検査に基づく適切な診断が重要
原因を見極め改善をめざす喘息治療
ひまわり行徳クリニック
(市川市/行徳駅)
最終更新日:2026/08/04
- 保険診療
「症状が落ち着いているのに通院を続ける必要はあるの?」「薬はいつまで飲み続ければいいの?」。喘息の治療を続けていると、こうした疑問を抱くことは少なくないだろう。中にはなかなか症状が良くならないと感じる人や、喘息以外の病気も潜んでいるのではと不安になる人もいるかもしれない。「喘息の治療には継続的な管理が大切ですが、その前提として重要なのが細やかな診断です」と語るのは、喘息の研究で博士号を取得した「ひまわり行徳クリニック」の高久洋太郎院長。CTなど高度な検査機器をそろえ、検査から診断、治療まで一貫して院内で対応している。そんな高久院長に、多くの患者が抱く喘息治療の疑問に答えてもらった。数々の症例と対峙してきた院長の言葉だからこそ、喘息治療の本質が見えてきた。
(取材日2026年5月19日)
目次
診療の要は検査に基づいたきめ細かな診断。症状の原因を見極めれば大きな改善が見込めることも
- Q喘息はなぜ定期的な通院が必要なのでしょうか?
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A
▲喘息は長期管理が大切な疾患
気道の炎症を長期的に管理する必要があるからです。たとえ症状が落ち着いたように感じても炎症が完全に治まったとは限らず、風邪や季節の変化、疲労などを機に再び悪化することがあります。また、喘息は「寛解」をめざして治療を進めるのが一般的です。この寛解とは、発作や症状がなく肺機能も安定し、健康な人と変わらない日常生活を送れる状態をさします。つまり、喘息は完治が難しく「長く付き合っていく」病気なのです。ごく軽症の場合は治療終了を検討できる場合がありますが、症状がないからと自己判断で通院や治療を中断すると、気づかないうちに気道の炎症が再び強まって大きな発作につながることもあり得ます。
- Q薬をずっと使い続けても大丈夫か気になります。
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A
▲症状安定後も治療継続が基本となる
たしかに「ステロイドは怖い」「ずっと使うと依存するのでは」と心配される方は少なくありません。しかし、喘息治療の中心となる吸入ステロイド薬は気道に直接作用し、飲み薬のステロイドと比べて全身への影響が少なくなるよう設計されています。また、先述のとおり症状が落ち着いても完治したわけではありません。薬によって良い状態が保たれていても、自己判断で薬を中断すれば再び炎症が強まって症状の悪化や発作につながることがあるので服薬の継続は大切です。ただし、患者さんの状態によっては薬を減らせる場合もあります。「薬を減らしたい」「今の治療が必要な理由を知りたい」と感じたときは、まず医師にご相談ください。
- Q喘息の診療において最も大切なことは何ですか?
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A
▲CT検査を活用した的確な診断をめざす
検査に基づく丁寧な診断です。実は喘息には明確な診断基準がありません。症状の現れ方も一人ひとり異なり、喘息と似た症状を示す病気も多いため「本当に喘息なのか」「別の病気なのか」を見極めることが重要なのです。もし診断を誤れば本来必要のない薬を使い続けてしまったり、必要な治療を受けられなかったりする恐れも。そこで当院では肺機能検査に加えて血液検査やCT検査も活用し、より正確な診断に努めています。中でもCT検査は喘息と似た症状を示すほかの病気との鑑別において重要な検査です。画像診断には高度な専門性が必要ですが、院長である私が約20年にわたる読影経験を生かして迅速かつ適切に検査結果を治療につなげています。
- Q治療において重視していることも教えてください。
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A
▲多角的な検査で、喘息を引き起こす原因を見極める
喘息というと薬で症状を抑えることに目が向きがちですが、大切なのはそれだけではありません。特に軽症の方は喘息が起こる原因を見極めることが重要です。喘息は体質的な要因に加えて、症状を引き起こすきっかけが重なることで発症・悪化すると考えられています。例えばペットの毛やフケ、ハウスダスト、花粉など特定のアレルゲンが関係していることも少なくありません。こうした原因を明らかにして適切に避けることができれば、症状の改善や減薬が期待できます。そのため当院では薬の処方はもちろんのこと「なぜ喘息になったのか」「何が症状を引き起こすのか」を徹底的に調べ、その方に合った治療や生活環境の見直しを提案しています。
- Q親が喘息を患っていると子どもも喘息になりますか?
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▲一人ひとりの状況に合った喘息治療を提案する
近年、喘息と遺伝の関係について研究が進み、特に重症喘息は遺伝的な影響が大きいと考えられています。しかし喘息は体質だけで発症する病気ではなく、アレルギーや感染症、生活環境、受動喫煙などさまざまな要因が重なって発症します。そのため、親御さんが喘息だからといってお子さんも必ず喘息になるとは限りません。大切なのは、お子さん自身の変化に気づくことです。「夜間や早朝の咳が続く」「運動すると苦しそうにする」「ゼーゼーという音が聞こえる」といった症状が見られた場合は早めに医療機関にご相談ください。適切な治療や生活管理を早い段階で始めることができれば、症状のコントロールが望める可能性が高まります。

