慢性疾患と上手に付き合うために
早めの受診と定期検査が重要
吉川内科クリニック
(門真市/古川橋駅)
最終更新日:2026/04/06
- 保険診療
生活習慣病をはじめとする慢性疾患は、数値に異常があっても自覚症状に乏しいものが多い。しかし、「症状がないから」と放置すれば、血管は静かに蝕まれ、脳梗塞や心筋梗塞、人工透析といった取り返しのつかない事態を招きかねない。そんな目に見えないリスクに本気で向き合うのが、「吉川内科クリニック」の吉川信彦院長だ。患者が病状を「正しく警戒」し、実感を持って治療に取り組めるよう、スライドや画像を用いて情報の可視化を重視。院長自ら運動を実践し、患者と同じ目線で歩みつつ、通院が困難な患者への訪問診療や自宅での看取りまで責任を持って対応する。地域の「何でも相談役」として、健康と人生の最期までを包括的に支える吉川院長に、慢性疾患との付き合い方のポイントを聞いた。
(取材日2026年3月17日)
目次
自覚症状の少ない慢性疾患の危険性をわかりやすく説明。生活習慣の改善から看取りまで、一貫してサポート
- Q慢性疾患とは、どんな病気を指すのですか?
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A
▲些細なことでも気軽に相談してほしいと話す院長
慢性疾患は、基本的には完治するものではなく、病気と向き合いながら長く付き合っていく必要があります。代表的なものには、高血圧や糖尿病といった生活習慣病のほか、喘息、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、骨粗しょう症、甲状腺疾患、関節リウマチなどが含まれます。これらは将来的に脳梗塞や心筋梗塞といった重篤な事態を招かないよう、適切に管理し続けることが重要です。世間で広く知られる生活習慣病も、この慢性疾患という大きな枠組みの中に含まれる一つのカテゴリーといえます。
- Q生活習慣病の原因や放置するリスクについて教えてください。
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A
▲生活習慣病で大切なのは、定期的な検診と通院を継続すること
体質や遺伝的要因に加え、脂質や塩分の取りすぎ、運動不足といった不適切な生活習慣が原因になります。これらを放置する大きなリスクは、自覚症状がないまま全身の血管を痛めつけてしまうことです。血管のダメージが進行すると、脳梗塞や心筋梗塞、人工透析が必要な慢性腎不全、失明の恐れがある網膜症など、命に関わる重篤な合併症を引き起こす危険があります。症状が出た時にはすでに手遅れですので、症状がない早期の段階での受診が不可欠です。
- Qこちらのクリニックでは、どんな検査・治療を行っていますか?
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A
▲スライドや画像を用いて可視化し、丁寧な説明を心がけている
当院では血圧測定や血液検査を行い、必要に応じてエコー検査で目に見えない血管のダメージを確認します。治療は薬だけでなく、食生活や運動習慣の改善指導を重視しています。生活習慣病は症状がなく実感が湧きにくいため、放置した場合のリスクを「正しく警戒」いただけるよう、スライドや画像を用いて可視化して説明することを医師の重要な役割だと考えています。より精密な検査が必要と判断すれば、近隣病院と連携しCTやMRIによる検査や、総合病院への紹介も積極的に対応しています。
- Q治療中に気をつけることや注意すべきポイントはありますか?
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A
▲血管へのダメージは蓄積されるため、継続的な管理が重要
特に注意すべきは、症状がないからと自己判断で通院や服薬を中断しないことです。数値が安定しても血管へのダメージは蓄積されるため、継続的な管理が欠かせません。また、昨今はSNSや動画サイトなどで根拠のない医療情報があふれていますが、こうした偽情報に惑わされないことが大切です。治療に不安や疑問があれば、ネット情報をうのみにせず必ず医師にご相談ください。当院では、患者さんの価値観を尊重しながら、納得して治療を続けられるよう丁寧に説明を繰り返します。
- Q生活習慣病の予防や改善に大切なことを教えてください。
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A
▲通院が困難になった場合は、訪問診療にも対応している
大切なのは、定期的な通院、検査を継続することです。改善にあたっては、無理な目標を立てず、小さなことからコツコツと続けることが重要です。私自身も週数回のランニングや筋トレなどを実践しており、無理なく「ちょこちょこ運動」を日常に取り入れることを勧めています。また、将来的に通院が困難になった場合でも、ご自宅や入所されている施設に伺い診療を行う訪問診療も行っており、人生の最期まで診療を継続することが可能です。些細な違和感も、まずは気軽に医師に相談してみることが健康を守る第一歩です。

