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木村 貴純 院長、木村 裕和 先生の独自取材記事

木村内科・胃腸内科

(横浜市栄区/本郷台駅)

最終更新日:2024/03/29

木村貴純院長、木村裕和先生 木村内科・胃腸内科 main

本郷台駅から徒歩約8分。入院もできる有床診療所として地域住民の健康を守っている「木村内科・胃腸内科」は、1982年の開業。2014年からは先代である父から医院を引き継ぎ木村貴純先生が院長に、2015年には弟の木村裕和先生が副院長に就任。外来から訪問診療、入院、看取りまで垣根のない医療を提供する医院として近隣住民に貢献している。2021年に改装した院内は、バリアフリーで白を基調とした明るい雰囲気。1階は外来フロア、2階は入院病床、3階は内視鏡検査室になっており、胃・大腸の内視鏡検査では先進の機器を導入し見落としのない検査に努めている。認知症治療にも取り組み「目標は誰もが安心してこの地域で暮らしていける町づくり」と語る貴純院長と裕和先生に、医院の特徴や地域医療への思いなどを聞いた。

(取材日2021年12月21日/再取材日2023年12月19日)

地域密着型をコンセプトに、垣根のない医療をめざす

医院の特徴をお聞かせください。

木村貴純院長、木村裕和先生 木村内科・胃腸内科1

【貴純院長】当院はこの近辺では数少ない有床診療所であり、地域密着型をコンセプトに外来から訪問診療、入院、終末期医療まで、垣根のない医療の提供をめざしています。通院していた患者さまが通えなくなったり、入院が必要になったり、終末期になったとしても、それまでの状況を把握しているドクターにずっと診てもらえることは、安心材料の1つだと思います。特に認知症の方の生活を支える上では困難なことも多いので、ご家族の状況を踏まえたサポートが必要です。当院では、困っているご家族にはボランティアやデイサービスを含めたインフォーマルなサービスを紹介し「このようなサービスがあるから頼ってみては?」と案内するなど、かかりつけ医として橋渡し的な役割も担っています。

どのような患者さんが来院されていますか?

【裕和先生】外来には、急な発熱や腹痛などの一般的な症状から、生活習慣病の管理や健康診断で異常を指摘された方、認知症の相談など、お子さまから高齢の方まで多くの患者さまが来院されています。当院は感染隔離室を設置し、発熱の患者さまと一般の方との動線を分けて診療していますので、安心して受診していただけると思います。また、傷の処置や縫合などの外科診療も行っています。先日は転んで出血したお子さんが、一緒に遊んでいたお友達に連れられて飛び込んできました。「ここなら診てもらえるよ」と子ども同士で声をかけあってくれたようですね。地域の子どもたちが成長して大人になっても、何か困ったことがあれば頼ってもらえる医院でありたいと思っています。

入院されるのはどのような患者さんですか?

木村貴純院長、木村裕和先生 木村内科・胃腸内科2

【貴純院長】当院の入院機能には主に3つの役割があります。1つは急性期病院での治療が終わったものの、自宅や施設には戻れない患者さまの受け皿になること、2つめは在宅療養中の患者さまの急変時や終末期医療のための入院対応、3つめは介護者であるご家族がリフレッシュできる時間を確保するためのレスパイト入院対応です。
【裕和先生】病棟では毎朝、ドクター、看護師、介護士、管理栄養士ら多職種のスタッフによるカンファレンスを行い、入院患者さま一人ひとりの状態を確認し合いながら、食事のことや改善点などを決めていきます。さまざまな視点から意見交換しながらチーム医療に取り組んでおり、安心して入院生活を過ごしていただけると思います。

内視鏡検査や認知症治療、訪問診療に注力

胃と大腸の内視鏡検査に力を入れているそうですね。

木村貴純院長、木村裕和先生 木村内科・胃腸内科3

【貴純院長】はい。自治体の胃がん検診ではバリウム検査を行うことが多いと思いますが、横浜市では対策型検診として内視鏡による胃がん検診を行っています。内視鏡検査は胃・大腸ともに「苦しい」「痛い」というイメージを持つ方も多いと思いますが、当院では眠っている間に検査を実施できるよう、患者さまのご希望があれば鎮静剤を使用することも可能です。検査は1日1件に限定し、大腸内視鏡検査の前処置には病室を使用していますので、他の患者さまの目を気にせず検査を受けていただけると思います。また、適切に診断するため、先進の検査機器を導入しています。2023年3月に導入した内視鏡カメラは従来モデルよりも鮮明な4K画像で観察が可能です。
【裕和先生】院長の専門は消化器内科と消化器内視鏡で、検査の経験も豊富です。40代を過ぎたら1度は検査を受けていただきたいですね。

認知症や物忘れにも積極的に対応されていると伺っています。

【貴純院長】認知症は医療者が疾患への理解を深め、患者さまやご家族の状況を十分に把握していなければなりません。また、患者さまが安心して診療を受けられるよう対応することも大切です。私は認知症サポート医という立場から患者さまやご家族にアドバイスができますし、地域のネットワークを生かして次に必要な医療や介護サービスの提供につなげられるのが強みです。CTやMRIの検査が必要な場合は、提携する病院やクリニックを紹介するなど、最終診断がつくまで責任を持って対応します。
【裕和先生】当院では、必要に応じて他院と連携しながら診断し、適切な薬の処方ができます。また、薬の有無にかかわらず「どういった生活を送れば良いのか」「どのように介護をしたら良いのか」というところまで、患者さまが不安に感じないようサポートできるところが特徴だと思います。

訪問診療についても教えてください。

木村貴純院長、木村裕和先生 木村内科・胃腸内科4

【貴純院長】訪問診療は外来と比べて患者さまやご家族との距離が近いですね。ご自宅での様子やご家族との関係性など、生活環境まで踏まえて治療を提案するのは大変ですが、その分やりがいを感じています。
【裕和先生】歩くことが困難になり、通院が難しくなってしまった方が頼れる場所は限られていますが、当院なら「訪問診療に移りましょう」と提案ができます。診察室では緊張していた患者さまも、ご自宅であればリラックスして診察を受けられるのではないでしょうか。私たちも実際の生活の様子を知ることで、患者さまの日常生活動作や元気さに合った治療の提案を心がけるようにしています。

多職種で連携し、患者・家族が安心できる医療の提供を

2021年に改装されたそうですね。

木村貴純院長、木村裕和先生 木村内科・胃腸内科5

【貴純院長】はい。患者さまが気持ち良く過ごせる環境になるよう、清潔感と明るい雰囲気を意識した白を基調とした造りになっています。また高齢の方が多いので、バリアフリーにして、どこからでもストレッチャーが通れるようにしました。特に待合室の椅子にはこだわっていて、気持ち良く座ったり立ったりができるように座面をやや高めにしたのですよ。待合室のガラス窓から見える庭園のグリーンも楽しんでいただけると思います。

診療の際、心がけていることは何ですか?

【貴純院長】患者さまだけを診るのではなく、背景にある家族や環境、経済的な面も含めた全人的医療を大切にしています。住み慣れた地域で、その人らしく過ごせるようサポートをしていきたいですね。
【裕和先生】入院される患者さまが安心して過ごせるよう、スタッフ全員が優しく声をかけるよう心がけています。また、入院当日は必ずご家族とお話しする時間を設け、現在の病状と今後予測される経過を説明した上で、当院で可能な治療をご説明していきます。治療の選択はご本人・ご家族にしていただきますが、急に病状が悪化したときに「今すぐ選んで」と言われても、どれを選べば良いのかわからないと思います。あらかじめ選択肢をお伝えして、考える時間を持っていただくことで、適切な選択につなげられるのではないかと思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

木村貴純院長、木村裕和先生 木村内科・胃腸内科6

【貴純院長】私がめざすのは、誰もが安心して暮らせるようにするための「町づくり」です。例えば災害が起きた場合、在宅医療や入院治療を受けている患者さまは非常に困ります。そこで、医療従事者だけではなく、さまざまな職種や人とのつながりを持てるようにすることが充実したサポートにつながると考えています。皆が一緒になって過ごせる町づくりに、医療の視点から携わりたいですね。
【裕和先生】当院では「患者さまへの安心・安全・安定」という理念に基づいた、より具体的な行動指針を毎年スタッフ全員で話し合って決めています。2024年の指針は「多職種連携で、より強固に支え合おう」です。おかげさまで私たちが医院を引き継いだ当初よりも、患者さまの人数は増えています。忙しくても理念や行動指針が揺らがないよう、患者さま・ご家族が安心できる医療の提供に努めてまいります。健康のことや介護のことなど、気軽にご相談ください。

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