吉川 信彦 院長の独自取材記事
吉川内科クリニック
(門真市/古川橋駅)
最終更新日:2026/01/14
何か不調があったとき、何科へ行けば良いのかわからないという人は多いのではないだろうか。そんな悩みに寄り添うべく、2025年11月、門真市に新規開院したのが「吉川内科クリニック」だ。院内はダークブラウンの扉がアクセントになった、明るくすっきりとした空間。「どんなことでも、まずは相談に来てください」と、院長の吉川信彦先生は語る。同院では特定の臓器だけを診るのではなく、人全体を包括的に診察する「プライマリケア」を実践している。風邪などの身近な不調から生活習慣病の長期的な管理、さらには自宅での看取りを含む訪問診療まで、その対応範囲は極めて広い。「地域の何でも相談役」として豊富な実績とやわらかな物腰を併せ持つ吉川先生に、これからの診療にかける志を聞いた。
(取材日2025年12月11日)
地域のかかりつけ医として頼られる存在でありたい
開院にあたり、院内の造りでこだわった点を教えてください。

患者さんがリラックスできるよう、とにかく明るい雰囲気づくりを心がけました。内装は白を基調に、ダークブラウンの扉をアクセントにするなど、清潔感と落ち着きを両立させています。また、感染症対策にも注力しました。感染症疑いの方と慢性疾患で通院される方の動線が重ならないようにこだわり、発熱のある方は専用の待機場所で検査・診察まで完結できるようにしています。さらに、状況に応じて、裏口からの出入りや駐車場での診察にも対応できる体制を整えています。
どのような患者さんを受け入れているのでしょうか?
風邪や発熱のある患者さんはもちろんですが、「なんとなく体調が悪いけれど何科に行けば良いのかわからない」というお悩みにも対応していますので、遠慮なくご相談ください。当院では、私がこれまで積み重ねてきた幅広い診療経験を生かし、特定の臓器だけを診るのではなく、人全体を包括的に診察する「プライマリケア」を実践しています。医学は専門分野に分かれて発展してきましたが、人間の体は本来すべてがつながっています。患者さんの体全体を診て不調の原因を見つけ出し、どう解決していくかのかじ取りをすることがプライマリケアを行う医師の使命です。日々の不調はクリニック内で解決できることも多いですし、必要があれば適切な専門機関を紹介します。地域の皆さまが健康に不安を感じたときに、「まずはあそこへ行って相談してみよう」と、真っ先に頼りにしていただける、そんな地域の身近なかかりつけ医でありたいと考えています。
この場所で開院を決めた理由は何ですか?

正直なところ、私にとってここは縁もゆかりもない場所でした。ただ、私には地域医療に貢献したいという想いが強くありました。地域医療に貢献するには、長く続けることが不可欠です。腰を据えて診療を継続できる場所はどこかという視点で候補地を探し、立地条件などからこの地を選びました。ところが、いざ開院が決まると、近隣に母校の医師が多く活躍されていることがわかったのです。すぐにたくさんの知り合いができ、多くのサポートをいただけたことは非常に心強かったです。おかげさまで、クリニックでは対応できない高度な検査や治療が必要な際には、近隣の専門病院とスムーズに連携できる体制を整えることができました。
日々の健康管理から訪問診療まで多様なニーズに対応
この地域で診療していく上で、特に大切だと感じる取り組みはありますか?

そうですね。この地域は高齢者が多いと聞いているので、生活習慣病などの慢性疾患を適切にコントロールし、重篤な病気を未然に防ぐことをめざすのも、かかりつけ医の重要な役割だと感じています。生活習慣病は健診などで指摘されても自覚症状がないことが多いため、つい放置してしまいがちですが、高血圧症や肝機能障害などは症状が出てからでは手遅れになることが少なくありません。高血圧は、脳梗塞や心筋梗塞の一番のリスク因子といわれています。症状がないのに薬を飲んだり通院したりすることに消極的になる気持ちはわかりますが、生活改善でコントロールが図れることも多いので、気になっている方はぜひ一度、来院していただきたいですね。また、当院では認知症の鑑別などの相談にも応じています。
訪問診療も行っていると伺いました。
はい。通院が難しくなった方を対象に、訪問診療を行っています。通院できない理由はさまざまなので、要介護度に関わらずまずはご相談ください。それぞれの事情や希望に寄り添い、必要であれば介護サービスにつなげるなど、その方にとってより良い方法を提案します。私はこれまでにも訪問診療に携わった経験があり、自宅で最期を迎えたいという方への緩和ケアや看取りにも対応可能です。ご本人もご家族も悔いなく大切な時間を過ごせるよう尽力することは、医師としても大きなやりがいを感じる瞬間でもあります。訪問診療では携帯型エコーを使った検査や、採血、心電図検査が行える他、軽度の肺炎や胃腸炎で食事が食べられない場合などは在宅での点滴治療によって入院の回避が望めるケースもあります。24時間365日対応できる体制を整え、地域の皆さまが安心して過ごせるよう支えていきたいと思っています。
保険診療以外にも対応している症状はありますか?

中には、保険診療の範囲内では解決できない症状や悩みを抱えている方もいらっしゃいます。当院では保険適用の病気に限らず、地域の方々が自分らしく、より健やかに過ごすためのサポートもしていきたいと考えています。現在、自由診療のメニューとして、美容・健康増進を目的とした点滴、勃起不全(ED)、男性型脱毛症(AGA)のケアなどを提供しています。いずれもこれまでの経験に基づき、科学的根拠や有用性をしっかりと吟味し、導入しています。
患者と目線を合わせた診療を大切に、状況を丁寧に把握
人の体全体を診るために、どんなことを心がけて患者さんと接していますか?

まずは患者さんの話をよく聞くことです。できるだけ目線を合わせて、話しやすい雰囲気づくりを心がけています。ご高齢の方を診察する際は、不整脈の兆候を見逃さないために必ず聴診器を当てるようにしていますが、これも患者さんとの信頼関係の構築に役立っていると感じています。ただ、診察室だけではどうしても患者さんの情報を把握しきれないのも事実です。そのため、看護師や受付スタッフにもできるだけ患者さんと話をして、気づいたことは共有してもらうようにしています。診察室では緊張してしまうけれど、受付では心を開いていろいろな話ができるという方もいらっしゃると思います。患者さんに寄り添う優しいスタッフが多いことも、当院の強みの一つかもしれません。
外来診療や訪問診療などで多忙な日々を送られていると思いますが、先生ご自身の健康法をお聞かせください。
普段、患者さんにアドバイスしていることは、できるだけ自分でも実践するようにしています。お酒を飲むのが好きなのですが、週に3〜4日は休肝日を設けるようにしていますね。他には週3回、30分程度のランニングをしたり、腕立て伏せやスクワットなどの筋力トレーニングを行ったりと、「ちょこちょこ運動」も心がけています。もともとはインドア派でしたが、いざ始めてみると汗をかくことがとてもいいリフレッシュになっています。動いた後は体がすっきりとして、肩凝り解消にも役立っています。無理なくコツコツ続けることの大切さを、患者さんにも実感を込めて伝えることができているのではないでしょうか。
最後に、地域の方々へメッセージをお願いします。

地域のかかりつけ医として信頼を積み重ねていけるよう、一人ひとりの診察と治療にしっかり向き合っていきます。病気予防のための慢性疾患のコントロール、そして訪問診療についても、「ここに任せておけば安心」と、思っていただけるよう日々尽力してまいります。どんな些細なことでも「大したことはない」と決めつけず、気になることは何でも相談していただいて構いません。まずはお話を聞いた上で不調の原因を見極め、どうしていくべきかをアドバイスさせていただきます。「こんなことで行ってもいいのかな」とためらわず、気軽に診察にお越しください。
自由診療費用の目安
自由診療とは美容・健康増進を目的とした点滴/990円~、勃起不全(ED)のケア/1500円~、男性型脱毛症(AGA)のケア/5500円~

