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橋口 可奈 院長の独自取材記事

ぽにーこどもクリニック井土ヶ谷

(横浜市南区/井土ヶ谷駅)

最終更新日:2026/06/01

橋口可奈院長 ぽにーこどもクリニック井土ヶ谷 main

京急本線・井土ヶ谷駅から徒歩2分のビル内にある「ぽにーこどもクリニック井土ヶ谷」は、2026年1月に開院したばかりの小児科・アレルギー科クリニック。淡い色合いでまとめられた院内には、院名にもあるポニーが描かれており、温かな雰囲気にあふれている。かわいらしいデザインで彩られた壁には、木のおもちゃが設置されており、子どもたちは楽しく待ち時間を過ごすことができる。診療にあたるのは、小児科とアレルギー科、2つの専門を持つ橋口可奈院長。自身の子育て経験も生かしながら、子どもと保護者の不安に寄り添った診療を心がけているという。自身が生まれ育った横浜への地元愛にあふれ、穏やかなたたずまいと優しい笑顔が印象的な橋口院長に、クリニックの特徴や診療への思い、今後の展望について話を聞いた。

(取材日2026年4月23日)

小児科とアレルギー科2つの専門を生かした診療を

「ぽにー」というクリニック名はとてもかわいらしくて覚えやすいですね。

橋口可奈院長 ぽにーこどもクリニック井土ヶ谷1

ありがとうございます。おじいちゃん、おばあちゃんを含め家族全員で話し合って決めた名前です。いくつか候補がある中で、子どもたちが皆、馬好きだったこともあり、「ぽにー」の採用が決まりました。せっかくならと思い、院内のあちこちにポニーのモチーフを取り入れています。来院されるお子さんたちは「ぽにーさん」と呼んでくれることもあり、自然と親しみを持ってもらえているように感じています。院内のデザインでは「温かさ」を大切にしています。クリニックはどうしても緊張しやすい場所で、特に初めて来られるお子さんや保護者の方は、不安を感じることも多いと思います。どのような医師なのか、受付の対応はどうかなど、さまざまな思いを抱えて来院される中で、少しでも安心していただけるよう、温かい雰囲気でお迎えしたいと考えています。

クリニックの特徴を教えてください。

院内にはご家庭にはあまりない木のおもちゃを壁に設置しています。小さい子は色に興味を示すため、鮮やかなドイツ製や日本製のおもちゃを選びました。また、予防接種や乳児健診は、診療時間内であれば午前・午後ともに予約可能です。夕方5時半まで対応している他、土曜日の午前中も予約できるなど、利用しやすさを大切にしています。注射の際にはあらかじめ薬液を準備するのではなく、箱に入った状態で「今日はこの注射ですね」と親御さんと一緒に確認します。予防接種を受ける際の不安を減らすと同時に、小児科特有の注射の種類の多さによるミス防止にもつながっています。さらに、注射を頑張った子にはカプセルトイをプレゼントしたり、2ヵ月のワクチンデビューと1歳のワクチン接種の際にはご家族をインスタントカメラで撮影し、印刷したものをデコレーションしてお渡ししています。母子手帳に挟んで大切にしてくださっていると、うれしく感じます。

院内でのセミナーやSNSを啓発活動に活用されているそうですね。

橋口可奈院長 ぽにーこどもクリニック井土ヶ谷2

現在、月1回のペースで「ぽにーひろば」を開催しています。ここでは、クリニックのことを知ってもらうことを目的に、主にアレルギーについて私がお話ししています。中でも食物アレルギーは「予防の時代」と言われ、心配な食材ほど早めに取り入れる流れになっています。3〜4歳になってからではなく、赤ちゃんの時期から伝えたいと考え、この場を設けました。また、風邪をひいた時の対応や受診の目安など、日常的で身近な内容も話していきたいと考えています。吐いた時の受診のタイミングや、子どもがかかりやすい風邪の種類、検査の必要性や受ける時期、診断がついても薬がないことがある点などもわかりやすくお伝えしていきたいですね。

不安な気持ちに寄り添いともに見守るスタンスを大切に

先生のご経歴と開院までの経緯を教えてください。

橋口可奈院長 ぽにーこどもクリニック井土ヶ谷3

浜松医科大学医学部を卒業後、すぐに地元である横浜に戻ってきました。戻ってからは実家から研修医として横浜市立大学附属市民総合医療センターや横浜市立大学附属病院に通い、その後は済生会横浜市南部病院小児科などで診療にあたりました。藤沢市民病院こども診療センターに勤めていた頃、双子を妊娠し育児と両立しながら日本小児科学会小児科専門医を取得しました。その後、子どもが幼稚園に上がるタイミングで、ご縁をいただき、星川小児クリニックに入職し、副院長も経験しました。とても患者数の多いクリニックで、喘息、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎など、数多くのアレルギー疾患を診させていただいたことは、大きな勉強になりました。その間にもう一人出産し、気づけば10年たっていました。そうした経験を重ねる中で、自分の理想とする診療の形が明確になり、開院を決意しました。

小児科とアレルギー科、それぞれの診療で心がけていることはありますか?

アレルギー疾患は誰でも診療できる側面がありますが、だからこそ常に学び続け、専門性を持って先進の知識を取り入れながら、患者さんにとってより良い医療を提供できるよう心がけています。アレルギー疾患は生活の質を下げてしまいます。例えば喘息では、必要な治療を適切な期間行う見極めが重要で、お薬の中止についても親御さんと相談しながら慎重に判断しています。また、食物アレルギーは外食の楽しみを制限してしまうことにもなるため、日常生活への影響に配慮しながら予防という観点に力を入れています。アトピー性皮膚炎の治療についても丁寧なご説明と、必要な方に適切に治療薬を使用することを大切にしています。ここ数年、発達障害について学ぶ機会をたくさんいただいており、当院をかかりつけとしてご利用いただいている方を対象に、チック症状や心因性の頻尿、登園・登校渋り、起立性調節障害、発達障害などのご相談にも対応しています。

診療の際、大切にされていることは何でしょう?

橋口可奈院長 ぽにーこどもクリニック井土ヶ谷4

子どもが熱を出した時の不安な気持ちは、本当によくわかります。熱が長引いている、咳がひどい、入院した、けいれんで救急車に乗ったなど、さまざまな場面がありますよね。子どもを育てるということは、本当に大変なことです。ただでさえ大変なのに、体調を崩すとさらに心配が重なり、眠れない日も続きます。だからこそ、そうした親御さんの不安な気持ちを丁寧にくみ取りたいと考えています。小児科の場合、お薬によって病気が治っていると思われている方も多いと思いますが、実際は本人の力で治っていることがほとんどです。お子さんが良くなるまで一緒に経過を見ていきましょうというスタンスで、「薬を処方して終わり」ではない診療を大切にしています。

何でも話せる相談しやすいクリニックをめざして

ところで、先生が医師を志されたきっかけは何でしょう?

橋口可奈院長 ぽにーこどもクリニック井土ヶ谷5

中学生の頃、皮膚科に通院していたのですが、そこの女性の先生がとても優しくて、こちらに寄り添ってくださる感じがとても印象的でした。「自分もこうなりたいな」と思ったことが、医師を志した一つのきっかけになっている気がします。素朴だけれども温かい先生で、今もお元気で診療されているのではないかと思います。年賀状のやり取りはずっとさせていただいて、結婚式にも来てくださったんです。

ご自身の子育て経験が診療で生かされていると感じることはありますか?

自分自身の子育てでうまくいかなかったことが勉強になっています(笑)。本当に思うようにいかなくて、だからこそ鍛えられているのだと思います。私は横浜生まれの横浜育ちなのですが、地元で一生懸命子育てをしている親御さんの力になりたいと考えています。私自身も家族が全面的にバックアップしてくれていて、支えてもらいながら日々の診療にあたっています。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

橋口可奈院長 ぽにーこどもクリニック井土ヶ谷6

親御さんには、なるべくお話ししてもらいたいと思っています。あれもこれもと聞いてくださることが、私にとってもうれしいことです。何か困ったことがあったときに、「まず相談してみよう」と思っていただけるクリニックでありたいですね。そのような存在として、覚えていただけたらうれしいです。開院してまだ3ヵ月で、正直なところ、自分が院長という立場に向いているのかなと感じることもあるのですが、それでも、かかりつけ医として地域に貢献していきたいという思いは変わりません。お子さんのことで何か心配なことがあれば、気軽に当院へお越しください。