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木村貴純院長 の独自取材記事

医療法人桑樹会 木村内科・胃腸内科

(横浜市栄区/本郷台駅)

最終更新日:2019/08/28

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本郷台駅から徒歩8分、院名が大きくかかれた看板が目印の「木村内科・胃腸内科」。標榜されている診療科目名にかかわらず、幅広い診療を行っていると話してくれたのは、2014年院長に就任した木村貴純先生。先代院長の木村宣夫先生の地域医療への熱い思いを継ぎ、内視鏡検査やがん検診といった充実の検査のほか、終末期医療や訪問診療にも力を入れている。同院は市内でも珍しい有床診療所。慣れ親しんだ地元での入院は、本人のみならずその家族の安心にもつながっているようだ。先代から30年以上続く歴史ある医院でありながら、地域医療を軸に進化し続ける同院。「医院と一緒に自分も成長したい」と語る木村院長に、院長へ就任した今のお気持ちや、有床診療所としての立ち位置などについて伺った。
(取材日2012年9月26日/再取材日2014年12月4日)

数少ない有床診療所として、地域に貢献

2014年に院長へ就任されたと伺いました。

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先代院長の意思を継ぎながら、これまで以上に地域医療へ力を入れていきたいですね。当院は有床診療所ですから、入院が必要な患者さんや、そのご家族などのケアといった部分には強い思いがあります。院長に就任したからといって自分のポリシーが大きく変わるということはありませんが、訪問診療や終末期医療など、時代のニーズに合わせた診療を行っています。

「有床診療所」とはどのような医院をいうのですか?

入院設備があり、ベッド数19床以下の医院のことをいいますが、その数は年々減っているという現状があります。特に栄区では高齢者が多く住んでおり高い需要があるにもかかわらず、当院は数少ない有床診療所となってしまっています。入院というと大きな総合病院をイメージする方が多いかもしれませんが、入院する患者さんの安心感やサポートするご家族の利便性を考えたら、なじみ深い地域の身近な医院に入院するという意味は小さくないでしょう。特に、終末期医療に関しては、「住み慣れた地域で」とおっしゃる方が多くいらっしゃいます。当院は、そういった要望に応えられる医院という立ち位置でいたいですね。

終末期医療を始めたきっかけを教えてください。

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高齢の患者さんにとって「3ヵ月で退院して、別の病院に行ってください」と言われるのは、本当に大変です。それにこの土地で生まれ育った方なら、最期も住み慣れた町で過ごしたいと願うのは当然でしょう。それを病院の都合で転々とさせるのは、どこか医療として違っている気がします。そうした患者さんを、何とか当院で最後まで診たいと思って、終末期医療を始めたのです。押しつけがましい医療にならないよう、食事もあまり細かい制限をせず、残された時間をご自分で納得して、楽しく過ごしてほしいと願っています。一人ひとりの希望をかなえる生活支援が、当院での終末期医療のスタンスです。例えば大病院に入院していたら「喉に詰まらせてしまう可能性があるから、食事はやめたほうがいい」と言われるようなケースでも、一概に「食べてはだめだ」と押し付けるのではなく、危険に十分留意しながら可能な限り食事が楽しめるような環境を整えています。「最期まで食べられてうれしい」と言ってくださるとうれしいですね。ご家族から「食べさせてくれてありがとう」というお言葉をいただくこともしばしばあります。

心のケアも、家族のサポートも受けられる地域完結型の医院

診療科目も幅広く、さまざまな患者さんを診ていらっしゃるのですね。

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院名は「木村内科・胃腸内科」ですが、この医院で地域の皆さんの診療が完結できるよう、外科も内科も幅広く診ています。高血圧、糖尿病、高脂血症といった生活習慣病のケア、せきが止まらない、熱が出たなど、簡単なことが何でも相談できる医院です。心の悩みの相談にも対応していますし、最近では認知症や物忘れについてのお悩みを聞くことも少なくありません。認知症や物忘れといった症状は、患者さんご本人だけでなく、ご家族の心のケアも必要です。「もしかしたら」という不安があれば、ご本人がいらっしゃることができなくても、ご家族からお話しを伺えればと思います。認知症の治療やケアは、患者さんの社会的背景や生活スタイルなど、あらゆる部分を知る必要がありますので、認知症に限ったことではありませんが、患者さんやご家族からお話を聞くことが重要です。

胃カメラや大腸カメラの検査も受けられるそうですが?

胃の検査はバリウムから、という考えもまだ多いのですが、胃の粘膜のでこぼこした状態をバリウムで強調して読み取る手法は、やはり正確さに欠けます。当院では胃カメラや大腸カメラは新鋭の設備を導入して、高性能のカメラで対応した胃カメラで詳細に検査できます。当院ではバリウム検査なしで、胃腸に何か症状があって気になる方の検査、がん検診の2次検査などで精密検査をされる方に、胃カメラでの検査をご案内しています。内視鏡検査で鎮静剤を使用した後は、当院の病室でゆっくり休んで、安全にお帰りになれます。また小さな医院なので、検査結果は検査当日にご説明できるメリットもあると思います。

検査以外には、どんな消化器の病気でお見えになりますか?

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私の専門分野である消化器内科の分野で、機能性胃腸症や過敏性腸症候群などの患者さんもお見えになります。こうした病気は、痛みなどの症状はあっても胃カメラでは何も出ません。一般には「気のせいでしょう」と言われてしまうのです。私は消化器病専門医、肝臓専門医、プライマリケア認定医などを取得していますし、地域医療の経験もあります。「症状が出るからには、患者さんご本人のきっかけがあるはず」と考え、詳しくお話を聞いて、信頼関係を作り上げることから治療を始めます。最初にがんとは違って、急に進行して悪さをするタイプでないとお伝えして、安心していただくよう配慮しています。さらに考えられる原因、症状などをご説明すると、患者さんも少し納得されるようです。それだけでも症状が軽くなる場合もありますから、気軽に受診していただきたいと思いますね。

先代院長の背中を見て、消化器領域の医師をめざした

医師をめざしたきっかけを教えてください。

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先代である父の背中を見て育ちましたから、医師というのは地域に貢献する大切な仕事だと感じていました。父は消化器外科を専門にしていましたが、内科と外科で違っても同じ消化器領域をめざしたのは、父の影響が大きいですね。内科医になったのは、がんになる前に見つけて、早く治療したいと思ったからです。そして私も医師になって10年という節目を前に大学を離れ、父と一緒に医院を支えていくことにしました。30年以上続けてきた医院ですから、これからも地域の皆さんと一緒に歩みたいのです。まず身近な健康相談の窓口になって、患者さん一人ひとりの健康のご相談にきめ細かく対応するだけでなく、胃カメラや大腸カメラも使って、がんなどの早期発見にも力を入れます。そして何か見つかったら、手術を受けていただく大きな病院を紹介します。術後の継続的な診療を離れた病院に何度も通って、長く待つのはたいへんですから、また当院のような地域の医院で治療する、といった役割分担ができればと思っています。

地域に貢献するというお気持ちは、今現実となっているわけですね。

まだまだ、これからです(笑)。いずれは横浜市内で一番の地域医療を行っている医院、と言われたいものです。ただ医療の立場だけでなく、地域全体で患者さんを見守れるネットワークをつくり、ケアマネジャーや介護士、看護師、薬剤師など、または行政とも連携を強固にしてより充実したサポートができればと思っています。当院としては、2013年頃より訪問診療にも力を入れていて、地域医療の需要を実感しているところです。院での診察もあるので、いつでも何時でも、とはいきませんが、休診日や休み時間を利用して回っているところなんですよ。患者さんのご自宅を周るのに欠かせないのが自転車。かごのところに院名がバーンと書いてあるのがいいでしょう? 愛車なんですよ(笑)。コンパクトな超音波検査器などを持っていくので、ご自宅でもしっかりと精度の高い検査や治療をお受けいただけます。

今後の展望をお話しください。

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より一層地域医療に力を入れて、「地域完結型」ができる医院として貢献していきたいですね。私自信も、そんな医院と一緒に成長していきたいです。弟夫婦も医師で、2人が診察を手伝ってくれるのも私が地域医療に力を入れられる理由の一つ。これからも一丸となって診療にあたりたいです。終末期医療や訪問治療の話をしましたが、日々の予防や定期健診も重要。多くの人に、その大切さを本当の意味で知っていただければと思います。

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