胃がん・大腸がんの早期発見へ
負担を抑えた内視鏡検査
ほり内科クリニック
(尼崎市/塚口駅)
最終更新日:2026/03/25
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「痛い」「苦しい」といったイメージがつきまとう内視鏡検査。近年は医療技術の進歩により、体への負担を抑えながら検査を受けられるようになっているものの、依然として検査へのハードルは高い。尼崎市にある「ほり内科クリニック」の堀雄一院長は、「残念ながら、検査を受けるかどうかを考えるだけで負担になってしまう検査なんです」と話す。一方で「エックス線検査や心電図検査と同様、病気の早期発見には欠かせない非常に重要な検査です」と強調する。自身も初めて内視鏡検査を受ける際には悩んだ経験があり、その気持ちを理解しているからこそ、検査の負担軽減に力を入れている堀院長に、内視鏡検査の役割や受けるべきタイミング、安心して検査を受けてもらうための工夫について話を聞いた。
(取材日2026年3月9日)
目次
健康とQOLの維持のためにも重要な内視鏡検査。鎮静剤や細径内視鏡で不安と負担の軽減をめざす
- Q胃・大腸内視鏡検査はどのような検査ですか?
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A
▲検査の負担軽減に力を入れていると話す堀先生
内視鏡検査は、先端に小さなカメラを搭載した細いスコープを体内に挿入し、消化管の内部を直接観察する検査です。胃の内視鏡検査は口または鼻から挿入して食道・胃・十二指腸を、大腸内視鏡検査は肛門から挿入して大腸全体を詳しく調べます。画像を拡大しながら粘膜の状態を確認できるため、胃潰瘍や胃炎、逆流性食道炎、胃がん、十二指腸潰瘍といった胃の病気や、大腸ポリープ、大腸がん、潰瘍性大腸炎などの腸の病気の早期発見に役立ちます。急性胃腸炎などの原因を詳しく調べる際にも有用で、必要に応じて組織を採取することで、さらに詳しく調べることも可能です。心身への負担がないとは言えませんが、胃腸の代表的な検査方法です。
- Qどのような方が対象になりますか?
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A
▲症状がなくても、病気が見つかる可能性も
腹痛や胸焼け、胃もたれ、繰り返す下痢や便秘、血便などの症状がある方はもちろん、症状がなくても将来の健康のために受けていただきたい検査です。例えば、胃の痛みや不快感が続く方は胃潰瘍や胃炎、場合によっては胃がんが見つかることもありますし、便に血が混じる、便通の変化が続くといった症状の背景には、大腸ポリープや大腸がんが隠れているかもしれません。特に、ご家族に胃がんや大腸がんの既往歴がある方、ピロリ菌が陽性だった方、健康診断や便潜血検査で異常を指摘された方には、ぜひ内視鏡検査を受けていただきたいです。症状がない段階でも病気が見つかることは決して珍しくありませんので、検査をご検討ください。
- Q検査を受けるべきタイミングを教えてください。
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A
▲胃の内視鏡では30歳頃、大腸内視鏡では40歳頃を目安に
胃がんや大腸がんは、初期の段階ではほとんど自覚症状がありません。腹痛や出血などの症状が現れた頃には、すでに病気が進行しているケースも少なくないのが現実です。そのため、胃の内視鏡は30歳頃、大腸内視鏡は40歳頃を目安に、一度検査を受けておくことをお勧めします。私もそうしました。また、便潜血検査で陽性となった場合には、大腸ポリープや大腸がんの可能性があるため、大腸内視鏡検査が必要です。さらに腹痛や下痢、胃の不快感などの症状を繰り返す場合にも注意がいります。検査に対する抵抗感をお持ちの方も多いと思いますが、「いつものことだから」と先送りにしてしまうと、病気の発見が遅れてしまうこともあります。
- Q内視鏡検査には「痛い、苦しい」というイメージがあります。
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A
▲検査後はリカバリースペースで休憩し、体調を確認してから帰宅
実は私自身も、初めて検査を受けた際、「もうやりたくない」と感じた経験があります。だからこそ当院では、できる限り楽に検査を受けていただくことにこだわっています。具体的には、体への負担が少ない細径の内視鏡を使用し、さらに鎮静剤を用います。「眠っているような状態」で検査を受けていただけますし、痛みがある場合は鎮痛剤で対応します。鎮静剤を使用すると当日は車の運転ができませんが、心身の負担は大きく軽減されます。検査後はリカバリースペースでご休憩の上、体調を確認してからお帰りいただきますので、初めての方でも安心して検査を受けていただけると思います。
- Q病気が見つかった場合、どのように治療をするのでしょうか。
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A
▲検査の不安をできるだけ小さくできるように努めていると話す
内視鏡検査で10mm以下の大腸ポリープが見つかった場合は、その場で切除が可能です。当院では、電気を使わず、専用の輪っか状の器具でポリープ切除を図る「コールドポリペクトミー」という方法を導入しています。この治療法は、従来の電気メスを使用した方法と比べると腸へのダメージが少なく、出血や穿孔といった合併症のリスクを大幅に抑えられるのが特徴です。大腸ポリープを放置すると将来的に大腸がんへ進行する可能性があるため、早い段階で切除することが大腸がんの予防にもつながります。また、胃潰瘍や胃炎などが見つかった場合には薬物療法を行い、必要に応じて専門医療機関と連携して治療を進めていきます。
自由診療費用の目安
自由診療とは胃内視鏡検査(自費の場合)/1万2000円、大腸内視鏡検査(自費の場合)/1万5500円、胃・大腸セット(自費の場合)/2万6000円

