中野 芳郎 院長の独自取材記事
新千里なかの歯科
(豊中市/桃山台駅)
最終更新日:2026/07/10
桃山台駅から徒歩9分、緑豊かで閑静な住宅街の豊中市新千里南町に2025年開業した「新千里なかの歯科」。木目を基調としたぬくもりのある院内はカフェを思わせる居心地の良さで、やわらかな照明と上品な紺のインテリアがリラックス空間を演出している。中野芳郎院長は大阪大学卒業後、補綴科で修復治療に携わる中で治しても再び壊れてしまう現実に直面し、治療よりも予防の大切さを確信したという。その思いを形にした同院では、0歳から通える体制を軸に、機能的矯正と顎顔面矯正を組み合わせた子どもの矯正、患者への負担が少ないインプラント治療を柱に据える。穏やかな口調で丁寧に言葉を選ぶ姿から誠実な人柄がにじむ中野院長に、予防を軸とした診療への思いやクリニックの特徴について聞いた。
(取材日2026年6月22日)
「治す」から「守る」へ。0歳から通えるクリニック
まずはこちらで開業された経緯を教えてください。

大阪大学を卒業後、大学の補綴科で博士課程を修了し、大阪大学医学部附属病院に勤務しました。補綴科では詰め物やかぶせ物といった修復治療に携わっていたのですが、治しても再び壊れてしまうケースを数多く経験するうちに、治療よりも前の段階、つまり「守る」ための予防医療こそ大切だと感じるようになりました。その後、開業を見据えてスタッフ数も多い大規模な歯科医院で幅広い症例の経験を積み、この地で開業しました。大学入学以来ずっと北摂エリアで暮らしてきたので、緑が多く子育て世代にも暮らしやすい、いい地域だなという思いがあったんです。定期的に通っていただきながら、お口の健康を長く維持していくことを軸にしたクリニックをつくりたいと考えました。
クリニックの強みはどのあたりにあるとお考えですか?
当院の一番の強みは、0歳から対応できる体制を整えていることです。まだ椅子に座れない小さなお子さん向けに「アクティビティールーム」という専用の診察室を設け、床にソフトマットを敷いて保護者の方と一緒に横になりながら診察を受けられるようにしています。ある程度成長してからの初診だと、お子さんが慣れず対応が難しくなることも少なくありません。小さいうちに保護者の方へお話しする機会を持てることが予防の第一歩になりますし、「お口ポカン」のような口腔機能の問題を早い段階で見つけてあげることもできます。ご家族で通ってくださる方が多く、近隣から歩いて来られるご高齢の方もいらっしゃいます。駐車場も十分にありますのでお車でも通いやすい環境です。
院内の雰囲気や設備面でこだわった点を教えてください。

院内はカフェのような通いやすい雰囲気にしたいと考え、木目を多く取り入れた温かみのある内装にしました。いかにもクリニックらしい冷たい印象は避けたかったんです。クリニックの目印になれば、という想いをこめてクマのロゴマークを作りました。「クマの歯医者さん」と親しんでいただけるとうれしいですね。設備面では、口腔内スキャナーですべての患者さんのお口の記録を蓄積しています。磨き残しをチェックする染め出しをした状態で撮影し、画像でどこが磨きにくいかをお見せすることで、お子さんの仕上げ磨きをされる保護者の方にも伝わりやすくしています。ほかにもCTやセファログラムという矯正用のエックス線、リラックスして治療を受けるための笑気麻酔なども備え、オペ室はメンテナンスにも活用できる広さを確保しました。
4歳からの矯正と患者への負担が少ないインプラント
お子さんの矯正にはどのように取り組んでおられますか?

当院では、機能的矯正と顎顔面矯正を併用し、早期からの矯正を行っています。機能的矯正はやわらかいマウスピース型装置を使用し、口呼吸や舌の位置など歯並びを乱す癖の改善を図り、歯を正しい方向へ誘導することを目的としています。顎顔面矯正は固定式装置を使い、顎の骨格的成長を正しく導き、歯が並ぶスペースを確保して将来の抜歯リスクを減らすことをめざします。機能的矯正は乳歯が生えそろった4歳頃から、顎顔面矯正は7歳頃から始められますので、できるだけ早い時期にご相談いただけたらと思います。口腔機能の問題を放置すると、小さなお子さんでも睡眠時無呼吸につながることがあり、睡眠障害のリスクがあるので早めに見つけてあげることがとても大切です。
ほかに力を入れている治療はありますか?
インプラント治療にも力を入れています。インプラントはどうしても外科的な処置を伴いますので、できるだけ患者さんの負担が少ないプランニングを心がけています。具体的には、サージカルガイドという仕組みを使い、手術前の段階で埋入する位置をあらかじめ決めておくことで、歯茎を切る量を減らすことが目的です。もう一つは抜歯即時埋入といって、歯を抜いたタイミングでインプラントを入れる方法です。これにより最終的な歯が入るまでの期間を短くすることができます。この2つの工夫で手術時の体への負担を抑えつつ、治療期間の短縮にもつなげています。30代の若い方からご高齢の方まで、幅広い年代の方がインプラント治療に来院されています。
診療で心がけていることがあれば教えてください。

お子さんの場合は治療が思うように進まないこともありますが、ちょっとでもできたことを褒めてあげることを大切にしています。こちらが「絶対できるようになる」と信じて接していると、お子さんもちゃんとついてきてくれるんです。逆に、「この子全然できないね」と言ってしまうと、なかなか前に進めなくなることも……。ですから、保護者の方にも「大丈夫、絶対できますから」と前向きな気持ちを共有するようにしています。大人の患者さんに対しては、まずしっかりお話を聞くことが第一です。こちらの考えを押しつけず、ご本人の希望と私が必要だと感じていることがかみ合ったところから治療を進めていて、無理強いはまったくしません。納得いただいた上で一緒に歩んでいくことが、長く通っていただくためには何より大切だと考えています。
治療の必要がない人を増やしたい。それが一番の願い
チームづくりや衛生管理で意識されていることはありますか?

スタッフには、患者さん寄りの立場でいてほしいと思っています。診察室の中では言いづらいことでも、受付でふと本音を漏らしてくださることもありますよね。そうした声をきちんと拾えるかどうかが大事なんです。歯科衛生士には、私が治療を終えた後にクリーニングや予防の意識づけを担ってもらい、患者さんが日々のケアを前向きに続けられるようサポートしてもらっています。衛生面では、クラスBという滅菌レベルの高い機器とガス滅菌を導入し、滅菌できる物はすべて滅菌する方針を徹底しています。口腔外バキュームも備えていますので、安心して治療を受けていただける環境です。また、診療は18時に終わる体制にしており、子育て中のスタッフも働きやすい職場づくりを意識しています。
今後、どのようなクリニックにしていきたいとお考えですか?
治療が必要ない患者さんが増えていくこと、それが一番の理想です。壊れてから治すのではなく、壊れないように守るという考え方がこの地域に根づいて、お口の健康に対する意識が自然と高まっていくような、そんなエリアになったらいいなと思っています。私自身、3人の子どもの父親でもあり、休日は子どもたちの習い事に付き添うことが多いのですが、日頃からいろいろなお子さんと接する中で、小児の診療に対する感覚が磨かれている部分もあるかもしれません。歯科医師としても親としても、お子さんの成長を見守りながらお口の健康を支えていくことにやりがいを感じています。0歳から長くお付き合いできるかかりつけ医でありたいですね。
最後に、読者へメッセージをお願いいたします。

小さなことでも、お口のことで気になることがあれば気軽に相談していただけたらと思います。虫歯や歯並びはもちろん、お子さんの「お口ポカン」が気になる、仕上げ磨きのやり方がわからないといったことでも構いません。「治す」前の段階でお話しできることが一番の予防になりますので、「まだ早いかな」と思う時期からでも気兼ねなくご相談ください。親しみやすい雰囲気を大切にした院内で、スタッフも皆やさしく患者さんに対応していますので、肩の力を抜いて足を運んでいただけたらうれしいです。お子さんからご高齢の方まで、この地域の皆さんの歯を「守る」お手伝いを、長く続けていきたいと思っています。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児の機能的矯正/7万7000円~、小児の顎顔面矯正/27万5000円~、インプラント治療/49万5000円~

