岡本 英子 院長の独自取材記事
白金麻布メディカル内科・内視鏡クリニック
(港区/白金高輪駅)
最終更新日:2026/01/09
2025年12月、白金高輪駅からほど近いタワーマンションの2階に開業した「白金麻布メディカル内科・内視鏡クリニック」は、岡本英子院長とスタッフの人柄から漂うやわらかな雰囲気に包まれた温かなクリニックだ。診療の柱に掲げるのは、岡本院長が長年経験を積んできた内視鏡検査。鎮静剤を用いた苦痛の少ない胃と大腸の内視鏡検査を、落ち着いた空間で受けることができる。同時にかかりつけ医として、風邪や腹痛といった内科症状、生活習慣病の管理、健康診断の再検査などに幅広く対応。「人と関わる仕事がしたかったんです」と優しい口調で教えてくれた岡本院長に、内視鏡検査の特徴やこれまでの経験を中心に、広く話を聞いた。
(取材日2025年12月18日)
消化器内視鏡の研鑽を積み、なじみある白金に開業
シックですてきな内装の院内ですね。

ありがとうございます。いわゆるクリニックっぽい内装ではなく落ち着いた雰囲気にしたいと考え、また白金という場所柄も考慮してシックな色味にこだわりました。動線もこだわり、内視鏡検査室の前にリカバリールームがあるのですが、検査後はリクライニングベッドに寝たままリカバリールームへ移動でき、鎮静が冷めるまでそのまま同じベッドで過ごせます。風邪などの一般的な内科の症状やおなかの気になる症状、健康診断で引っかかった項目があるときなどに気軽に来られて、内視鏡検査を行う場合にも緊張せずに受けていただきやすい空間をめざしました。
先生は消化器内視鏡の経験が豊富とお聞きしましたが、開業までのご経歴を教えてください。
東京医科歯科大学を卒業後、臨床研修を経て、大学の消化器内科の医局員として関連病院に勤務しました。2011年から勤めた豊島病院ではさまざまな手技を学ぶことができ、ESDという治療法の研鑽も積みました。ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)は、胃がんや大腸がん、食道がんなどの消化器がんなどを、おなかを切らずに内視鏡で剥いで切除していく低侵襲な治療です。ESDに関しては知り合いの医師との縁で、九段坂病院で教える立場も務めさせていただきました。その他、総胆管結石や胆管がんに対するERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)の経験も積んできました。2016年からは、広尾病院の消化器内科に医長として約10年間勤め、治療や検査を含めて内視鏡にずっと携わってきましたね。
そういった中で開業をめざそうと思ったきっかけは?

病院は患者さんが紹介元を経由していらっしゃることが多いので、最初から向き合えずに、もどかしく思う場面もありました。患者さんにとっても、いきなり病院を受診するのはハードルが高いですから、もう少し気軽に来られるクリニックという場所で、一般的な内科診療とともに内視鏡検査も提供したいと開業を考えるように。また、女性は「おなかの症状はあったけれど、恥ずかしくてなかなか受診できず、女性の医師を探して病院に来た」という方も少なくありませんでした。そういった方の中にはだいぶ進行していた方も……。受診をためらう方のためにも女性医師のいるクリニックという特徴で受診のハードルが下げられればと思い、開業を決意しました。また、医長という立場になってからは管理職的な業務が増え、患者さんと向き合う時間が減ってしまったことも開業のきっかけの一つです。やはり、患者さんとしっかり向き合える仕事がしたいと思ったのです。
風邪などの症状から、おなかや肝臓のことまで広く対応
こちらのクリニックではどのような診療に対応していますか。

まず当院では胃と大腸の内視鏡検査に対応し、同日の検査も可能です。鎮痛剤を用いた苦痛をできる限り減らした検査に努めています。検査以外の消化器内科の診療や、一般内科全般の診療ももちろん行っています。胃の痛み、胸のむかつき、腹痛、風邪の症状、高血圧やコレステロールのコントロール、生活習慣病の予防などもご相談ください。マンションの中にあるクリニックですから、住民の方が風邪をひいたときなどに「そういえば下の階に内科があったな」と気軽に来ていただいて、「そういえばおなかに気になる症状があったな」「健診で引っかかった項目あったな」といったことを相談できるきっかけもつくっていきたいと思っています。また、私は日本肝臓学会肝臓専門医も取得しており、肝疾患の診療も行っていますので、健康診断で指摘されて悩んでいる方もご相談ください。
胃と大腸の内視鏡検査のこだわりを教えてください。
なるべく苦しくない検査を心がけています。検査時には、鎮静剤を使っていますが、「今これをしていますよ」という声かけもしているんです。患者さんには、少しでも安心して受けていただきたいと思っています。大腸内視鏡検査の前に飲む下剤が苦手という方も多いですよね。今はいくつか種類が出ていて、当院では苦手な味や飲む量などを相談しつつ選択ができ、液体が苦手な方には錠剤も用意しています。また、開業に際して導入する内視鏡検査機器もこだわった部分です。大腸カメラはAI機能が搭載されていて、診断の補助に役立てています。胃カメラは経鼻用の細いカメラと、精査用の拡大内視鏡がついている経口カメラを用意しています。先進の機器を導入し、見落としのないよう丁寧な検査もこだわっているところです。
病診の連携はどのように取っていますか。

出身である広尾病院との連携はスムーズに取れますし、月に1度当院の診療を手伝ってもらっている消化器内科医の夫は、虎の門病院に勤務していますので、そちらとの連携もできています。長年この辺りに勤務していたことから、近隣の病院それぞれの得意分野を知っていて、この症状ならこの病院へと専門性に合わせた紹介もできることも当院の強みです。また、胃の内視鏡検査をしていると、喉に病気が見つかるケースもあり得ます。そういった場合は近隣の耳鼻咽喉科の先生を紹介させていただくようにしています。下の階には皮膚科もありますし、近くには循環器のクリニックも多いですから、これからクリニック同士でも連携を深めていければと考えています。
受けやすい検査で、地域のがんの進行を食い止めたい
もともと先生が医師をめざし、消化器内科に進まれたきっかけは?

祖父が獣医師だった影響もあり、幼い頃は医師か獣医師になりたいという思いを抱いていました。医師という職業はより、人との付き合いも大事になってきますので、人と関わる仕事がしたいと考えていた自分に合っているのではと気づいて医学部への進学を決めました。消化器内科に進んだのは、内視鏡という専門性の高い技術が得られて、さまざまな臓器に関わる診療科であることに惹かれたからです。実際、内視鏡は毎回工夫をしながら技術を研鑽できる分野で、なおかつ幅広く診られるというのが私の性に合っていました。
診療の際、大切にしていることを教えてください。
気軽に来ていただきたいというのが一番の想いですから、相談しやすい親しみやすい空気を大事にしています。例えば「ずっと胸やけがするけど、そう伝えたら内視鏡検査を勧められてしまうかも」と思う方もいるかもしれませんが、内視鏡検査を無理強いすることはありません。薬が必要なのか、食生活の改善で大丈夫なのかというアドバイスもできますので、まずは気軽に相談に来ていただきたいです。クリニックの雰囲気をつくるにあたってスタッフの対応も大事ですから、クリニック全体で、「もう一度ここに来てもいいな」と思っていただけるような診療を心がけています。
今後、この地域にとってどんなクリニックになっていきたいですか。

受診しやすく、相談しやすいクリニックをつくっていきたいと思います。親しみやすい対応とともに、予約システムなどを設けて受診のハードルを下げる工夫もしています。予約は一般診療、内視鏡検査どちらもウェブ・SNS・お電話で受けつけていて、当日の予約も可能です。大腸検査は下剤を処方する関係で一度診察が必要ですが、胃の検査の場合は食事を抜いていただければ即日の検査ができますので、すぐに受けたい方もご相談ください。消化器内科という診療科のクリニックとして、受けやすい内視鏡検査を提供することで、早期発見に努め、この地域で胃がん・大腸がんで亡くなる方を減らす役目を担っていきたいと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とは人間ドック/1万2000円~

