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中筋 貴史 院長の独自取材記事

新小岩ARTクリニック

(葛飾区/新小岩駅)

最終更新日:2026/01/26

中筋貴史院長 新小岩ARTクリニック main

新小岩駅南口から徒歩1分。2025年に開院した「新小岩ARTクリニック」は、葛飾区と江戸川区の境に誕生した不妊治療の新たな拠点だ。院長の中筋貴史先生は、大学病院で数多くの難症例を担当し、生殖医療と婦人科手術の双方に精通するスペシャリスト。卵管鏡や子宮鏡を用いた低侵襲の日帰り手術を自ら遂行できる数少ない医師であり、その技術力が同院の大きな強み。一方院内に足を踏み入れると、シックで開放的な空間が広がりやわらかな空気が漂う。学生時代、初めて受け持った患者との出会いをきっかけに「いつか自分の手で一人でも多くの人に家族を迎える喜びを届けたい」と不妊治療の道を志した中筋先生。「治療は医師が決めるものではなく、一緒に考えていくもの」。そんな信念を胸に、一人ひとりの最適な道を探り続ける中筋院長に話を聞いた。

(取材日2026年1月5日)

「希望を与えるための治療」を、この地域へ

まずは、こちらで開業された経緯をお聞かせください。

中筋貴史院長 新小岩ARTクリニック1

実は、全国に不妊治療施設が約600箇所ある中で、葛飾区と江戸川区にはそうした施設がほとんどなかったんです。私はもともとグループ院である鎌ヶ谷ARTクリニックで副院長を務めていたのですが、運営元の法人が東京東部への展開を考える中で、地域のニーズに応えられる場所としてこの新小岩を選びました。若い世代の方も多くお住まいで、葛飾区と江戸川区のちょうど境目にあたり、新小岩駅から徒歩1分とアクセスも便利な場所です。まずは地域の皆さんに知っていただき、妊娠を望む方の力になれるクリニックとして根づいていきたいと考えています。

先生はなぜ産婦人科の中でも不妊治療を専門に選んだのですか?

学生実習での出会いが、私の原点になっています。実習中、不妊治療を経験された患者さんを担当させていただき、その際に治療の大変さや苦労話をたくさん伺いました。その経験を通じ「希望を与えられるような治療に携わりたい」と強く感じたんです。産婦人科は「おめでとう」と言える数少ない診療科ですよね。クリニックから送り出した患者さんから「生まれました」という報告を受ける瞬間は、私にとって何よりの励みになりました。あの時の患者さんとの出会いが、今の道を選ぶきっかけになりました。

これまでのご経験は、クリニックでの診療にどのように生かされていますか?

中筋貴史院長 新小岩ARTクリニック2

総合病院で長く経験を積み、不妊治療と並行して手術にも多く携わってきました。不妊治療では、手術が必要になる方も少なくありません。例えば、子宮のできものが原因で妊娠しにくい場合、それを取り除く必要があります。こうした手術と不妊治療の両方に対応できることが、私の強みだと思っています。患者さんをトータルでサポートできるよう心がけていますので、流産を繰り返しやすいご夫婦には、要因を調べるための詳しい診察としっかり説明することを大切にしています。

対話を大切に、一人ひとりに合わせた治療を

こちらではどのような治療を受けられるのでしょうか?

中筋貴史院長 新小岩ARTクリニック3

当院では、タイミング療法、人工授精、体外受精、顕微授精といった一般的な不妊治療に一通り対応しています。加えて、卵管鏡手術や子宮ポリープ切除など、入院を必要としない外科的処置も行っています。例えば、精子と卵子の通り道である卵管が詰まってしまった場合には、卵管を開通させる手術を行い、子宮卵管造影検査で詰まりが見つかった際、当院で治療までできることは一つの強みですね。入院が必要な手術については、グループ院の鎌ヶ谷バースクリニックと連携しながら行います。電子カルテでデータを共有できるため、手術を終えたらすぐに不妊治療を再開できる体制を整えて、患者さんの時間をロスしないよう努めています。

妊娠後のサポート体制についても教えていただけますか?

一般的な不妊治療クリニックでは、妊娠がゴールとなり、その後の出産施設は患者さんご自身で一から探していただくことが多いんです。しかし当院では、グループ院の鎌ヶ谷バースクリニックと連携することで、不妊治療から出産までをトータルでサポートすることが可能です。そして治療中のデータはすべて共有されるため、連携先のクリニックでも患者さんの情報を詳しく把握した上でお産のサポートを始められます。患者さんも安心して出産に臨んでいただけるよう進めていきます。

診療で大切にされていることを教えてください。

中筋貴史院長 新小岩ARTクリニック4

患者さんのニーズをしっかりくみ取り、一緒に治療方法を考えていくことを大切にしています。まずは検査だけしたいと希望される方もいれば、できるだけ早く妊娠したいという方もいらっしゃいますので、ご要望は本当にさまざまです。不妊治療には正解がないため、医学的根拠に基づいた選択肢をご提示しながら、お互いが納得できる方法を一緒に探っていくことを心がけています。患者さんの数が増えても、流れ作業の診療にならないよう、一人ひとりに向き合います。ほかには、毎回診察の最後には必ず「何か気になることはありますか?」と確認し、聞きたかったのに聞けなかったということがないよう、不安を解消してからお帰りいただけるように努めています。

悩んだら早めに相談を。妊娠を望む人の力になりたい

スタッフの皆さんについて伺えますか?

中筋貴史院長 新小岩ARTクリニック5

培養室では、卵子や精子、胚を扱う専門職である培養士が、安全性に配慮して管理しています。また、診察時には看護師が必ず同席し、患者さんの経過を2人で把握するようにしています。これにより情報の漏れを防ぐと同時に、看護師も日々の診療を通じて自然に知識を深められる体制になっています。当院のスタッフは、鎌ヶ谷ARTクリニックで一緒に働いていたメンバーが中心です。開院準備の段階から、みんなが当事者意識を持って動いてくれたことが印象的でしたね。私一人の意見だけでなく、看護のことは看護師が、培養室のことは培養士が、それぞれ責任を持って考え、協力しながらクリニックをつくりあげてくれたのがうれしかったですね。

不妊治療専門のクリニックならではの特徴はありますか?

当院では、培養士、看護師、そして事務スタッフまで、全員が不妊治療という共通の目的に向かって動いており、それぞれがしっかり習熟していることが大きな特徴です。総合病院では、産婦人科の中で不妊治療は一部門に過ぎず、時に優先順位が下がることもありますが、専門クリニックではそうしたことはありません。患者さんへの対応も、時間をかけて丁寧に行うことができます。また、心理的負担を軽減するため、院内には妊婦さんやお子さん連れの方が入らないよう配慮しています。もちろんご主人には一緒に来院していただけますし、土曜日も診療しているので、お仕事をされている方にも通いやすい環境だと思います。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

中筋貴史院長 新小岩ARTクリニック6

「何年も妊娠できなかったから受診する」というよりも、「もしかしたら……」と感じた段階で、ぜひ気軽に相談してください。検査だけでも構いません。一通り診て問題がなければ「もう少し頑張ってみましょう」という選択肢もありますし、早めに対応したほうがいい原因が見つかれば「来て良かった」と思えるはずです。保険適用になったことで不妊治療の認知は広がってきましたが、まだハードルの高さを感じている方も少なくないと思います。若い方も不妊症というケースはありますし、原因が男性か女性かは検査しないとわかりません。お子さんが欲しいと思ったタイミングで、ぜひ一歩を踏み出してください。葛飾区・江戸川区を中心に、妊娠を望む方の力になりたい、それが私たちの願いです。

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