伊藤 涼 院長の独自取材記事
キュアステーションイオンスタイル南砂クリニック
(江東区/南砂町駅)
最終更新日:2026/02/25
南砂町駅から徒歩約7分。大手総合スーパーの2階に、2026年1月に開業した「キュアステーションイオンスタイル南砂クリニック」。同院は、正しい根拠に基づく医療を受診しやすい環境で患者に届けることをミッションに、医療サービスを提供している医療法人社団DMHが展開するクリニック。院長を務める伊藤涼先生は、離島医療や総合病院の救急科、総合診療部門、呼吸器内科などで臨床経験を積み重ねてきている。それらの豊富な経験を生かしながら、小さな子どもから高齢者までさまざまな症状に対応。「ご自身の症状についてどこに行って良いかわからないという方などは、ぜひ気軽に相談に来てください」と爽やかな笑顔で話す。そんな伊藤院長にクリニックの特徴などについて聞いた。
(取材日2025年12月16日/更新日2026年1月29日)
年齢や症状、診療科に関わらず総合的に診療
2026年1月に開業されましたね。

当院は医療法人社団DMHが運営する、保険診療をメインとしたクリニックです。当法人では、まずオンライン診療専門のクリニックを立ち上げたのですが、オンラインと並行して保険診療を対面で行うクリニックがあれば、患者さんのニーズにより幅広く応えられるのではないかと考え、対面診療クリニックを開設しています。当院は、東京都内にあるグループ院では3院目の対面診療クリニックで、他のクリニック同様、風邪症状や消化器症状、生活習慣病、花粉症などのアレルギー性疾患、呼吸器疾患、皮膚疾患、打撲による痛みや腫れ、傷口の処置など幅広く診療します。
南砂町に開業を決めたのはどのような背景があったのでしょうか。
私はキュアステーションイオン葛西クリニックで院長として診療してきたのですが、その中で、北砂や南砂など江東区から荒川を越えて来られる患者さんも多かったのです。南砂町界隈にはプライマリケアを提供するクリニックがほとんどないこともあり、どこへ相談に行っていいかわからず困っている方も多いのではないかと考えました。また、今、南砂町は再開発で新築マンションが多く建設され、ファミリー層が増えています。当院ではそのような小さなお子さんを持つファミリー層から古くからこの街にお住まいのご高齢の方まで幅広い方々を診ていきたいと考えています。
院長のご経歴について教えてください。

2015年に防衛医科大学校を卒業し、初期研修修了後に2年半、離島医療に従事しました。離島では医師は私一人ですから、内科・外科を問わず何でも診ることになり、診療の幅を広げるとても貴重な経験となりました。その後、板橋中央総合病院の救急科、総合診療部門、呼吸器内科などで診療経験を重ねてきました。これまで培ってきた経験を生かして、当院でも年齢や性別を問わず、特定の臓器や病気にもとらわれず、地域の皆さんの身近にあって総合的な医療で健康を支えるプライマリケアを実践していきたいと思っています。
忙しい人も受診しやすいよう土日祝も20時半まで診療
改めてクリニックのコンセプトをお聞かせください。

「患者さんが安心して、いつでも受診できる」ことを基本的なコンセプトとしています。病院に行くだけで半日、場合によっては1日かかるとなると面倒に感じるでしょうし、仕事や学校のため診療時間に来院できない方もおられると思います。このような受診ハードルを下げるために、当院では土日祝日も含めて午後の部は毎日20時半まで診療します。また、来院前にパソコンやスマートフォンから事前に問診票の入力を済ませることでクリニック側の事前準備ができ、待ち時間短縮にもつながります。もう一つのコンセプトとして「医療の標準化」を掲げています。正しい根拠に基づく医療をいつでもどこでも同じように提供することで、その実践に努めたいと考えています。
医療の標準化についてもう少し詳しくお聞かせください。
医療はエビデンスや診療ガイドラインに基づいて行えば、医師によって大きな差が出るものではないと思います。ですが、実際には医療機関によって医療サービスが異なっていたり、同じクリニックでも医師によって治療方針が違っていたりします。そうなると患者さんは戸惑ってしまい、私自身もそんな状況に以前から疑問を持っていました。当法人では勤務医師全員が共通の診療方針に基づいて治療を行うことをめざしています。もし私が不在で別の医師が診たとしても、同じ診療方針で治療や検査を行いますので、患者さんには安心していただきたいと思います。また、私たち医療者は常に新しい医学的知見を学び続けることを大切にしています。当院には各分野を専門とする医師が在籍し、意見を交わしながら診療にあたることで、幅広い視点から質の高い医療を提供しています。身近なクリニックでありながら、専門性に基づいた医療を受けていただけることが当院の強みです。
こちらのクリニックとしての診療方針はどのようなところでしょうか?

どんな症状でも悩みでも、何でも診ることです。これはまさに離島での経験によるもので、今当院にどのような患者さんが来られても怖くないと感じています。地域のクリニックでどんな症状もしっかりと初期診療を行うことは非常に重要だと葛西クリニックでの診療経験から実感しています。というのも、受診される患者さんの多くは、クリニックでの初期診療と治療によって十分に対応・完結できるケースがほとんどです。一方で、より専門的な検査や治療が必要と判断される場合は、そのタイミングを見極め、総合病院や大学病院など適切な高次医療機関へ速やかにご紹介することも、私たちプライマリケアを担う医師の重要な役割だと考えています。「最初に相談する医療機関」として、安心して受診していただける存在でありたいですね。
先生が診療の際に大切にされていることについても伺いたいです。
診察では患者さんとの間に壁をつくらないことを大切にし、私から積極的にお声がけをして、話しやすい雰囲気づくりを心がけています。病気のことだけでなく、ご家族のことやお仕事、若い頃のお話など、その方の生活背景にも耳を傾けるようにしています。そうしたお話に治療のヒントが隠れていることも少なくありません。例えば、お薬を服用されていない患者さんの場合でも、単に「飲んでいない」と判断するのではなく、なぜ飲めていないのか、その理由が日々の生活の中にあることも多いのです。
オンライン診療にも対応。隙間時間に気軽に受診を
こちらではオンライン診療も行うのですね。

オンライン診療は、忙しい方はもちろん、体調が悪くて来院が難しい方でも受診しやすいと思います。花粉症や不眠症で症状の落ち着いている患者さんにもオンライン診療はお勧めです。また、定期的に通院している方が何らかの理由で来院できなくなった場合、オンライン診療でいつものお薬を処方することも可能です。画面越しに診療を行いますが、オンライン診療には慣れていますので安心して利用していただけると思います。これまで当法人は、オンライン診療の現場で試行錯誤を重ねながらその可能性を広げてきました。これからも国内のオンライン診療をけん引していきたいですね。
ところで先生が医師をめざされたきっかけを教えてください。
大好きな親戚が突然亡くなってしまったことです。高校生の頃で、病気のことは詳しくはわからなかったのですが、悔しさや無念さを感じたのを覚えています。それで将来は医師になって多くの方が病気に打ち勝てるようにしたいと思ったのです。実際、医師になって離島医療や救急医療に携わる中で、多くの命を救うことに貢献できた、という経験は私にとって大きな自信となりました。このような経験を若い医師にもしてほしいですし、まだ日本には医療が行き届いていないへき地も多いです。そうした地域も含め、症状が重くなる前の段階で適切に関わり、病気の進行や重症化を防ぐ医療を全国に届けていくことが私の使命だと考えています。
では最後に読者へのメッセージをお願いいたします。

当院では、患者さんへの問診や各種検査結果のほか既往歴・家族歴・経済面やライフスタイルなど生活背景をよくお聞きした上で、患者さん一人ひとりに合った治療の提供に努めます。ご自身の症状でどこへ相談に行って良いかわからないと悩んでいる方、早く診てほしいという方はぜひご来院ください。特に私は呼吸器内科が専門で、喘息と慢性閉塞性肺疾患(COPD)については高度な専門的医療を提供できると思います。オンライン診療なども活用しながら、それぞれの隙間時間に「町の健康相談所」のような感覚でご利用ください。

