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森 久剛 院長、森 美緒 副院長の独自取材記事

みんなの森ファミリークリニック

(稲沢市/奥田駅)

最終更新日:2025/12/04

森久剛院長、森美緒副院長 みんなの森ファミリークリニック main

木のぬくもりを感じられる建物と、かわいらしい大きな木のロゴが目を引く、「みんなの森ファミリークリニック」。2025年10月に開院した同クリニックの院長である森久剛先生は救急科と麻酔科が専門。軽症から重症まで数多くの症例を診てきたほか、ドクターヘリや集中治療室での治療など、幅広く診療してきた経験を持つ。その強みを生かした同クリニックのモットーは「何でも診る」。CTも備え、急性期疾患の診断にも対応可能だ。呼吸器内科が専門の森美緒副院長とともに、末永く付き合っていける地域の身近なかかりつけ医をめざす。森院長と森副院長の二人に、クリニックのこだわりや診療時の心がけなど詳しい話を聞いた。

(取材日2025年11月13日)

勤務医時代の経験を生かし、地域貢献するために開院

最初に、院長が救急科に進まれた理由をお伺いできますか。

森久剛院長、森美緒副院長 みんなの森ファミリークリニック1

【森院長】臨床研修の際に、夜間救急の外来を2日に1回や3日に1回ほど担当していた時がありました。その中で、幅広い疾患・患者を診療することが性格的に合っていて長く続けられそうだなと感じたのです。かなり幅広く診るということが魅力的でした。体力にはあまり自信がないのですが、忙しくてもつらいと思ったことはありませんね。その後は麻酔科に行ったのですが、一番の理由は人がやりたがらない仕事をやろうと思ったからです。今はなり手も増えていますが、当時は足りていなかったんです。私がいた病院もそのときは専門の科がありませんでした。でも、必要性はある仕事ですので、自分がやらなくてはという使命感もありました。

開院のきっかけを教えてください。

【森院長】麻酔科に行ったときと同じような理由なのですが、人があまりやらないことをやろうと思ったのがきっかけです。今までいた医局の中でも救急科の医師が開院するのは珍しいと言われました。また、救急科では重症化した患者さんに携わることが多かったので、もっと早く医療介入できていればと思うことが多くあり、開院を考えました。生まれ育った稲沢市に場所を決めたのは、まったく知らない場所よりは知っている場所が良いと思ったのと、地元に恩返しというのは大げさですが、少しでもお役に立てたら良いなと思ったのもあります。
【森副院長】実際に開院してみると、病院で呼吸器内科の外来をやっていたときと違ってかかりつけ医として最初から診ることができるのは新鮮です。近くに住まわれている方や家族で来られる方が多く、患者さんをすごく身近に感じられます。

クリニックづくりのこだわりはありましたか?

森久剛院長、森美緒副院長 みんなの森ファミリークリニック2

【森副院長】院内の色や壁紙もそうですけど、全体的に優しい感じになるよう意識しました。お子さんを連れて来られる方やご高齢の方など、みんなが落ち着ける空間になれば良いなと思って。お子さん連れで受診するのが大変なことはわかりますので、少しでも過ごしやすくなるようにキッズスペースも用意しています。クリニック名も少しこだわっていて、どんな症状でも老若男女問わず来ていただきたい、ということで森ファミリークリニックとしました。「みんな」というのは、この地域全体に根差していきたいという意味を込めています。
【森院長】ほかにもバリアフリーにもこだわり、駐車場からは車いすやベビーカーなどが通れるようにスロープもありますし、院内は診察室や処置室も広くスペースを取っていますね。

「何でも診る」をモットーに、求められる医療を届ける

今はどのような患者さんが多いですか?

森久剛院長、森美緒副院長 みんなの森ファミリークリニック3

【森院長】ファミリークリニックとしているだけあり、ファミリー層は多いですね。あとはご高齢の方も来てくださっています。最近はインフルエンザの検査で来られる方が多く、やはり時節柄、感冒症状が多いと思います。外科と標榜しているのを見て、腰や膝が痛い、膝の水を抜いてほしいなどでいらっしゃることもあります。私が救急を専門としているため、救急の疾患じゃないけど良いのかななどと思われる方もいると思うんですが、どんな方でもどんな症状でも気軽に診せてもらえればと思います。
【森副院長】あとは、何ヵ月も咳が続くという方も多く来られています。お子さんも多いですね。インフルエンザがはやっていることもあり、子どもだけでなく、お母さんもダウンして……というケースが今は多いと感じます。

診療の際に心がけていることお聞かせください。

【森院長】患者さんがこのクリニックにどういったことを求めているのか、ということを最初に考えてから診るようにしています。検査を希望しているのか、薬が欲しいのか、今後ずっと診てもらいたいということなのか、などです。救命救急では重症の人を素早く診るというのは当たり前なんですが、こういうクリニックの役割は、まず話を聞くことだと思うのです。何が悪いんだろうではなくて、何をしてほしいんだろうということを考えるようになりました。
【森副院長】相談のしやすさと、医師としてしっかり役割を果たせるようにという2点を意識しています。話を聞いて、求められることをして、また相談したいなというふうに思ってもらいたいですね。そして、正確な診断をして困っている問題点をできるだけ迅速に解決したいです。あとは、自分も子を持つ母親なので、お母さん方の気持ちに寄り添っていきたいと思います。

クリニックのモットーは何でしょうか?

森久剛院長、森美緒副院長 みんなの森ファミリークリニック4

【森院長】何でも診ます、何でも診られます、ということですね。救急科にいましたと言うと、何を診ることができるの?と思われることもあるのですが、幅広く何でも診ますという点が強みです。日本呼吸器学会呼吸器専門医もおりますので、とりあえず困ったときはここに来ていただければ、何らかの方針を示したり、解決の方向へ導いたりできるのではないでしょうか。その疾患なら知ってるよとか、その疾患なら診たことがあるよとか、そういったふうに言えると安心してもらえるかと思いますので、そういう点では今までの経験が生かせるんじゃないかと思っています。

困ったときのよりどころになりたい

CTの設置など、設備の充実にもこだわられていますね。

森久剛院長、森美緒副院長 みんなの森ファミリークリニック5

【森院長】この辺りですと、これまではCTを撮るために大きな病院へ足を運ばなければならないことが多かったのではと思います。あとは、病気やけがによる症状が急激に現れる急性期の疾患を迅速に診断し、治療に結びつけられるような診療をクリニックでもできないかと考え、AI技術搭載のCTやレントゲンを導入しました。一通りある医療機器のせいでごちゃごちゃしないように広めのスペースも用意しました。そのほか、整形外科によくある骨密度測定装置も置いています。ファミリークリニックということで高齢の、特に女性の方も多いだろうと思い、骨密度の低下により骨折してしまう前の段階で何か予防できることがあるんじゃないのかなと考え導入しています。

これからの目標を教えていただけますか。

【森院長】これから患者さんが増えたときにも今と同じ心持ちで同じ対応をすることですね。また、その人のライフスタイルに合わせ、年月がたてば医療ニーズも変わってくると思いますので、その新たなニーズに合わせて応えていきたいというのは思っています。それから、医療機器にしても薬剤にしても、積極的に新しいものを取り入れたり情報を得たりして、いち早く患者さんに還元できるようにしたいということは常に考えています。困ったときに頼ってもらえる存在になれればいいですね。そして、いずれは最初から最後までお付き合いできる患者さんが増えてくれば良いなと思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

森久剛院長、森美緒副院長 みんなの森ファミリークリニック6

【森院長】どんなことでも困ったらいつでも気軽に来てください。幅広い疾患を診てきた経験を生かして対応します。重症の場合はやはり病院などに連携することになるかもしれませんが、もし重症になったらこうなるんだろうなという予測は立てられますし、そうならないようにするのも私の仕事だと思っています。セカンドオピニオンも、同じ結果になってしまうかもしれませんが、それはそれで同じ意見だという安心感や納得感が得られると思うので、ご遠慮なくお越しください。
【森副院長】開院から間もないので、今は皆さん初めましての状態ですけれど、ここから末永く、ご家族なども一緒にお付き合いできると良いなと思います。長い年月になるとその時々でいろいろな問題が出てくると思いますので、そういうことにしっかり向き合って相談に乗っていきたいですね。役に立つことがあれば精いっぱい役に立ちたいなと思っています。

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