい形に変えたり、アルコールや薬などの有害物質を分解したりする働きも担っています。また、体内で最も大きく重い臓器で、高い再生能力を持つ臓器です。多少のダメージがあっても働き続けることができるといわれていますが、その能力の高さゆえに、肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれるほど自覚症状が出にくい臓器でもあります。多少機能が低下しても痛みなどの症状が現れにくいため、知らないうちに肝機能障害が進行してしまうことがあり、注意が必要です。

Q肝臓の病気には、どのようなものがありますか?
A
ほり内科クリニック 薬やサプリメント、健康食品が原因となることもある

▲薬やサプリメント、健康食品が原因となることもある

ひと昔前までは「肝臓の病気はウイルスやお酒が原因」というイメージが強かったのですが、現在は必ずしもそうとは限りません。肥満や生活習慣の乱れによって肝臓に脂肪が過度に蓄積して脂肪肝になり、それによって起こる代謝機能障害関連脂肪性肝疾患が増えています。特に脂肪肝は20代や30代の若い人にも増えており、年齢を問わず見られる病気となっています。また、薬やサプリメント、健康食品などが原因となる肝機能障害が見られることもあります。こうした状態を放置すると、肝臓の炎症が長く続き、気がつかないうちに肝硬変や肝臓がんに至ったり、脳卒中や心血管疾患を引き起こす可能性があります。

Q初期症状がないとのことですが、どのように発見するのですか?
A
ほり内科クリニック 超音波検査などで、原因を詳しく調べて早期の治療へつなげる

▲超音波検査などで、原因を詳しく調べて早期の治療へつなげる

肝機能障害の初期には、明確な症状はほとんど現れません。まれに疲労感や倦怠感、食欲不振が見られる場合もありますが、日常生活でよく経験する症状であるため見過ごされがちです。そのため、早期発見のためには定期的な健康診断が欠かせません。血液検査で肝機能の数値に異常が見つかり、初めて肝機能障害に気づくケースは非常に多いです。健康診断でAST(GOT)やALT(GPT)、γ-GTPといった肝機能の数値異常を指摘された場合は、「症状がないから大丈夫」と自己判断せずに医療機関を受診しましょう。必要に応じて血液検査や超音波検査を行い、原因を詳しく調べた上で早期の治療につなげることが大切です。

Q治療法について教えてください。
A
ほり内科クリニック 生活習慣の改善が肝機能障害の治療で最も重要

▲生活習慣の改善が肝機能障害の治療で最も重要

肝機能障害の治療は、原因に応じてさまざまです。例えば、ウイルスによる肝炎の場合は主に抗ウイルス薬を使用します。一方、脂肪肝に対しては、背景にある糖尿病や脂質異常症の治療薬、あるいは肝機能を保護する薬を用いることがあります。しかし、脂肪肝の治療において最も重要なのは生活習慣の改善です。栄養バランスの良い食事を心がけ、適度な運動を取り入れて体重管理を行い、肝臓への負担を減らすことが欠かせません。お酒の量を減らすことも、大切な生活習慣改善の一環です。肝臓の病気は、早い段階で対処することが何よりも大事です。定期的な検査で肝臓の状態をしっかり確認し、自分に適した健康管理を続けていきましょう。

Q予防するために日常生活で気をつけるポイントはありますか?
A
ほり内科クリニック 数値の異常を指摘された場合は放置せず、医療機関で相談を

▲数値の異常を指摘された場合は放置せず、医療機関で相談を

長年積み重ねてきた習慣を変えるのは、とても難しいことです。ですから「すべてを変えよう」と意気込むのではなく、無理なく一つずつ見直していくことが大切です。これまで食べていたお菓子を半分にして果物に置き換える、休肝日を1日作る、1駅だけ歩くなど、できることから始めてみてはいかがでしょうか。最初の一歩がわからなければ、医師や管理栄養士がサポートしますので、気軽にご相談ください。また、定期的な受診を続けることも大切です。血液検査は3〜6ヵ月ごと、超音波検査などの画像検査は年に1〜2回程度を目安に行って肝臓の状態を把握すれば、日々の生活習慣の改善にも前向きに取り組みやすくなると思います。

ドクターからのメッセージ

堀 雄一院長

肝臓は丈夫な臓器です。多少のダメージがあっても、黙々と働き続けてくれます。しかしその分症状が現れにくく、気づいた時には病気が進んでいたり、いきなり惨事を引き起こすこともあります。肝臓の働きが低下すると、QOLが低下するだけでなく、重症化すれば命に関わることもあります。ただ、早期に発見できれば回復が期待できるのも、肝臓の病気の特徴の一つ。病気で苦しむ前に、定期的な健康診断で肝臓の状態チェックをご検討ください。数値の異常を指摘された場合は放置せず、医療機関でご相談ください。最初は大変かもしれませんが、日々の生活習慣を少しずつ見直して大切な肝臓を守っていきましょう。私たちも全力でサポートします。